しばらく更新が途絶えていましたが、その間インドにいっていました。その模様は旅行記に記すつもりですが、まずはインドに入国するためのビザについて記事にします。
目次
インドのビザを取得する 3 つの方法
インドの入国には短期の観光目的でもビザが必要です。観光目的の場合、東京か大阪のビザ申請所で発給してもらうか、オンラインで発給してもらう方法があります。インドのビザの発給はコロコロと制度が変わるようなので最新の情報をチェックする必要があります。事実、情報をチェックしていたら、日本国籍に限り 2016 年 3 月よりアライバルビザが復活したようです。(アライバルビザは 2014 年 12 月に廃止されていました。)
→いんどネタ帳:【確定版】インドのアライバルビザが 2016 年 3 月より復活
今回はオンラインの e ツーリストビザ (e-Tourist Visa) 、略して eTV を申請しました。この方法は 2014 年の 11 月から始まったようで、運用開始直後は $60 だった手数料が日本国籍の場合 2015 年の 11 月から $25 に値下げされました。有効期限は 30 日で 1 回の入国のみ有効です。申請は入国予定日の 30 日前から 4 日前までです。また入国する空港が 16 に限定されているので注意が必要です。
e ツーリストビザ (eTV) の申請は簡単にいうと、必要事項を入力して、顔写真とパスポートの画像をアップロードして、クレジットカードかデビットカードで決済するという手順です。簡単そうですが、インドのビザの申請はたくさん書く項目があります。実父・実母の出生地や国籍、過去 10 年に訪問した国なんて項目もあります。あとアップロードするデータのサイズや形式に制限があり、パソコンの操作が苦手な方は申請所で行った方がいいかもしれません。(申請所もいろいろ大変そうですが。)
ビザ申請の下準備
次のものを用意しました。
必要なもの。
- 正方形の顔写真の JPEG データ
サイズは 10 KB 〜 1 MB で、 350 × 350 ピクセル以上 - パスポートの顔写真があるページの PDF データ
サイズは 10 KB 〜 300 KB - 本人名義のクレジットカードまたはデビットカード
マイナンバーがわかる書類←なくても問題ない
顔写真はインドのビザの注意事項を参考にしながら、デジカメで撮影しました。背景に白布を下げ、順光になるようにし、しかも影が出ないように直射日光が当たる所は避けて撮影しました。これを若干補正を加え 800 px の正方形に切り抜きました。 340 KB 程度になりました。面倒ならカメラのキタムラとかで証明写真を撮ってもらったのをスキャンした方がいいです。インドのビザは写真にうるさいようです。
→インドビザ支援センター:写真仕様について
パスポートはスキャナで読み込みました。 300 dps だと指定のファイルサイズを超えてしまったので、 200 dps で読み込み、スキャナ付属のソフトで PDF 化しました。
申請フォーム記入で困ったところなど
下記のページから申請します。
→ NIC : Indian e-Tourist Visa
記入の仕方は下記を参考にしました。
→旬の話題:インドビザ ツーリストビザオンアライバル取得体験
マイナンバーを入力
「 Citizenship/National Id No. 」のところには 2016 年から日本で運用が始まったマイナンバーの個人番号を入力しました。
コメントにてご指摘いただきましたが、マイナンバーは使用する範囲が決められているようです。外国から提示を求められても応じる必要はないようです。なので、「 Citizenship/National Id No. 」には 「 NA 」と入力しましょう。
主婦の場合は夫の勤務先を入力
入力するのに困ったのは「 Professin / Occupation Datails of Applicant 」(職業)の欄。 HOUSE WIFE (主婦)を選択しても勤務先のフォームに必須マークがついたままなのです。調べてみると配偶者の勤務先を入力するようです。(学生の場合は父親の勤務先。)
→あるがままケセラセラ:インド・ツーリストビザをオンライン申請してみた
滞在先が個人宅の場合は家主の名前を入力
滞在先を入力するフォームもあるのですが、普通観光の場合はホテルの名前と住所、電話番号を入力すればよいようです。しかし今回のインド旅行は友達の家に泊めてもらうので滞在先の名前をどう書こうかと思って調べると、家主の名前を書けばいいようです。友達の旦那さん(マレーシア人)の名前を入力しました。スペルに間違いがないかも確認もしました。
→インドビザ取得代行センター:インドビザ / 査証のオンライン申請の記入例 / 書き方
クレジットカードで決済
写真とパスポートのアップロードが終わると支払いです。支払いはクレジットカードとデビットカードです。ここでも問題が……。クレジットカード決済画面の「 BANK OF NAME 」に何を入力していいのかわからない……。いろいろ調べてみましたが、クレジットカード会社の英語名称でよいようです。わたしはセゾンカードを利用したので「 Credit Saison Co., Ltd. 」と入力したらすんなり通りました。(何度も失敗すると ID にロックがかかってしまうようです。)
そう思ったのも束の間、受け付けた趣旨のメールとかこないしなんかおかしいです。次の日になってもなにも変わらないので、心配になって「 Visa Status 」にて確認してみると、「 You have not done the payment of e-Tourist Visa (eTV) fee. 」のメッセージがありました。
決済したはずなのに! と調べてみると、どうやらクレジットカード会社が「 3D セキュア」に対応していないとクレジットカード番号などを入力しても決済できていないみたいです。下記のページのコメント欄の情報が役に立ちました。
→ティラキタブログ:[ 吉報 ]インドビザがオンラインで取得可能になりました
クレジットカード使用可能であるのに、決済が出来ない原因をいろいろ調べてみました。
結論から言うと、クレジットカード側が 3D セキュアに対応していないからでした。
3D セキュアを有効にするにはセゾンカードの場合、 Net アンサー上から「本人認証サービス」にてパーソナル・メッセージを登録する必要がありました。詳しくは下記のページをご覧ください。
→セゾンカード:本人認証サービス
カード番号などの入力の後「 Pay Now 」をクリックすると、セゾンカードのページに飛ばされ、設定したパーソナル・メッセージが表示されるので、パスワードの欄に Net アンサーのパスワードを入力すると、決済され次の画面が表示されます。
これでインドの e ツーリストビザの申請が完了しました。 72 時間以内にメールにてお知らせがあるようです。
決済翌日にビザが発給された趣旨のメールが届きました。メールに「 Application Status :-
Granted 」とあれば、ビザの申請所が通り無事にビザが発給されました。このメールを印刷しインドの入国審査時に提出すればよいようです。
実際に e ツーリストビザでインドにいってきました
実際に e ツーリストビザを使ってインドにいってきました。ネットの情報では e ツーリストビザはすぐに入国できるとのことでしたが、実際はかなり待たされました。奥の方の e ツーリストビザの専用カウンターにならんで、 1 時間 15 分待ちました。原因は ANA 便だったため、到着時に北米便の到着ラッシュにかぶったことと、 e ツーリストビザは写真撮影されしかも指紋も採取されるのですが、指紋のスキャンがうまくいかない人が続出し、手続きが進まないためです。ようやくわたしの番になっても左手の指紋のスキャンがうまくいかず「アゲイン」といわれましたし。あまりに時間がかかりすぎて、荷物のターンテーブルがしまってしまって、係の人に荷物のところまで連れて行ってもらいました。深夜到着の ANA で空港で 1 時間以上のロスは痛いです。普通の観光ビザならもっと早く入国できたかもしれません。
そしてもっとショックだったのが、今年の 3 月から復活したアライバルビザの方が早く入国できたということです。わたしたちが e ツーリストビザに並んでいる間に、日本人 2 人がアライバルビザを申請していたのですが、わたしたちより早く入国手続きが終わっていました。アライバルビザは現在日本人のみなので窓口も空いているようです。
まとめ
インドの普通の観光ビザは取得は大変だけれど、入国は早くできる。 e ツーリストビザは手続きに煩雑さはないものの、入国時に待たさせる。意外とアライバルビザが穴場。