トイレのうず

ASIAN KUNG-FU GENERATION『ソルファ』に思う

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シングル『リライト』に入っていた先行予約にためらわず応募していれば、今日か明日のどちらかは名古屋ダイアモンドホールでのアジカンのライブに参戦していたと思う。

名古屋でのアジカンのライブは一番最初を除いて全部行った。歌が下手だろうが容姿が悪かろうが、ライブがこれほど楽しいバンドはそうそういないと思う。年甲斐もなく一番前でもみくちゃにされたこともあった。ゴッチの毒舌とそれを笑う客、そして一体感。なかなか味わえるものではない。

では、なぜ絶対取れるチケットを取らなかったのか? わたしにもよくわからない。そのとき手に取っていたシングル『リライト』がわたし好みでなかったというのも大きいと思うが、それとは別に、わたしはどこか別の次元へ行ってしまったアジカンを感じてしまったのかもしれない。

朝日新聞・アジカン

今日の夕刊関東版にアジカンの記事が出ていた。カラーではないが写真付きで。 2rd アルバム『ソルファ』がこのご時世に 60 万枚を突破したらしい。わたしも購入したことは、この blog にも以前記した。レビューを書くはずだった。でも書けなかった。

それはなぜか、わたしが思うにこのアルバム『ソルファ』には、『崩壊アンプリファー』や『君繋ファイブエム』を初めに聴いたときにあった衝撃がなかったのだ。 12 曲中 4 曲がシングルからの収録。他のアーティストと比べてシングル曲がけして多すぎるというわけではないと思う。しかしシングル曲の印象が強すぎて他の曲に気が回らない。他の 8 曲がシングル曲の影になってしまっている気がしてならない。最近のシングルコレクションを聴いている気分で新しいアルバムという感じがしなかった。『ソルファ』は売れてはいるけれど、アルバムとしては前 2 作の方が個人的には好きだ。完成されてしまって魅力がなくなったっていうことなんだろうか。

聴き込めばまた違った印象も出てくるのだろうが、あいにく現在手元にない。

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