10日目 — 2006.1.5

旅は道連れ

クアラルンプール3日目。
今日は昨日のリベンジ。またホテル・イスタナまで行って正面玄関で角度を変えて写真を撮ってみた。でもなんか違うな〜、と思いながら。ホテル・イスタナ前のバス停から LapidKL の60Cのバスに乗ってバンコク・バンク前まで。最新版のガイドブックにはクアラルンプールのバスはイントタコタとシティー・ライナーと書いてあるけれど、合併して LapidKL という1つのバス会社になっているので注意。LapidKL より緑のメトロバスの方が多く通っていた。
今日はバトゥ・ケイブに行くつもり。最新のガイドブックによるとバンコク・バンク前からイントタコタD11に乗れとのこと。つまり LapidKL のD11に乗ればいいってことだね。でもバンコク・バンク前にはバス停がいっぱい。どこから乗ればいいなんていう親切な案内板なんてない。で、バスの往来が激しいところでD11を待つをいう荒技に出てみた。で通りにぼ〜っと立っているとなんと昨日マレーシア・ツーリズム・センターで会ったおばちゃんに再会する。あなた何やってるの? から始まり、バトゥ・ケイブに行きたいのか? と訊かれそうだと答えると、通りの向こうのバス停から69番に乗れという。そんな情報訊いたことがなかったので、とまどっていると、おばちゃんバス停まで連れて行ってくれた。それで別れたんだけど、サバの田舎から出てきたわりにはおばちゃん詳しすぎませんか? なんとなく信用しきれなくて、LapidKL のバスが停まっているバス停に腰を下ろしてみた。おばちゃんを信用すべきかどうか、考えていると、白人カップルが運転手に何か尋ねてからわたしの隣に座ってきた。もしかしてこのカップルもバトゥ・ケイブに行くのかも。そう思って思い切って声をかけてみた。すると、案の定バトゥ・ケイブに行くとのこと。とりあえず、このバス停で待っていて間違いなさそう。けれど待てど待てどD11は来ない。そして白人カップルの女の子の方が急に69!と叫んで、一緒に来いというようなジェスチャーをして通りを渡ろうとする。どうやらバトゥ・ケイブに行くにはD11か69に乗ればいいらしい。あのおばちゃんの行ってたことはウソじゃなかったのね。疑ってごめん、おばちゃん。しかし、69番のバスは無情にもわたしたちを置き去りにして走り去っていった。元のバス停に戻ってきたものの D11 は来ない。しびれを切らした白人の男の方がタクシーと交渉し始めた。どうやらシェアしてバトゥ・ケイブに行かないかということ。それはいいね! すぐさまOKした。交渉の結果 RM15 らしい。まあ、ここでバスを待っていても仕方ないし、RM15ならいいや、と思った。バトゥ・ケイブまでは20分くらい。ちなみに彼と彼女の名前はデイビットとクレア。アメリカから来たらしい。

バトゥ・ケイブ到着

バトゥ・ケイブは断崖にぽっこり穴が開いているようだった。そして昨日KLタワーから見えた青い養生シートはなにやらバカでかい像の建設中でその目隠しに書けてあるものだった。高さ30メートルはくだらない。バトゥ・ケイブに着いてRM15を払おうとするとRM5でいいという。なんとバンコク・バンク前からバトゥ・ケイブまで3人でRM15だったらしい。え? 昨日の5分ちょっとでRM15だったよ。タクシーセンターから乗ると高いのかな? そんな疑問を抱いたままバトゥ・ケイブの入り口に向かって歩く。途中おばちゃんに話しかけられ、クレアがオーディオガイドを借りた。わたしとデイビットは借りない。272段の階段を上るとさすがに息が切れる振り返るとクアラルンプールの街が遠くに広がっていた。バトゥ・ケイブの観光はオーディオガイドを借りたクレアのペースで進んでゆく。わたしとデイビットは写真を主に写真を撮っていた。おもしろかったのは、アメリカ人のデイビットはSONYのデジカメを持っていて、日本人のわたしがPENTAXのデジカメを持っていたこと。なんかあべこべだよね。アートギャラリーにも入ってゆっくり見学した。バトゥ・ケイブはおなかいっぱいだわ。
そして帰る話になる。ムルデカ・スクエアまで行くけどどうする? と訊かれる。ムルデカ・スクエアってどこ? ってことでMapを出した。ホテルでもらった英語の地図が役に立ったよ。ムルデカ・スクエアはチャイナタウンの川向かい。わたしが午後から回ろうとしていたところに近かったのでOKした。デイビッドがタクシーとまたも交渉してくれて行きと同じRM15で手を打ったみたい。帰りのタクシーの運ちゃんはおしゃべりでわたしたち3人の素性を訊いてきた。クレアがバス停で出会ったの、みたいなことをいったら運ちゃんは笑ってた。クレアとデイビッドは明日の朝早くの便でタイのチェンマイに行くので、空港までのこの運ちゃんと交渉して乗せていってもらうことにしたらしい。運ちゃん商売上手だね。わたしにも何時のフライトか訊いてきたけど、わたしは列車での移動だというとそれ以上は突っ込まれなかった。

クアラルンプール記念図書館

ムルデカ・スクエアでクレアとデイビッドと別れて、マスジッド・ジャメに行こうと思ったのだけれど、トイレに行きたくなったのですぐそこにあったクアラルンプール記念図書館に入った。入ろうとすると荷物を預けろと守衛さんに言われる。ロッカーは1リンギットコインが必要ならしい。1リンギットコインなんで持ってない。守衛さんに訊くとカウンターへ行けという。するとRM1札の代わりにコインをくれて、これを入れて使えという。RM1札はデポジットだという。そういえば1リンギットコインは流通中止になったとどこかで耳にしたような。でもロッカーの形式は変えられないから、こうやって交換するんだね。ちなみに、ロッカーに入れずに荷物がいっぱい置いてあったけれど、さすがに貴重品だらけのバッグを野ざらしにはできなかった。
図書館結構おもしろい。まあ、棚の本は英語かマレー語ばかりだったけれどね。インターネットスペースがあってIDとパスワードがあれば使えるみたい。そこだけ学生が群がっていた。でもどうやってIDを発行してもらうんだろう。無事目的のトイレを済ませ、図書館を後にした。

マスジッド・ジャメ

ムルデカ・スクエアの前の建物は年季入ってるし、かなりしっかりしたつくり。なにかと思ったら、旧連邦事務局ビルでイギリスの建築家A.C.ノーマンが造ったらしい。何枚か写真を撮ってマスジッド・ジャメへ向かう。ここもイギリスの建築家が設計したモスクで市内では一番古いらしい。門の前で自前のスカーフを被るとこれまたノーチェックで中に入れました。ちゃんと観光客用に貸し出し用の被りものがあるけれど、モスク巡りをするつもりなら七分袖で、門の前でスカーフを頭に巻けば大丈夫みたい。でもお祈りの時以外のモスクって昼寝しているおじさんたちばっかり。風通しはよくて涼しくて気持ちよさそうだけれど。
LRTのクラナ・ジャヤ・ライン(旧プトラLRT)に乗ってパサール・スニで降りて歩いてクアラルンプール鉄道駅へ。クアラルンプール鉄道駅はKLセントラルができてからKTMコミューターしか停まらなくなったけれど、鉄道駅は歴史的建造物として保存されるよう。なんか変な入り口からホームに入れてしまってとまどったけれど、建物自体には自由に入れるみたい。ただ真ん中のホームには階段を上がったところに自動改札があるよう。だから駅を通り抜けもできる。駅の反対側へ出て国立モスクへも寄ったけれど、中に入るのはやめた。

チャイナタウンでおみやげあさり

歩いてチャイナタウンへ。次はおみやげを買う。これまでは荷物を増やさないために買い物を自粛してきたけれど、たぶんラウカウイに行く前におみやげを買った方がいいような気がするのだ。なぜかというと、ランカウイは観光地=(イコール)物価が高いのではないかと。
まずはおみやげの王道、パサール・スニ(セントラル・マーケット)へ。ここで昼抜きなことに気がついて、ココナッツジュースを飲んだ。ぐるっと回ったけれど、マレーシアって感じのものはあまり売っていない。どこかでみたようなものが多い。まあ、周辺国を行き尽くしてるからかもしれないけれど。セントラル・マーケットを一周して1つシルクのスカーフに目をつけてからチャイナタウンを巡ってみる。チャイナタウンの露天はコピー商品がほとんどでいまいち買う気にならない。時計とかがRM10とかであるんだけど、GUCCIとかロゴが入ってるんだよね。偽物は買いたくない。ロゴなしなら安くてもかまわないけど。ということで、コタ・ラヤの無愛想なお姉さんのお店で時計を買った。もちろんノーブランド。そして1軒のおみやげ屋さんに入る。ここがかなりセンスがよくて値段も良心的。ここでいくつかおみやげをまとめ買いした。あとから思えばもっと買っておけばよかった。そして、結局最後、セントラル・マーケットに戻ってシルクのスカーフを買ったら、もう日が暮れていた。

バーゲンの罠! KLCC

来たときと同じ 60C のバスに乗れば帰れるのかと思いきやそうはいかないのがクアラルンプール。クアラルンプールは一方通行が多く、バスが行きと帰りでは違う道を走っているようなのだ。行き先表示をみるとメトロバスの30番に乗れば LOT 10 、つまりブキッ・ビンタンへ帰れるみたいだけれど、30番がなかなか来ない。その上、すごい渋滞でバスが全然動かない。これじゃあいつになったら帰れるかわからないなぁ、と途方に暮れていると、突然ひらめいた。そうだ、夜のペテロナス・ツイン・タワーを見に行こう! 思いついたら速い。LRT のパサール・スニの駅まで行きクラナ・ジャヤ・ライン(旧プトラLRT)で KLCC まで。ここでスリア KLCC を抜けて KLCC 公園に出ようと思ったのだけれど、これが失敗。昨日昼間に来たときより明らかに賑わっている。そして、セール品に人だかりが。あれよあれよという間にわたしもいろいろ買い込んでしまった。一番お気に入りなお店は地下にあるアクセサリー屋さん。お手頃な値段でかわいいのがいっぱい売ってる。思わずいくつかまとめ買いました。そして伊勢丹でなんとバックまで買ってしまったのですよ。半額というのに釣られて。買うときにこれは革か? と訊いたら、ハーフレザーと言われた。ハーフレザーって何? と思ったものの、作りもしっかりしてるし、日本円にしたら激安なので購入。すっかりマレーシアの物価に慣れてしまったからすごく高い買い物したような気分になってるけれど。そしてやっと夜の KLCC 公園へ。夜のペテロナス・ツイン・タワーはきれいだった。でもね、カップルばっかりなのよ。少し不満を残しつつKLCCを後にする。ここで夕飯を食べようかと何度も思ったけれど、店に入る勇気がない。結局お腹を空かせたまま、ブキッ・ビンタンのアロー通りまで LRT とモノレールを乗り継いで帰ってきた。

ホーカーズの掟

部屋に荷物を置いてから夕飯を食べに外に出た。いつものようにふらふらしておいしそうな店で注文して空いてる席に座った。すると、注文した店のお姉さんがそこで食べるのか? みたいなジェスチャーをする。おおきく頷くと少し困ったような顔をした。その謎はすぐに解けた。どうやらわたしが座ったテーブルは隣のホーカーズのテーブルらしかったのだ。しかも、お隣さんの商売敵。その証拠にお姉さんわたしが頼んだナシ・ゴレンを持ってくるときこそっと持ってきてささっとお金を受け取って去っていった。ごめんよ、気がつかなくて。まあ、ちゃんと座ったところのホーカーズでも飲み物と、エビ入りワンタンミーを注文して2品とも食べきったからいいよね。
マレーシアのホーカーズでは間違って隣のホーカーズのテーブルに座らないように。気まずい思いをします。
ホテルに帰ってシャワーを浴びて就寝。

朝食

朝食。ローカルとウエスタンから選べる。写真はウエスタン。

ホテル・イスタナ

今日も寄ったホテル・イスタナ。でも何か違う。

rapidKL

rapidKLのバス。

バトゥ・ケイブ

長い階段が続くバトゥ・ケイブ。

階段

階段に数字が打ってある。全部でで272段。

クレア&デイビッド

バス停で出会い一緒にバトゥ・ケイブにきたクレアとデイビッド。

見ざる聞かざる言わざる

見ざる聞かざる言わざる。

クアラルンプール記念図書館

クアラルンプール記念図書館。

旧連邦事務局ビル

旧連邦事務局ビル。今は最高裁判所。

マスジッド・ジャメ

マスジッド・ジャメ。昼寝をしている男性が多かった。平日なのになぜ?

LRT

クアラルンプールの都市交通、LRT。高架になったり地下にもぐったり。

クアラルンプール鉄道駅。

クアラルンプール鉄道駅。

チャイナタウンの門

チャイナタウンの入り口。アーケードがかかってる。

夜のペテロナス・ツイン・タワー

夜のペテロナス・ツイン・タワー。

ワンタンミー

魚介ワンタンミー。