いろいろ起きすぎて何から書いていいのかわからないブラジル GP 。結果はアロンソ 2 位、ベッテル 6 位でゴールしてベッテルが 3 年連続のワールドチャンピオンを決めた。おめでとう!
インテルラゴス・サーキットの天候はコロコロ変わってしかも天気予報がおもしろいくらいに当たらない! そしてちょい濡れで滑る路面で次々に起きる接触! スタートはマッサがすごいよくて順位を上げて 2 位。アロンソは 5 番手。 WC を狙うベッテルがスタート直後の 2 コーナーでセナに追突されて大きく順位を下げる。マシーンにダメージはあるものの走行には問題ないということでそのまま走り続けることに。ここでセナ、ペレスがリタイア。可夢偉はこの接触を間一髪で切り抜けて、ここからぐんぐん順位を上げる。ディ・レスタとウェバーのバトルの横をうまくすり抜けていったのはうまいと思った。しかし 7 周目ウェバーのスピンでフロントウィングを壊した可夢偉は雨が降り始めた 9 周目ピットストップしてインターミディエイトをつける。
上位ではバトンとヒュルケンベルグ以外はインターミディエイトに交換。 2 人は 20 秒以上、シューマッハを周回遅れにしながら差を広げて行く。 19 周目くらいから路面が乾き始めて、インターミディエイト履いたドライバーはドライタイヤへ変更。そして 21 周目、接触で散らばったパーツを踏んでニコ・ロズベルグがパンク。これによって 23 周目セーフティーカーが導入されパーツを片付けることになる。 20 秒以上あった先頭と差がなくなる。
30 周目にレース再開。ここからの可夢偉の活躍はすごかったなぁ。ベッテルをオーバーテイクしてそしてアロンソもオーバーテイクして(すぐに抜き返されちゃったけれど)一時は 4 番手まで順位を上げて、コンスト 5 位も夢じゃない? と思ったものの、バトンをオーバーテイクして 1 位をヒュルケンベルグが走っているのでこのままではディ・レスタも入賞したら逆にフォース・インディアにコンストで抜かれてしまう! 39 周目、後方のシューマッハとライコネンのサイド・バイ・サイドのオーバーテイクもかなり鳥肌だった。さすがワールドチャンピオン同士。
45 周目あたりからまた雨が結構降ってきて路面が濡れてくる。 48 周目ヒュルケンベルグがちょっと滑ったところをハミルトンがさらっとオーバーテイク。ハミルトントップに立つ! このままチェッカーだったらフェラーリとマクラーレンのコンストラクターズが入れ替わる! ついでにライコネンとハミルトンのドライバーズランキングも入れ替わる。と思っていたところ、 55 周目ヒュルケンベルグがハミルトンに仕掛けてヒュルケンベルグが濡れた路面でブレーキがうまく効かず後ろが滑って、ハミルトンの左フロントを壊す。これでハミルトン無念のリタイア。このクラッシュでヒュルケンベルグはドライブスルーペナルティを受けてしまう。ペナルティーの対象になってしまったのはマクラーレンとフェラーリがコンストラクターズを争っていたからでしょうね。マクラーレンのコンストラクターズ 2 位を台無しにしておいて、フォース・インディアがザウバーを追い抜いたら文句が出そうだもの。このクラッシュでトップに立ったのはバトン。着実に走って他の人が脱落していくのを待ってる走り。荒れたレースは走りきってなんぼだものね。
このクラッシュで全然画面に映らなかったのだけれど、可夢偉は 55 周目のピットストップ前に大きくコースオフして、ピットストップのタイヤ交換もインターミディエイトじゃなくてレインタイヤを持って来ちゃったりして時間がかかって大きく順位を下げて 8 番手。(もう 1 周早く入れてあげればよかったのに。)ベッテルが 2 回ピットストップしたのに、可夢偉との順位が変わっていなかったからおかしいと思ったのよね。 54 周目はウェバーの前を走っていたからコースオフとピットのミスがなければウェバーの前 4 位でフィニッシュできていた可能性もあったのだからもったいない。まあレースにたらればはないのだけれど。
70 周目、ベッテルにオーバーテイクされて 7 番手に順位を下げたシューマッハを可夢偉はオーバーテイクしようとしてスピン。これで 10 位に交代する。 71 周目、ディ・レスタが単独クラッシュで可夢偉順位を 1 つ上げる。このクラッシュでセーフティーカーが導入されて、最終ラップまで隊列のままチェッカーを受ける。
1 位バトン、 2 位アロンソ、 3 位マッサ。書ききれなかったけれど、マッサのアロンソに対するサポートがピカイチ! マッサはフェラーリ残留が決定してからの復調ぶりがすばらしい。母国の表彰台だし。アロンソに順位を譲らなければ 2 位だし。
それから 67 周目ペトロフがピックをオーバーテイクして 12 位なって、ケータハムがコンストラクターズ 10 位に返り咲く。最終的にはディ・レスタのリタイアで 11 位。下位 3 チームの最高位を記録。これで持ち込みなしでもケータハムに乗れるからコバライネンが残留する可能性ありか? それともロシアマネーが切れて消えるのがほぼ確定していた大穴ペトロフの残留もあるのか。後半戦はコバライネンよりコンスタントにいい成績をだしていたらそれもあるかもしれない。でもペトロフに開発能力があるのかはわからないけれど。
あと 53 周目にライコネンがコースオフして旧コースを通り抜けようとしたらバリケードがあって引き返したのがおもしろかった。そんなロスしてもディ・レスタがクラッシュしたから 10 位で 1 ポイント獲ってるし。ライコネンがポイント獲れなかったのって、第 3 戦の中国 GP だけ。しかもシーズン通して 1 度もリタイアなしの抜群の安定感。ただ寄り道しちゃったから周回遅れになって、全ラップを走ることはできなかったみたい。
ブラジル GP 中にザウバー放出が決まった可夢偉。来年どこかに乗れるといいね。こんなに見せ所いっぱいのレースだったんだから。できればもっと上位でゴールしてもっと結果を残したかったね。