バンテアイ・スレイ
まず、絵はがきを出すために、郵便局に寄ってもらった。ツアーだから複数組いたら絶対やってもらえないことだろうな。そして、今日の昼食のお弁当をお店に取りにいく。
いよいよ、今日は少し離れた遺跡、バンテアイ・スレイとクバール・スピアンへ向かう。昨日見学したスラ・スランやバンテアイ・クディの脇を抜けて走ること30分、バンテアイ・スレイに到着。ここは遺跡の規模が小さいがその彫刻の巧妙さによって、アンコール・ワットやバイヨンに続き見るべき遺跡らしい。有名な東洋のモナリザのレリーフがあるのもここらしい。
本当に規模は小さいが観光客はいっぱいいる。いつものようにアンコール・パスのチェックを受けて遺跡の中へ。今までの遺跡より彫刻の彫りが深く立体感がよりある。そして遺跡の色が他より赤っぽくて、カンボジアの土の色になじんでいる。アンコール・ワットとは比べもにならない大きさだけれど、遺跡の周りに堀が巡らせてあるところは似てるかな。
ここから先はきれいなトイレがないというのでトイレにいってから出発。
クバール・スピアン
クバール・スピアンへは、舗装していない道が続く。水たまりができていて地面はぼこぼこ。早ければ40分ほどでつくはずなのだが、この悪路で1時間以上かかってしまう。山は結構深そうに感じたけれど、道はそれほど急斜面ではなく、ハイキングという感じ。途中、滝に寄り道したら遊びに来ていた地元の中学生に出会う。みんな滝の下でずぶぬれになって遊んでいて気持ちよさそうだった。
さらに登ってクバール・スピアンの遺跡に到着。ガイドブックには、「約200mに渡り砂岩の川底、川岸に掘られた神々の彫刻群を川の流れと共に見られる」と書いてある。しかし、雨季にも関わらず川はちょろちょろとしか流れていなかった。もっと川の水量があって水越しに見えるのを期待していたので、ちょっと残念。でも登ってきた価値はあると思う。
そしてここで昼食を取り、山を下る。くだりの方が早く感じた。ダラさんは風邪ぎみで熱があるのにはしゃいでいて、木に今日の日付をキーで彫ってくれた。クバール・スピアンに行ったとき「7.2.2004」っていうのを見かけたらそれはうちのガイドが掘ったものです。駐車場まで下ってきて帰ろうとすると、運転手さんがお昼ご飯中だったので、近くの売店に入って一休み。
オールド・マーケット
ぼこぼこ道をまた1時間強かけてシュムリアップまで戻ってきた。飛行機の時間までまだだいぶあるので、市場へ案内してもらう。ダラさんは2時間たったら迎えにくるといったのだけれど、2時間もいることもないだろうと1時間で4時にピックアップしてもらうことにする。
市場には日用品から生鮮食品、おみやげ、食堂まである。規模は、ベトナムのビンタイ市場を一回り小さくした感じ。魚介類のコーナーの臭いにきみはやられてたみたい。
ここの市場できみは銀のブレスレットを、わたしは銀細工の箱を購入。でも値切ってたらなぜか2つ買うことになってた。
シュムリアップ空港
空港へ向かう車に乗るとまた雲行きが怪しくなってきた。そして空港に着いたとたんに今までとは比べものにならないくらい激しいスコールが! 1時間早く空港に送ってもらってよかった。あと1時間市場に長くいたら絶対にずぶぬれになっていたに違いない。
ダラさんに別れを告げ、空港の中へ。シュムリアップの空港は出国ももちろんミニサイズ。荷物検査からカウンターまで小さくまとまっている。早く空港に着きすぎたのか、わたしたちの乗る便はまた搭乗手続きを開始していなかった。ロビーのベンチに座ってひたすら待つ。
案内のテレビ画面はまだ closed のままだけれどしびれを切らせて荷物検査だけ通ることにする。シュムリアップの手荷物検査は厳重できみは携帯電話をトランクに入れてたばっかりに、検査にひっかかりトランクを開ける羽目に。しかも一度開けてしまったら、使い捨てカメラもダメ、といろいろなものが手荷物に早変わり。他の旅行客も国籍にかかわらず開けられてた。そしてその荷物はビニール紐で厳重に封をして手元に戻ってくる。小さい空港ならでは。
20分くらい待つとようやく搭乗手続き開始。一番にカウンターに並ぶ。また後ろの席がいいね、ときみにいうと、手続き早いと席が選べるんじゃない? とのきみの答え。つたない英語で、ドアの近くの席を取ってもらう。空港税を払いもう一度手荷物検査をして、搭乗待ちのロビーへ。ここはうってかわって現代的なアジアンモダンな内装。おみやげやさんを見てベンチでタイへの入国手続きの紙を書いていると、それ何? とおばちゃんたち2人に話しかけられる。おばちゃん2人といろいろな話をしていたら、あっという間に搭乗時間に。
再びバンコク
の座席は希望通りドアの近くで後ろから2番目。1時間という短いフライトだけれど、ちょうど夕食時にかかったので軽食のセットが出てきた。隣に座ったバンコクに行き慣れてるおじちゃんが、いろいろとバンコク情報を教えてくれるんだけど、おじさんとわたしたちが思っている観光のスタイルが違うんだよね。
バンコク空港に到着。タラップを降りてターミナルビルまでバスで移動。イミグレーションを通り過ぎて関税を通って、出口を右に出てみたものの、ガイドのワッチャイリンさんはおらず。柵を出ようか迷っていると、人待ちをしていた人がきみのバッグに張ってあるツアーバッチを見て「BEST、向こう」と親切に教えてくれた。ありがとう。逆側に出るとワッチャイリンさんが出迎えてくれて、ホテルへ。どうやら日本からの便とターミナルが違うから出る方向が違ったらしい。
シュムリアップ郊外の風景。高床の家が標準みたい。
バンテアイ・スレイの東洋のモナリザ。
グバール・スピアンまでの山道。地雷のある可能性があるから赤い木より外を歩いてはいけない。
滝で遊ぶ中学生。気持ちよさそう!
グバール・スピアンの川岸のレリーフ。真ん中のシヴァ神は去年(2003年)の2月に盗まれてしまったそうだ。盗むっていっても壊してもとに戻らないのだから残念。
でこぼこ道。反動でワゴンの座席から飛び跳ねてしまうほど。
オールド・マーケット内部。サンダルが足だけのマネキンに付けられて売られているのが笑えた。
雨上がりのシュムリアップ空港からの夕焼け。