成田空港へ
朝、5時55分に(なんて中途半端な時間)タクシーを頼んでいたので、5時起きだったはずが、2人で寝過ごして目が覚めたのが5時40分前、化粧もそこそこにタクシーに乗り込む。が、駅まで5分もかからずそこからは余裕。京成で成田まで向かう。途中、乗り換えが1回。1時間ほど。斜め前に座っていたカップルのTシャツの胸のところに「海人」と大きくプリントしてあり、かなり気になる。女の方も朝からやばめの色気を放っていた。隣の男女2、2のグループは微妙な雰囲気を醸し出していたし、朝の成田行きの列車はトランクを持った人ばかりだった。
初!成田
7時15分には成田空港に到着。入場の身分証明はパスポートがないので学生証を見せた。初めての成田でなんだか薄暗い印象を受ける。ちえは「成田ってきれいだよね」といっていたけど、今まで関空しか使ったことがないわたしにはそこまできれいだとは感じられなかった。しかも曇っていたし。ちえに連れられて出発ロビーへ。集合時間のかなり前についたので椅子に座ってトイレに行ったりしていたのだけど、手続きが出来ることに気がついてカウンターへ向かう。旅行の日程表を見せると飛行機のチケットとパスポートを渡してくれた。荷物を預けて開いたばかりの三井住友銀行でドルに換金をして、朝ご飯を食べに店を探すけど、結局サンドイッチとお茶を売店で買って食べる。わたしはその他にカメラの電池と風邪薬(のどに効くやつ)を購入。出入国手続きを済ませて、免税店を見るけどわたしは香水のあまりの臭さに耐えきれなかった。モノレールに乗り込みいよいよ搭乗だ。余談だけど搭乗手続きの前に買ったのど飴、100円ぴったりで、当たり前なんだけど消費税が付かなくてちょっと感動。
機内
乗る飛行機はチャイナエアライン。チャイナエアラインって英語でいわれるとふーんって感じだけど、漢字で書くと中華航空。行く前までかなりびびっていた。名古屋空港で着陸の時に事故を起こしたのもかなり記憶に新しい。とにかくピンクの桜?がかかれた飛行機に乗り込む。飛行機の中は何とも言えないにおい。でもこの臭いは気に入った。スチュワーデスさんもかなり美人でちえと2人でそんなことばかりいってた。機内食もかなりおいしかった。「チキン or なんとか?」(聞き取れなかった)っていわれてチキンを頼んだらジャージャー麺だった。なんとかのほうはうな丼だったらしい。とりあえず完食する。成田は曇っていたけど西日本は晴れていて、伊勢湾や関空、桜島なんかも飛行機の上から見られて、ちえは寝ていたけど初めて飛行機に乗った人みたいに1人ではしゃいでいた。
台北を走る
チャイナエアラインだから台北で乗り継ぎ。台北到着は大幅に遅れて空港内を走った。成田を離陸の時点で遅れてたんだけど。しかも、ウイング(中国語では機幹というらしい)が違うらしく遠い。たぶん別に走らなくてもよかったんだけど。空港係員の人が走れ、っていってるような気がしたのよね。でも、乗り継ぎの人が多いらしく遅れても待っててくれるみたいだった。
乗り込んだらすぐに離陸。2度目の機内食。「チキン or ポーク?」って聞くのでチキンにしてみたら、またしても麺料理だった。これもおいしかったので完食。この飛行機はちょっと小型で座席が横に8列しかない。でもスチュワーデスさんはさっきの便よりかわいかった。制服も襟元がチャイナ服っぽいデザインで、紫のツートンと紺のツートンで色の選び方もよい。
ベトナム到着
そんなこんなでベトナムに到着。
ホーチミンの空港は驚くほど小さい。到着して入国手続きの場所までの通路の横が、ガラスで区切られただけで出国ロビーだったりする。入国審査員はさすが社会主義国、黄土色の警官みたいな制服をきてしかめっ面で手続きをしている。かなり待たされてようやく晴れてベトナムの地を踏む!
空港の両替所でドルをドンに両替。40$が260,000ドンになる。この時点でわたしの頭のなかわゼロが多くてパンクしてしまう。だいだい1000ドンが8円って覚えてきたんだけど、全く役に立たなさそうな予感。空港の外でガイドの人がお出迎え。でもプレートに大きくわたしの名字とちえの名前が書かれてて、その統一感のなさに笑ってしまう。空港の外は曇り空。さすがにむっとする。名古屋の蒸し暑さをひどくしたような感じ。ワゴンに乗ってホテルまで向かう。ちょうど4時半くらいだったので、家路に向かう原付の群れに飲まれる。そこら中でクラクション鳴らしているし。
House keeping
ホテルに着く。モンディアルホテルは少し古風な感じ。名探偵ポワロに出てきそう扉の開閉が手動式のエレベーターがついてたりする。部屋は210だったので2階かと思ってエレベーターに乗って2のボタンを押すと、2階分エレベーターが上がって、ボタンを押し間違えたのかと思ってびっくりしたけど、ついた日本でいう3階がベトナムでいう2階だった。フランスの植民地だったから、1階を地上階、2階を1階と数えるヨーロッパ式の階数の数え方らしい。でも、外に出るのに『0』のボタンを押すのはやっぱりなんだかおもしろい。
部屋は覚悟はしてたけどやっぱり道路側ではない部屋だった。まあ、格安だからいいか。時間は午後6時、機内食を2食完食でお腹はすいてないけど、せっかくベトナムに着いたからガイドのヘンさんに教えてもらったベトナム料理の店に行こう、ということになる。その前にドンコイ通りを物価をつかむために散策しよう、ってことになって部屋を出ようとしたその瞬間、いきなり部屋の電気が消えて真っ暗に! 停電かと思ったけど、カーテンを開けるとほかの部屋は電気がついてるみたい。で、ちえが、ここで外に出たら、きっと誰かが押し込んでくるに違いない、っていってわたしもなんだか怖くなってきた。とりあえずフロントに電話をかけようとするけど、6時を回っていたから外も暗かったんだけど、何せ建物に面した窓のある部屋で光が入ってこないから、プッシュボタンが見えない。しかもフロントが何番かもわからない。そんななか、ちえが手探りでかけたら、どこかにつながったらしく、"Suddenly Light down! We can't 〜" って話してるでもよくわかなかったらしくて電話を切った。どうやらしきりに "House keeping" といわれたらしいけど、「家事」をしてどうするんだって感じで、怖いけどとりあえず部屋から出ることにした。外に出たら、廊下には誰もいなくてほっとしてロビーにゆく。フロントでキーを預けるとき同じことを言うと、キーホルダーを挿すジェスチャーをされた。ドアの横のボックスにキーを入ないと通電しないらしい。しかも消えるときはしばらく経ってから消えるらしく、2人ともそんなこと気づきもしなかった。初っぱなからやらかして、ホテルを後にする。
夜のホーチミン・シティー
ホテルはドンコイ通りに面していて、通り沿いにはおみやげ屋さんやブティック雑貨屋さんなんかが並んでる。周辺にホテルが多いせいかこの辺りのお店はすべてドルで値札がつけてあった。いまいち金銭感覚がつかめない。散歩をして少しお腹もすいてきたので、教えられた Tan Nam(タンナム)というベトナム料理屋さんに入る。案内されたのは2階で英語のメニューを渡される。風邪を引いていて頭がぼーとしていたのもあってかメニューがまったく頭に入ってこず、ちえが注文したのの近くに書いてあったのを適当に頼む。でも、これがおいしかった。ライスヌードルの炒め物みたい(焼きビーフンみたいなもの)なんだけど、つけるタレがとにかくおいしい。感激して、店を出る。2人で127,000ドン。ホテルまでの帰りに水を買ったのだけれど、"eight thousand Dong." といわれ、ちえはきちんと10,000ドンを払っておつりをもらっていたにも関わらず、わたしは80,000ドンを払ってきてしまった。なんかやけに高い水だな、と思いつつも頭がぼーとしていて、いったいいくらかわからず、そのままホテルに帰ってきてしまった。ホテルでそのことに気づいたのだけれど、夕飯より水の方が高いってよく考えればわかるはずなのに。水を売ってくれたおばちゃんは2ついらないの?みたいなことを聞いてたから、きっといい人だったんだと思うんだけどね。
とりあえずその日も薬を飲んで寝る。
まるで JAL に乗ったかのような1枚。ある意味サギ?
こっちが本当に乗ったチャイナエアライン。桜 (?) の花のシンボルマークがかわいい。
飛行機に乗ったときの定番写真。曇っていた東京上空の雲のじゅうたん。
少し曇っていたけど、蛇行して流れる大きな河が見えた。あれがたぶんメコン川だろう。(あくまで予想)
ホテルのエレベーター。まるで名探偵ポワロに出てきそう。エレベーターが来るとドアが手動で外側に開けられるようになっている。それにあわせて箱のなかの扉も開閉する。
散歩がてらドンコイ通りを通って市民劇場まで来てみた。途中道路を1回渡ったけれどやっぱり原付多い。
Tan Nam での夕食。生野菜でチキンとライスペーパーをいていただく料理(手前)。ライスヌードルを使ったベトナム風焼きそばみたいなもの。焼きビーフンににた味わい。隣の席のアメリカ人が食べていた空芯菜の炒め物が気になった。しかし欧米人はお箸を使ったことがないから何とも食べにくそうだ。こんな時アジア人でよかったと思う。
騙されたわけではなく、10倍の金額を自ら進んで支払ってしまって購入した高級 (!?) ミネラルウオーター。なんとこの 1.5 l が日本円に換算すると約700 円 ! 日本円でも十分高い ! 教訓のためのワンショット。