6日目 — 2006.1.1

いつの間にか年越し

朝食をM宅で食べて、親戚のお家に戻って荷造り。わたしは荷物は3つまでと決めている。貴重品の入ったバックとトランク、あとは冷房対策の上着とか水とかを入れた袋。今日の夜にはマラッカにいる予定。本来なら、Mくんの友人でマラッカ出身のAくんがマラッカを案内してくれることになっていたのだが、急な出張が入って日本の式にもマレーシアの式にも来られなくなってしまったのだ。残念。
荷造りを終えて、Mくんのいとこ家族がテレビを見ていたので一緒に見ることにする。するとクアラルンプールで花火が上がってる映像なんかが流れて、ああ、そうだ、新年を迎えたんだ、って思った。わたしのいるジョホールの田舎はマレー人のコミュニティーなので、イスラム歴で生活しているから、正月なんて関係ないのだ。しかも祝日でもないらしい。テレビでは音楽情報番組をやっていて、インドネシアの人気バンド「PETERPAN」が来馬してクアラルンプールのスタジアムで明日ライブを開くらしくその特集をしていた。しかし、どこの国でも音楽DJっていうのはあの独特のイントネーションでしゃべるんだね。

今度は結婚式に参列する

なんと、この村では今日も結婚式があるらしい。昨日、村人たちが早く引けたのは今日の結婚式の準備のためだったのかもしれない。2日連続で結婚式なんて、村人、大変だわ。Mくんのいとこ家族とお別れをして、荷物をM宅に運んでから、今度は結婚式に参列。昨日が内側から見たマレーシアの結婚式だとすると今日は外から見る結婚式だね。昨日とは違う意味でわくわくする。まず、Mくんからお年玉を入れるようなポチ袋を渡される。これに各自RM5入れる。そして、ご馳走をいただいたあと、帰り際に男性は男性の主催者に、女性は女性の主催者に挨拶の握手に忍ばせて渡すらしい。これがマレー流ご祝儀。まあ、ご祝儀といっても1食食べたくらいを渡すみたい。
この結婚式は完全なるマレー流で、スプーンもホークも出てこなかったから、右手で食べていたら、Cママが「あさちゃんまで……」と驚いていた。でも郷には入れば郷に従え。日本の常識を取り払って異文化にどっぷり浸かるのもおもしろい。ちなみに、左手を使うのはタブー。スプーンフォークなら左手を使ってもいいけれど、手づかみするときは右手オンリー。左手は膝の上にでも置いておきましょう。これは、イスラム教徒はトイレの後、左手を使って局部を洗うから不浄の手とされているから。う○ち触った手でご飯食べるのは気持ち悪よね。そういう理由です。こういう作法にもちゃんと理由があるっていうのがわかると納得できる。なかなか普通の旅ではできないことで、この何日間かはとても有意義だった。
帰り際、Mくんがあの人、という女の人に「Terima kaih(トゥリマカシ、ありがとう)」とご祝儀を入れた袋を渡し行って帰る。本当は「Selamat kahwin」とでもいえばよかったのかしらん? 奥で待機している花嫁さんを見てCちゃんは「Cのときみたいに化粧が濃くない」と不満をもらしておりました。

ジョホール・バルへ

お家のほかの人も結婚式にいったり、いろいろしてたら、いつの間にか4時近くになっていた。そういえば今夜予約した宿は5時までにチェックインしなかったら予約を取り消すってメールに書いてあった。なのでMくんにその事情を話し、電話をしてもらった。これで遅く着いてもOK。ありがとう、Mくん。
結局、M宅を出発したのは午後5時前。Mくんの家のワゴンと2番目のお姉さんのうちの車の2台で出発。Cちゃん家族は行きに泊まったシンガポールのMくんのお姉さんのお家に行って明日の早朝便で日本へ帰国するのだ。わたしはジョホール・バルからバスでマラッカへ向かう。ジョホール・バルの市街地からどうやってバス・ステーションまで行こうかと思っていたら、車でラーキン・バスステーションまで送ってくれた。遠回りしてくれてありがとう。Mくんは心配だったらしくわたしのトランクを持ってくれ切符売り場まで送ってくれた。その上、マラッカまでの切符を買ってくれた。運の悪いことにラーキン・バスステーションについたのは午後6時だったのだが、なんと1時間後の7時までバスがなかったのだ。バスステーションにはお店もいっぱい入っていたので、適当に時間をつぶすよ、とMくんにいう。Mくんは心配そうに荷物だけは気をつけてね、といってみんなの元へ戻っていった。

いよいよ、ひとり旅のはじまり

Mくんが去ったあと、トランクを引きづりながらバスターミナルを一周して、とりあえずベンチに座ってみた。マラッカまでは3時間。するとマラッカに着くのは午後10時ということになる。これは夕食を摂った方がいいと思い、うろついた結果、安直だけれどマクドナルドに入る。注文が面倒だったので McChicken のセットを注文。マレーシアでは、マレー系の他に中華系、インド系の人々がいる。マレー系はイスラム教を、中華系は仏教を、インド系はヒンドゥー教を信仰していることが多い。イスラム教徒は豚を不浄な動物として食べない。ヒンドゥー教徒は牛を神聖な動物として食べない。ということで必然的に食べられる肉はチキンが多くなるのだ。マックのメニューも当然チキンがメイン。4人がけに1人で座っていると向かいにシェアしていいか? とマレー系のカップルが座ってきた。わたしがマレー語を理解しないことと、片言の英語をしゃべっているからか、どこから来たのかと訊かれる。日本からだ、というとそうか、と言われ、1人かと訊かれる。そうだと答える。マレーシア人はいろいろ訊くのが好きなようだ。発車時刻の20分前になったので席を立った。

マラッカ行き長距離バス

チケットのプラットホームはC41となっていたが、実際そこには他の目的地行きのバスが停まっていた。ベンチに座って様子を見ていたのだけれど、どうやら隣のプラットホームのバスがマラッカ行きのようだ。運転手のおっちゃんがマラッカ、マラッカと叫んでいる。運転手のおじさんにチケットを見せる。マレー語で何かいわれたけれど、わからないのでぽか〜んとしていたら、英語で荷物はトランクに入れるか訊いてきた。さっきMくんに荷物には気をつけて、といわれたし、トランクに入れた荷物の行く末も気になる。混んでもなさそうだったので、一緒に持って乗ることにした。運転手のおっちゃんは荷物を運び入れてくれて、一番前の席に置いてくれた。これなら途中休憩所に停まっても置いて行かれることはないだろう。ちなみにこの運転手のおじちゃんもお前はどこから来たのか、1人なのか、と訊いていた。友達の結婚式に来てマラッカを観光して帰ると片言の英語でいうとそうかそうかとうなずいていた。
バスは定刻5分前にプラットフォームを出発。バスセンターを出るのに渋滞しているので、バスセンターを出たのは7時ちょうど。ロータリーを回っている間にも何人か乗客が乗ってきた。おおらかだよ、マレーシアは。
バスセンターを後にして高速へ。その頃には日も暮れて辺りは暗くなっている。でも日本と違ってバスの明かりがつかないんだよ。そんなもん? 途中1度パーキングエリアでトイレ休憩。置いて行かれないように、一番初めに降りて、駆け足で用を足してきた。うわさ通り適当な時間になると人数を確認せずに発車。そして車内の冷房はきつい。上着は必須。 マレーシア高速バス初体験で一番びっくりしたのは、高速道路の途中でバスを止めて乗客が降りたとき。その人は普通にインターの方へ歩いていった。ここは高速道路だぜ! と、驚いているのはわたしだけのようで、その後たびたび、後部座席から乗客が運転手に話しかけちょっと先で止まって乗客を降ろすというシーンが繰り返された。これがマレーシアのスタンダードなんだ、と納得。

マラッカ到着

高速を降り一般道を少し走り奇妙な形をした歩道橋の先に、新しく移転したというバスセンターがあった。その名も「マラッカ・セントラル」。屋根の形は切妻を組み合わせたような伝統的なマレーシアの様式を踏襲しているよう。
大荷物を持ってバスを降りようとすると、運ちゃんがタクシーか、と話しかけてくる。いいや、バスに乗る、というと、あっちだ、と乗り場の方を教えてくれる。わたしの行く末が心配だったのか、親切にしてくれた。
おっちゃんが指さした方へ行くと確かにバス乗り場があった。しかし全部長距離バスばかり。わたしの乗りたいのは緑のタウンバス。マラッカ・セントラルをぐるぐるしているとどうもホールを挟んで反対側にもう一つバス乗り場があるらしい。そちらに行くと、ありました、緑のタウンバス。乗って出発を待つ。
出発すると車掌が回ってきて切符を売る。行き先をいってそれで半券をもらっている。わたしの番が回ってきた。さて、なんて言おう。自分が降りるべき場所はわかっている。ビザハットのある交差点の先の停留所だ。しかし、それを伝えるだけの英語力がないぞ。とりあえず、ピザハットと単語を言ってみたが、伝わらなかった。で、お前はあとだ、と言われ他の人に切符を切っていた。全員の切符を切った後、車掌のおっちゃんが戻ってきて、お前はどこに行くんだ、訊かれた。素直に今夜宿泊予定だったホテルの名前をいった。でもおっちゃんわからなかったよう。すると、後ろの席に座っていたお客が、そのホテルならどこどこあたりだから、どこどこで降りればいいんだよ、というようなことをマレー語でいってくれて、それなら70セト(RM0.7)だ、と車掌さん。車掌さん、降りるバス停を教えてくれた上、お前のホテルは通りの向こうと教えてくれた。トゥリマカシーとお礼を言って道路を渡って、露地を抜けるとドンぴしゃで今夜宿泊予定のミモサ・ホテルの横に出た。ここが今夜の宿泊場所。なんだかほっとした。

ミモサ・ホテル

昼間、Mくんに電話をしておいてもらったおかげで、到着は10時を回っていたが無事に部屋は確保されていた。ぽんぽんぽん電卓を叩かれて RM350 を要求される。言われるがまま、払い、チェックイン。そして、フロントの人に、結婚しているのか? と訊かれる。なんで? と思って聞き返すと、どうやら手のヘナの模様が原因のよう。マレーシア人は結婚するときにヘナをするから、と。友達が結婚してわたしもトライしたというと、納得しれくれた。ヘナのことを突っ込んでくれてちょっとうれしかった。
部屋はスタンダードのダブルルーム。マレーシア人は1人で旅行をしないらしく、マレーシアにシングルルームというものはほとんど存在しない。ツインでも良かったのだけれど、どうせならでかいベッド寝たかったので、ダブルルームを予約したのだ。
そして、荷ほどきをして、先程払った RM350 のことが気になり始めた。確か予約確認のメールには super peak season surcharge を含め1泊 RM138 だったはず。マラッカは2泊なので、RM276 のはず。おかしい。そして、お金のことはきっちりしておかねばと、トラベル英会話の例文に「聞いていたより高いのですが」というのを見つけその場で暗記し、予約確認のメールを印刷したものを持ってもう一度フロントへ。そして、メールの印刷した紙を見せ、わたしが覚えた例文を言うより先に「それはデポジットだ」と言われる。デポジット?? フロントのお兄さんが説明してくれたところによると、多めにもらっておいて後から返してくれるということ。なるほどそういうことだったのか。納得して部屋へ戻った。 この日はたまっていた洗濯をし、久しぶりにバスタブにお湯を張ってゆっくり浸かった。この旅唯一のバスタブ付きの部屋だしね。でもバスタブの栓はなく、持参したあかすりタオルで応急的に栓をしたけど、お湯につかれたので無問題。

朝食

朝食。肉まんみたいなものとマレー風茶碗蒸し。

カレンダー

マレーシアのカレンダーは縦並び。

人生ゲーム

人生ゲームで遊んでいる子供たち。人生ゲームは世界共通なのかしら?

コーヒーの実

コーヒーの実。初めて生のを見ました。

昼食

結婚式に参列し、昼食。

結婚式

M宅の結婚式とは違うひな壇。色は何色でもいいらしい。

標識

ジョホール・バルまで。

JASCO

マレーシアにもジャスコ。

McChicken のセット

マレーシアのマクドナルド。McChicken のセット。

マクドナルドの制服

マレーシアのマクドナルドの制服はイスラム教に配慮してか、髪を隠せるように帽子をすっぽり被るタイプ。

ラーキン・バスステーション

夕方とあってかなりの交通量。バスターミナルを出るのにかなり時間がかかった。

マラッカ・セントラル

マラッカまでのバス・チケット。今回乗ったのは DELIMA という会社。

マラッカ・セントラル

マラッカの新しいバスターミナル、マラッカ・セントラル。

歩道橋

マラッカ・セントラル前の歩道橋。身障者に配慮してかスロープ付き。

ミモサ・ホテル

マラッカで滞在したミモサ・ホテル。