本を貸してくれたので読んでみました。
佐藤可士和はアートディレクターと名乗っていて、何をやる人かっていったら、元々広告出身の人だから、商品をどうアピールするか、っていうのがメイン。最近はプロダクトとか会社・病院のコンセプト的なところを具体的に表現することをしている人らしい。
で、何を整理するのかというと「もの」「情報」「思考」の 3 つについて書かれています。それら 3 つを 1 つの統一した視点である「フォーマットを揃える」ということから整理するという行為に置き換えているところは、コンセプチュアルであり、新しいと思う。
でもひとつひとつの項目に書いてることは、はっきり言って目新しいことはなく、整理好きの人だったらごく当たり前にやっていること。例えば「もの」たっだら、フォーマットをそろえて整理する、って書いてある。こう書かれているとすごいことに思えるけれど、要は同じ箱に入れろ、ってこと。そうすればすっきりする。当たり前だし、有名な整理術の本にも既に書かれていることよね。
「情報」の整理。これも、フォルダにつける名前は揃えよう、とかなんか当たり前のこと。要するにフォーマットをそろえることなんだけれどねぇ。
そして最後の「思考」については、これはデザインや建築を学んで来た人なら絶対に実習のプレゼンするのに通ってきた道。っていうか、そうしないできた人がいるの? って逆に思ってしまった。いろいろな先生から同じようなことを形を変えて口を酸っぱくしていわれてきたことばかり。
まあ、それを実践して「かたち」にできるからこそ、すごい人だとは思うけれど、それを今さら本に書かれても、って感じでした。
変に固くなくて、さらりと読めたのは○。これも、整理の賜なのかしら。