今さらながらお正月に録画しておいた「おかしなふたり」を見ました。話的によくできたはよくあるコメディーって感じがしました。
前後編じゃなくて、もう少し回数を増やして、アパートのそれぞれの住人の過去のエピソードなんかも描いたら話に真実味が出ただろうね。なんてヒロインのなんだっけ名前忘れちゃったけど、とにかくあの元ホステスの女がなぜ男性アレルギーになったのか、とかすごく気になってしかたがなかった。まあ、話の本質からは外れるけどね。
それを差し置いて気になったのは、大泉洋の芝居のでかさだ。コメディーだからああいうのもありだと思うけれど、もうちょっとどうにかならないかなあ。非現実を現実に見せる力みたいなものが足りなかったように感じるよ。コメディーってシリアスなものを演じるより演技力を問われるよね。だってありえないものを、さもあるように感じさせなくちゃいけないんだから。
その点で、わたしは物語に半分くらいしかのめり込めなかった。その原因は大泉洋の芝居のでかさだったと思うのだ。虚構の世界を演じるのだからこそリアリティーのある芝居をしてほしかったな。舞台じゃないんだし。
よい作品であって、見た後も気持ちがいい作品であったことは確か。それだけは付け加えておくよ。
地上波、 BS 、 DVD と違う編集がなされている模様。
おかしなふたり 大泉洋 木村多江 手塚とおる アミューズソフトエンタテインメント 2006-02-24 |