ブンブン・ブラウを予約する
8時に起きてブンブンの予約をしにいく! と昨日は意気込んで寝たが疲れていたのか8時ごろ起床。身支度を整え朝食。朝食は8時半からとレセプションでいわれたんだけれど、9時前にいってみるとなんだかもう食べ尽くされた感じ。それから、歩いてテンベリン川の河原へ。河原へ下りる前の階段のところで声をかけられる。そして、質問されて答えるK氏、そしてそれを紙に書く地元の人。あやしい。「What?」といって質問に割り込み、紙をめくるわたし。どうやらアクティビティの申し込み用紙だったらしい。まさかテンベリン川のほとりでキャッチに遭うとは。K氏に答えちゃダメだよ、と一喝。そして対岸のタマンヌガラへ渡る。渡し舟賃ひとりRM0.5。
ムティアラ・タマンヌガラ内のクアラタハンの公園管理事務所へ向かう。受付の女性にブンブンに泊まりたい趣旨を告げると「クンバンか?」と訊かれる。クンバンはそんなに人気なのか? と思いつつ、「ブラウだ」というと、今日も明日も予約が入っていた。結構人気じゃない。明日の晩にブンブン・ブラウに宿泊したかったのだが、しょうがないので明後日の予約を入れる。そして行き帰りのボートの予約を入れなければ、とボートのことを伝えようとするが伝わらない。なんか歩いていくと2時間半かかることばかり何度も繰り返される。それはわかったってと思いつつ、ボートボートと繰り返すわたし。どうやら、渡し舟でタハン川を渡るボートと勘違いされていたよう。そしてやっとブンブン・ブラウ近くの船着場までボートで行くことをが伝わった。ブンブン・ブラウまではRM40だという。何時がいいかといわれて、日が暮れる前にブンブンに着きたかったわたしは「4時」というと隣からK氏が「5時でいいんじゃないか」という。「6時には日が暮れるから、5時じゃ船着場からブンブンまで歩いたら日が暮れちゃうじゃない」と反論したけれど、「5時だ」というK氏に間を取って「4時半」というと、「じゃあ4時でいい」という。帰りのボートは朝8時にピックアップしてもらうことにした。ちなみに帰りのボート代は先払いでした。
なめてかかるな、キャノピーウォークウエイ
さて、ここからキャンピーノウィークに行くのだが、どの道を行くのかわからない。どの看板にも「CANOPY WALKWAY」って書かれていない。入口すぐにあった看板のところまで戻って見るが、その看板の矢印の先はリゾートオンリーで入れない。う〜ん。もう一度公園事務所で聞こうにも、先程の女性は接客中。まさかリゾート内で迷うとは夢にも思わなかった。半ば投げやりになった頃、K氏が「TITIAN KANOPI」って書いてあるよ、と案内板を指す。おお、これだ。わたしは「CANOPY WALKWAY」の「C」の文字ばかり探していたけれど、マレー語で「KANOPI」って書いてあったのだ。よく見つけたね、って関心してその道を進む。 K氏は始めにこっちじゃないのってその看板を差していったけれど、違うとわたしに一喝された、とぶつぶついっていたが、まあいいじゃない。行くさきの木道は整備してあって、ちょっとジャングルっぽくないなぁ、って思いながら進む。
途中、K氏が2度ほど鳥を見つけるが、わたしがカメラを構えると逃げてゆく。そして、わたしの前をひらひらと蝶々が飛んでいった。「喪服蝶だ!」って叫んでカメラを構えるも、羽を閉じたうえ上からしか写真が撮れず、棒のように写る喪服蝶。(「喪服蝶」については水曜どうでしょう「マレーシア・ジャングル探検」を参照。)そしてK氏が極めつけに「なんか愛知県民の森みたい」っていう。愛知県民の森とは愛知万博の会場となった場所にあった森林公園のこと。そういったらそう見えるね。
ジャングルのそこそこ起伏のある道を歩くこと30分。まったくキャノピーウォークウエイは見えてこない。しかも結構歩いたはずなのに、看板表示の距離は500mしか進んでない。おかしくない? サバ読んでるよ、ってK氏と話す。そして、キャノピーウォークウエイを終えてすれ違う人たちから疲労の色がにじみ出ているのが気になる。しかも、サンダルとかで来てしまっている女の子もいて辛そうだった。ちょっと散歩でくる道のりではない。
やっと着いたぜ、キャノピーウォークウエイ
2回ほど休憩をとってやっとキャンピーノウォークへ辿り着いた。最後の坂がきつかった。入口でRM5払って順番を待つ。吊り橋の最大人数が決まっており、ちょうどピーク終わりに来たわたしたちは前の人たちが渡っていくのを見て待っていた。
500mlのペットボトルを持参してきたが、すでに全部飲みきってしまったK氏に水を買う。500mlでRM2。高い! でも、この値段でも水が売ってるだけ御の字だよね。これだけ歩かされたら、それはみんな買ってしまうわ。
キャンピーノウォークは吊り橋1本1本に目印がついており、前の人がそれを超えたらOKサインが歩き出す。ちゃんとネットで囲まれているからか、ジャングルの木が生い茂っていて地面が見えないからか、そんなに怖くない。1本目の吊り橋を渡ったら、木の合間からテンベリン川が見えた。
この吊り橋、2〜3本で終わると思いきや、渡っても渡っても吊り橋が続く。何本渡ったか覚えていないくらい。そしてやっと最後の吊り橋を渡って地上へ。まあ、それなりに楽しめた。しかし、暑いしかなり疲れたよ。これからまた来た道を帰るのかと思うとちょっと参る。出口付近のベンチに座って休憩。ジャングルトレッキングとキャノピーウォークウエイのツアーの人が前を横切って、その疲れようを見て、アクティビティーに参加せず個人できてよかった、と思った。
トイレに寄って、さっき買った水がもうないというK氏に入口で水をもう1本買って、岐路に着く。途中ですれ違った人に、「How far?」と訊かれるK氏。「A little」と答えるが、「どらくらいだ」としつこく聞く体格のいい欧米人。距離はわからないK氏は「10 minutes」と答えたら、まだそんなにあるのかよ、っていうリアクションをされた。そう、彼らは水すら持っていなかった。
帰りの道でもめぼしい動物には出会えず、ジャングルであることを忘れて歩いていたら、茂みのなかから「ぎゃぉ」という音が聞こえてきて、K氏とわたし、ビビる。絶対猫系の動物でしかも大きかったよね、と声からその主を想像して、トラだったらどうしよう、って本気で心配する。
クアラタハンという看板に従って、歩いていくとリゾートの中に迷い込んでしまった。本当は宿泊者以外入っちゃいけないみたいだけれど、道を戻る気力のなかったわたしたちは、ちょっと横切らせてもらうことにした。リゾート敷地内の舗装された道は歩きやすい。途中、イノシシがうり坊を連れて横切っていく。あ、行きに聞いた泣き声はこれだったんだ、と合点がいった。しばし、イノシシを観覧。どうでしょう班が泊まった16号ロッジの前を通ってリゾートの入口へ。木陰で休んでいたらサルが現れた。なんかリゾートの中が一番動物が見られる気がする。やっぱり、ムティアラタマンヌガラに泊まるのがいいんだなぁ。
洗濯パラダイス
ムティアラタマンヌガラ内で昼食を食べようと思ったが、メニューを見てびっくり。だって一桁違うんだもの。ということで川を渡ってフローティングレストランで遅い昼食。わたしはカンポンフライドライスというのを食べたのだけれど、これがなかなかおいしかった。チャーハンに小魚が入った感じ。K氏はここでも飲み物はスプライトを頼む。
川の風に吹かれて休んでから、違う道で帰ってみようと上流に近い道を上がってみる。そしてミニマートに寄って何が売ってるか物色。そしてどこの店にもメニューにあった100 PLUSという飲み物を買ってみる。ポカリスウェットに炭酸が入った感じの飲み物だった。
道を歩いていたら、なんと道が途中でなくなっていてびっくり。大きい駐車場があったのだけれど、それを作るために道が消えたみたい。でも引き返すのも嫌なので、人の家の庭先を通って崖を下りてなんとか元の道に復帰。昔はこの道が使えたから、舗装されていたし、ちょっとは近かったんだろうな、と想像。
部屋に戻ると掃除がされていない。シャワーに入りたかったのでレセプションにバスタオルをもらいにいく。シャワーを浴びてから洗濯をする。どこに干そうかと思っていたのだけれど、外をのぞくと他の部屋の皆さんは大胆に外に乾していらっしゃる。天気もいいしよく乾きそうだ。K氏が持参して、わたしが必要ないよといった洗濯ロープが大活躍。バルコニーにあった椅子にロープを巻き付けて簡易物干し完成。洗濯ロープが役に立ったK氏はすごく得意げ。ただここで失敗したのは洗面台に栓をしたら抜けなくなって、それ以後、洗面台が使えなくなったことだ。レセプションに言えば取ってくれそうだけれど、伝えるのが難しい。
アクティビティ予約はおっちゃん頼み
夕食前、ナイトサファリに参加するなら今日しかないのではないかということになって、どこに申し込めばいいかわからないから、とりあえず、リゾート内のツアー会社に行ってみた。中華系のおっちゃんが経営しているらしい。片言で今夜ナイトサファリに参加したい、というとパンフレットを見せてくれて、これか? と訊いてくれた。そうだ、というと今日なら大丈夫だ、とその場で携帯で電話をしてOKということになった。なんとかなるものだね。
夕飯はまたリゾート内のカフェで取ることにした。フローティングレストランで食事をしてそんなに値段が変わらないことと、川まで遠い、っていうのが理由。そしてK氏は今日もナシゴレンを注文。おいしかったというのでわたしも同じのにした。
夕飯を食べながら今後の予定について話し合い。残るは洞窟探検なんだけれど、日程をいつにするか。明日の午前中か、もしくはブンブンから帰ってきた日に午後か。ブンブンで寝られないことを覚悟していたわたしは、明日の午前中にしよう、と半ば強引に決定。夕飯後、先程のおっちゃんのところにまた顔をだして、「明日の朝」っていったら、次は何だ、って顔をして話を聞いてくれた。残念ながら明日の朝は洞窟探検は希望者がいないらしく、最小催行人数が4人に満たないだ。違うスイミングのアクティビティーを勧められたが、洞窟探検だけは外せない。粘っていると、おっちゃん、違うところに申し込んでくれるという。なんていい人。そしてまた携帯で電話。携帯はおっちゃんの必須アイテムだ。そして予約が取れたらしく。明日の朝、ボートが着いたLBKの窓口に9時50分に行けといわれる。おっちゃんありがとう!
ナイトサファリ定員オーバー
ナイトサファリは7時50分にリゾートの入り口にいろ、と言われたけれど、続々と他の迎えが来る中わたしたちと欧米人2人だけ残される。おっちゃんはツアー代金を徴収にきたが、2人でRM120のところをRM110でいいという。商売うまいな。そして明日も船着き場まで送ってやるから、朝8時50分にここにいろ、といってくれた。やっぱり商売上手だ。今まで取った写真を見返していたら、K氏がカメラのバッテリーマークが赤くなっているのに気がついて、電池なくなるけどいいの? と教えてくれた。しまった! 今回に限ってスペアの電池を持ってきていない。レセプションで預けた鍵をまた受け取り、ダッシュで部屋まで戻って電池を取ってきた。レセプションまで戻ってきた。まだ迎えはきていない。セーフ。
8時40分を回ってやっと迎えの車がきた。来た車を見てびっくり。4WDの荷台に乗せられるのは、水曜どうでしょうの「ジャングルリベンジ」を見て承知だったが、もう荷台にすでに8人も乗っている。さらに4人乗るのは困難だ。2人は助手席に1人は運転席の上の屋根、1人は荷台に無理矢理乗る、という。先に申し込んでいた欧米人2人組は助手席に乗った。屋根は誰がいく? っていわれたので、もしかして一番の特等席じゃないか、と「I am」と心の中で叫びながら手を挙げた。残ったK氏は荷台に決定。出発直前。助手席に乗った欧米人2人が明日にする、といって車を降りた。わたしたちも明日にしたかったが、明日はブンブン・ブラウに泊まるのだ。
車が走り出した。ちょっとした凸凹でも屋根に乗っているわたしにはかなりのスリル。隣には、動物を見つけライトで照らす役の女の子が一緒に座っていたが、わたしがちょっとのことでも驚くから、笑っていた。
ナイトサファリはきっちり2時間
ナイトサファリはタマンヌガラの対岸のプランテーションの中を車で走るのだけれど、ちょっと不発だった。見られたのはヘビと寝ている鳥と鷹とレッドキャットと呼んでいた動物。初めの方はヘビしか見つからなくて、同乗していた欧米人2人組は「キツネが見られるんじゃないのか」と不満そうにいっていたが、ここは動物園じゃないから、と運転手。まあ、鷹が出たあたりで誰かが「Fly!」といったら鷹が飛び立ったあたりから、雰囲気がよくなった。しっかり2時間プランテーションを巡って、最後に地元のレストランに寄った。たぶんここで案内人の2人は日銭をもらうのだろう。ドライバー役の人は動物に詳しくその人が話したことを、わたしの隣に座っていた女の子が英語に訳すといった感じだった。プランテーションを走っている間、女の子はスカーフを取っていたが、村に戻る手前でまたスカーフをしていた。やっぱりここは田舎なのだ。
動物はあんまり見えなかったけれど、車の屋根の上に乗ってスリルを楽しんだわたしは結構満足だった。屋根の上に乗っている写真を撮ってもらいたかったけれど、1つ目のリゾートに送っていった際、危ないからと降ろされた。残念。
結構楽しかった、わたしは荷台に乗っていたK氏に同意を求めたが、K氏は荷台から落ちそうだったらしく、辛い、足が筋肉痛と繰り返す。部屋に戻ってからも、K氏は動く様子もなくベッドの上で延々とナイトサファリあなどれない、と繰り返すばかり。あまりにも体勢が辛かったことを強調するので、どんな体勢だったの? と訊くと、いきなり活発に動き出して、椅子を使ってどんな体勢で2時間プランテーションをさまよっていたのか実演してくれた。荷台からはみでた片足はトラの餌か? って本気で思ったらしい。
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バイキング形式の朝食。
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この一越えが遠い。
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渡し船。お客が見えたらすぐ向かう。仕事熱心。
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クアラタハンの公園事務所。ムティアラ・タマンヌガラ内にある。
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熱帯雨林って大きくプリントしてあるTシャツ。確かにここは熱帯雨林だけれど。
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突然マレー語に変わった看板。「TITIAN KANOPI」じゃわからないって。
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意外と普通と侮っていたらあとでやられるぞ。
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かろうじて押さえた黒い鳥。後ろ姿でよくわからない。
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土の上に手書きの看板が置いてある。これ信じちゃって大丈夫なのかな。
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縦にしか撮れなかった喪服蝶。
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キャノピーウォークウエイ入口。ここで1人RM5払う。
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前の人が5mを越えるまで渡っちゃダメ。
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ムティアラ・タマンヌガラ内を横切るイノシシの親子。
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どうでしょう班が宿泊した16号ロッジ。
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昼食。なかなかおいしかったカンポンフライドライス。
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最近マレーシアで人気の飲み物なのか。
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夕飯のナシゴレン。K氏はずっとこれを食べ続けた。
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ナイトサファリの4W。定員オーバーで屋根の上に乗ることに。
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ナイトサファリで唯一うまく撮れた鳥。きれいな色をしている。