1日目 — 2002.4.2

準備中

旅の出発の日だが、まだあまり準備をしていない。さすがに名古屋→仙台の高速バスだけは予約を取ったが、そのほかは皆無である。まず下調べをしてあったホテルに予約を入れる。仙台の方はネットで、会津若松は直接電話をしてホテルを予約した。両方とも、旅の行動を考えて立地優先で選択したホテルだ。
午後から、タケちゃんへのおみやげを探しに、自転車で今池・池下あたりをうろつく。タケちゃんはういろうはいやだという。ういろうといえば今では名古屋の銘菓に定着しているが、実は小田原が発祥の地である。小田原には外郎家という家があり、そこが作った飴のような薬がういろうの始まりなのだが、今では羊羹のようはスタイルの和菓子を指すようになってしまった。外郎裁判なるものが去年結審したのも記憶に新しいところである。まあ、小田原出身者は名古屋のういろうに大してあまりよいイメージを抱いていないのは当たり前のことである。ただタケちゃんがあの食感が嫌いなだけであるのかもしれないが。2つスーパーの催事用のコーナーを回って、きしめんセットとギャグでスガキヤのみそ煮込みうどんの袋入りを購入。喜んでくれるといいけど。
それから本屋に寄って、ガイドブックを購入。下調べがあまりできなかったから必要だと思ったのだ。北海道旅行と同じ上撰の旅シリーズの南東北版。宮城・山形・福島がそのエリアだ。何かあったときに手元に頼るものがないと不安なので購入。
家に帰り、荷造り開始。小さめのボストンバッグに洗面用具、着替えなどを詰め、持ち歩き用の手提げにカメラ類と換えのフィルム数本、斜めにかける小さなショルダーに貴重品といった具合に仕分けした。本当は荷物は2つくらいの方がいいんだけど。持ち歩く分を一つにまとめるには、一眼レフが重く大きすぎた。
7時過ぎ、簡単な夕食を済ませて家を出る。結構ギリギリだ。

いよいよ、出発

9時過ぎ、名鉄バスセンターに到着、切符売り場で予約していた切符を受け取る。来るのが遅かったからだと思うが、座席は窓側ではなく真ん中になってしまった。出発まで時間がなく慌ただしくバスに乗り込む。バスの席は3列ある真ん中の席の後ろから3番目。あまり居心地のいい席とは言えない。高速バスは、京都へ行くときや東京へ行くときに利用するが、深夜バスは今回が初めてで、この3列のゆったり仕様にはちょっとびっくり。あとジャケットが掛けられるようにハンガーがあったり、スリッパまである。バスが違えば、付属品も違うらしい。
あまりに慌ただしかったのでタケちゃんに電話を入れるのを忘れていたら、心配したのか向こうからかかって来てしまった。やはり慌ただしいのは良くない。もうバスが出たことを伝え、明日の到着予定時刻を伝えると、早い、という反応。適当に時間をつぶしておくからあまり気にしないように言っておいた。タケちゃんと連絡を取ってわりとすぐ、午後10時には消灯。車内の電気も落ち、カーテンも引くようにと社内放送が入る。
バスは、名古屋駅から一宮インターに向かう。名神から中央道に入るようだ。わたしは東名から首都高東北道というくと思っていたのでちょっと意外だった。バスの中でガイドブックを読もうとしたが、乗り物酔いにやられそうだったので、やめておいた。MDを聞きつつひたすら眠気がやってくるのを待つ。窓の外が見られないというのは本当につまらないものだ。

ガイドブック

あわてて購入したガイドブック。

荷物

極力へらしてこじんまりと。

名鉄バスセンター

名鉄バスセンター。いよいよ出発です。