今日はシンガポール観光
朝はゆっくりめにおきて朝食。バイキング形式にも関わらず、K氏のお皿にはちょこっとしか食べ物がのっていない。少なくない? と訊くと、昼に備えて、と返事が返ってきた。そう、お昼はラッフルズホテルのビュッフェにいくつもりなのだ。朝食でお腹いっぱいにしてはもったいない。
ホテルから歩いてMRTのブギスの駅まで、屋台街を抜けていく。そろそろ駅があるはずなんだけれど、おかしいなぁ、といいつつ歩いていると、K氏がMRTの案内板を見つける。通り過ぎたと思ったら戻ろうよ、って怒られる。
シティ・ホールまで1駅買おうとするが、自販機でどうやって買うのかわからない。以前来たときはちゃんと買えたのになぁ、っていっていると、係りの人がきて買い方を教えてくれる。初めに目的の駅のボタンを押して、人数を確定、そしてお金を入れるらしい。
ICチップの内臓された切符を手に改札をくぐり、1駅先のシティ・ホールまで。電車を降りてから「暑いから涼しい地下道を歩こう」という体格がよく暑がりなK氏の意見を取り入れて地下道を歩く。地下道をだいぶ歩いて、出口を上がったけれど、だいぶ来すぎたような気がして、K氏に「地下道を通ると、自分がどこにいるかわからなくなっちゃうから嫌なんだよね」っていったら、必死になって現在地のある地図を探して、行き過ぎてないよ、ほら、って証明してくれた。まあ、途中のHMVからDancing Queenが流れてきて、ちょっぴり北欧気分になったりして、おもしろかったからいいけど。(水曜どうでしょうネタ。)
地上に出たところはシティ・ホールから戦争記念公園を越えたところでちょっと行き過ぎた気もするけれど、まあ、いっか。わたしが朝立てた計画ではF1のコースを歩いてラッフルズ像を見てから、コース沿いに戦争記念公園まで戻ってきて、ラッフルズホテルにビュッフェを食べに行く予定だったのだけれど、もうすぐ11時だったので、そのままラッフルズホテルに向かった。
目指すはビリヤードルームのビュッフェ。どうでしょう班の4人もジャングルリベンジにてここで優雅に昼食を摂っている。
ラッフルズホテルのビュッフェを満喫
早く着きすぎたので、ホテル探索。まあ、宿泊者オンリーエリアには入れないけれど、楽しめました。
11時半、もう開いてるのかな、と思って渡り廊下を渡ると、すでに欧米人の女性2人組が入口の横のパンフレットをしきりに見ている。1番のりするつもりだったのに出鼻をくじかれた。と思いつつもわたしたちもパンフレットを手にとって見ていた。そんなことをしていると3組目のチャイニーズ夫婦がやってきてそんなわたしたちを追い抜かして入店した。もう入れるんじゃん、と時計を確認したらちょうど11時半だった。チャイニーズ夫婦に続いて入店。この旅一番の流暢な英語で受け付けの人が対応してくれたがよくわからない。でもかすかに、S$53するけれどいいか? みたいなことを訊いてきたので、Yes. と答えると席に案内された。
K氏はシンガポール・スリングが飲みたいという。いいよ、っていってわたしも頼む。
早速、ほぼ一番乗りでビュッフェを取りに行く。すごいぜ。ラッフルズホテル。とにかくなにもかもがおいしそう。とりあえず、肉系を取って席に戻る。
途中で抜かした欧米人2人組は席がなかったらしく、シンガポール・スリングを2杯飲んでどこかに消えてしまった。つまりわたしたちが最後の席だったわけだ。地球の歩き方に要予約って書いてあったけれど本当にそうだね。まさに一足違いが明暗を分ける。予約なしで入れたわたしたちは本当にラッキーだった。ラッフルズ上陸の地とかに先に行かなくてよかった。
そして、長いランチタイムで途中でトイレにいきたくなって、近くにいたボーイさんに「Where is water closet?」って訊いたけれど通じなかった。ボーイさん、K氏に目で助けを求める。K氏が「Toilete!」ってはっきりとした口調でいったら、通じたらしくわざわざ案内してくれた。トイレは料理が置いてある場所近くの階段を下りたところにありました。しかし「トイレのうず」ってサイトを運営しているのにトイレの場所の満足に訊けないなんて。
結局、5、6回料理を取りにいき、デザートもフルーツも堪能していたら、いつのまにか2時近く。2時に閉店だからラストオーダーです、と暗に会計を促されチェックアウト。出てきた伝票に目玉が飛び出たよ。まず、ビュッフェが1人S$55、そしてシンガポール・スリングがなんと1杯S$22もするのよ。さらにそれらにサービス料として10%、そして消費税が7%! 合計S$181.25。昨日両替したシンガポールドルの半分以上がここで去っていった。これ以降、心もとなくなって常に残りのシンガポールドルを気にしつつ行動しなければならなくなった。
F1コースを歩く
あまりにもたくさん食べ過ぎたので、ラッフルズホテルのソファーに座って休憩。リゾートだね、ってこれからはじまるジャングル探検のことはとりあえず棚に上げておく。こういう旅もいいな、と思えるようになったってことはわたしも歳をとったのかしらん。
それから、K氏の強い希望により、今年から開催されるF1シンガポールグランプリの市街地コースに沿って名所巡りをすることにする。というかコース自体がシンガポールの見所満載で計画されているらしく、コースを回れば、主な観光スポットを回ることができるのだ。
カメラ持参でないK氏は、こういう角度で写真を撮ってくれとわたしに指示するので、面倒になってきてコーナーごとにカメラを渡して写真を撮らせた。どうやらこだわりがあるらしく、通り名の看板とコーナーを両方入れるアングルがお気に入りのよう。
炎天下の昼過ぎの一番暑い時間帯をF1コースに沿ってひたすら歩く。裁判所だの教会だのって結構な建築物も点在していたけれど、とりあえず写真に収めただけでスルー。暑すぎるんだよ。そして、シンガポール川沿いに立つ、ラッフルズ上陸記念の像やマーライオンを観た。世界三大ガッカリスポットのマーライオンだが、「あんまりがっかりしなかった」とK氏。というかポーズ決めて写真撮ってるし。
しかし、メインはあくまでF1のコースである。コースを見ていたら、道に沿ってある鉄骨の躯体が照明機器であることに途中から気がついてそれに沿って歩けばいいということに気がついた。照明機器を今まさに設営しているところにも出くわしたりした。
F1公式サイトからDLしたコース地図を片手にコースを歩いて、パンパシフィックホテルの前あたりまで歩いてさすがに暑くてへばった。「反対側のストレートも見るか?」と訊いたが、「もう疲れたからいい」というK氏。とりあえず最後の力を振り絞って、今年4月にオープンしたばかりの世界最大の観覧車、シンガポールフライヤーを目指す。でもまあ、コースの半分以上は歩けたからよしとしよう。
シンガポールフライヤー
さて、シンガポールフライヤーに乗るときに問題になったのはその料金である。1人S$29.5。悲しいがこのお金を払ってしまうと、K氏の持ち分も合わせても、明日のKTMのシンガポール駅までのタクシー代や、マレーシアから戻ってきたときバスの降車場からのタクシー代が足りるかどうかわからない。
考えてひらめいた。ここはカードだ。シンガポールドルをきちきちにしか両替しなかったのは、カードを使っても大丈夫だから。ここはカードでパキッと清算してシンガポールフライヤーに乗車。平日で乗る人が少なかったのか待たずにすぐに乗れた。そして大きな観覧車のブースなのに、同乗したのはシンガポール人のカップルとわたしたちの4人だけだった。
まず目に飛び込んできたのが、F1のピット。「一応とっておきなよ」とK氏にカメラを渡す。もう少し高度が上がると、今度はマラッカ海峡を通過する無数の船舶。まるで海上の渋滞。これは海賊も出るわ、とK氏と共に納得。そして、シティの眺めや遠くに見えるマーライオンを堪能。約30分の乗車は終わった。
マックスウェルフードセンターへの道
さて、シンガポールフライヤーを下りると5時前。早くチャイナタウンのマックスウェルフードセンターに向かおうっていうわたしに、ちょっと休憩したい、とK氏はいうので、10分だけ、とセブンイレブンでスプライトと水を買ってベンチに座って休んだ。なんでわたしがそんなに急いでいるのかというと、マックスウェルフードセンターの天天海南鶏飯のチキンライスを食べたいからだ。前回、それを食べるためだけにトランジットのシンガポール空港を抜け出したものの、時間が遅くてもう売り切れで閉店していたのだ。それが悔しくて今回はリベンジ。わたし的には今回の旅は「ジャングルリベンジ」ではなく「チキンライス・リベンジ」でもあるのだ。だから売り切れる前にマックスウェルフードセンターにどうしても着きたい。
10分の休憩を終えたあとタクシースタンドへ行くと入るときに見た行列は姿も形もなし。すぐに乗り込めて「マックスウェルフードセンター」って強弱を付けていったけれど、これまた通じず。前回もタクシーでマックスウェルフードセンターへ乗り付けたのたけれど、その車内でもっとアクセントをつけてしっかり発音しろ、っていわれたから、その通り発音したのに。何回か「マックスウェルフードセンター」といってみるが通じず。言い直すたびにアクセントが足りないのだ、と思い込みすごく力んだ発音になっていくわたし。タクシーの運ちゃんはK氏に助けを求める。K氏が抑揚のない発音で「マックスウェルフードセンター」っていったら普通に通じた。わたしの発音レッスンはいったい何だったのだろう。脱力だ。「マックスウェルフードセンター」へ向かって走り出した車内でもぶつぶつと発音練習を繰り返すわたしにK氏は失笑。
天天海南鶏飯のチキンライス
マックスウェルフードセンターまでの道のりで、タクシーのメーター横の数字の徐々に上がっていく。なんじゃ? と不思議に思ったが、シンガポールの渋滞の激しい時間帯に都心部を通る車には課金される仕組み(ロードプライシング)になっていることを思い出した。その時間帯っていうのがちょうど5時からだったのだ。そうかそれであんなにタクシースタンドが空いていたのか。まあ、早くマックスウェルフードセンターに辿り着きたかったわたしにとっては逆に幸運だった。
市内中心部のシティを抜けてマックスウェルフードセンターを目指す道のりでは課金されまくりで、結局タクシー代と同じくらいのロードプライシングを要求された。それでもマックスウェルフードセンターに5時半過ぎに到着できたからノープロブレム。
一目散に天天海南鶏飯を目指して、チキンライスの普通盛りを注文した。本当なら大盛りを注文したいところだけれど、腹ごなしに歩いたとはいえラッフルズホテルのビュッフェがまだお腹に残っている。普通盛りを注文して、飲み物を探しにいってきた。サトウキビジュースとよくわからないフルーツのフレッシュジュースを注文してくるも、K氏には不評。スプライトの方が好きだという。お腹がいっぱいすぎて正直味がよくわからなかったが、おいしかった(と思う)チキンライスを食べて、今日は疲れたからもう宿に戻って休もうって話になる。
ランブータンは戦争だ!
MRTのタンジョン・パガー駅まで歩き、ブギスへ。人通りの多い市場は避けて、大通りを歩き、市場の端の果物屋さんでマンゴーを探すが売ってなくて、結局ランブータンを買うことにする。しかし、わたしが並んでいるにもかかわらず、地元のおばちゃん達が横からおっさんに声をかけ、3kgとかランブータンを大量に買っていく。む〜ぅ。そして今だって思った瞬間に、観光客らしきチャイニーズに声をかけられる。「What is this?」と。わたしが「ランブータン」って答えてる隙にまた新しいおばちゃんに先を越される。わたしに質問を投げかけたチャイニーズのおじさんは、ランブータンのグロテスクな外見に、なんじゃこりゃ、って顔をして去っていった。やっとおばちゃんたちの波が去っていってわたしも1kg手に入れることができた。1kgでS$2。安い。3kgでS$5だっていうけれど、そんなに食べられません。
宿までの途中のセブンイレブンで1.5lの水を2本とココナッツパンを購入。1本S$2.2が2本買うとS$2.9になるらしく、それを見つけたK氏は得意げであった。
ホテルに戻って、ランブータンをむしゃついたが、ランブータンの食べ方にもコツがあるらしい。まずランブータンのとげとげの間から皮の割れ目を見つけ出す。これをわたしはランブータンのおしりと名付けた。そこに爪を入れると他の部分からとは剥きやすさが格段に違う。そして、外の皮を剥いたら今度は種と実を分離せねばならない。下手に噛みついたり剥いたりすると、種の皮が果肉にひっついてきて、ランブータンのおいしさが半減してしまう。K氏が発見した剥き方は、ランブータンのヘタがあった方から縦に繊維に沿って果肉を剥いていくというもの。いわれた通りやってみるときれいに剥けて、ランブータンのおいしさアップ。1kgを2人で食べてお腹いっぱい。
それからフロントに明日アーリーチェックアウトする件と、タクシーを呼んでほしいことを伝えると、ホテルのすぐ前がタクシースタンドだといわれる。
今日も部屋の隅で、ラッフルズホテルのビュッフェに予約なしで入れたことはラッキーだったとかと何度も繰り返していたら、「あさこんさんは部屋の隅で今日も反省会を開いています」ってK氏にちゃちゃを入れられた。
今日は疲れたのでバスタブにお湯を張ってゆっくり浸かって寝た。しかし順調すぎるなぁ。
シンガポールの朝。渋滞はあまりない。
朝食。ラッフルズホテルでのランチを考えて節制。
MRTのシングルチケット。ICチップ内臓でデポジットのS$1とられる。券売機にかざしてチケットを挿入するとS$1返ってくる。
戦争記念公園。白い塔は4本からなっており、それぞれ中国人、マレー人、インド人、ユーラシアンを表すそうだ。
白いコロニアル様式の建築物。高級ホテル。
ラッフルズホテル中庭。噴水がちょっとした記念撮影スポットになっていた。
ラッフルズホテル内ビリヤードルーム。「ジャングルリベンジ」で大泉さんもここで食事をしたんだ。
どの料理もおいしそう。
シンガポール・スリングとビュッフェ。うまかった! シンガポール・スリングはこのラッフルズホテルが発祥の地らしい。そして「ジャングルリベンジ」でも大泉さんが飲んでいた。
K氏こだわりの1枚。
コーズ沿いに設けられた照明。これで明るさは足りるのか?
ラッフルズ上陸の地に立つラッフルズ像。ちかくに黒いラッフルズ像もあった。
世界三大スポットのマーライオン。意外と大きい。子マーライオンもいる。風があったので「マー汁(水しぶき)が飛んできて気持いい!」とK氏。
今年4月にオープンしたシンガポールフライヤー。世界最大の観覧車で28人乗り。でも空いてたからか4人しか乗らなかったけれど。
マラッカ海峡を往来する船舶。所狭しと走行しています。そりゃ事故も起こるわ。
天天海南鶏飯のチキンライス。3年越しに食べられました!
ウニみたいな外観はカモフラージュ。おいしい果肉が中にはあります。でもむくのにコツがいる。