F1 アメリカ GP 見ました。初開催のサーキットで何か起きるかな、と思っていたのですが、そんなに荒れなかったですね。
でもピレリのタイヤチョイスが保守的で固すぎて全然熱が入らなかったのと、偶数グリッドがダーティすぎてスタートでポジション落としまくっていた 2 点が特筆すべき点かな。
ベッテルと WC を争っているアロンソは予選 9 番手で奇数グリッドと思いきや、 4 位のグロージャンが 5 グリッド降格のペナルティでアロンソは 8 番グリッドからスタートすることになった。で、フェラーリのとった行動は予選 7 番手( 6 番グリッドスタート)のチームメイトのマッサギアボックスをわざと開封して 5 グリッド降格のペナルティを受けさせるというもの。これによりアロンソはクリーンな奇数列 7 番グリッドスタートとなる。マッサも奇数列の 11 番グリッドスタート。
結果からいったらこの戦略は大当たり。アロンソはスタートで 4 番手までポジションを上げて、前を走ってた 17 週目でウェバーがオルタネーターのトラブルでリタイアをしたので 3 位表彰台。マッサもファステスト連発で 4 位と好成績を残せたのだから。
あと奇数グリッド、偶数グリッドでいえば、予選 15 位のペレスと 16 位の可夢偉の差。ペレスは奇数列でよいスタートを切って一時は 9 位まで順位を上げた。一方可夢偉は埃っぽい偶数列。スタート後 18 位まで順位を下げて、ずっとロズベルグの後ろを走らざる得なかった。たぶんメルセデスエンジンのパワーで直線が速いから、ストレートが遅いザウバーのマシーンでは抜きどころがなかったんだろうと推測。奇数か偶数かでペレス 11 位、可夢偉 14 位とかなりの差が出てしまった。まあその前にザウバーは予選のタイヤ管理を間違ってタイヤに熱が入らなかった時点でこのレースは終わっていたのかもしれないけれど。メキシコからいっぱい応援きてたっぽいのに残念だね。
さて肝心のトップ争いだけれども、優勝したのは 2 番グリッドスタートのハミルトン。ここシンガポール、アブダビとトップを走っていて謎のトラブルでリタイアしていたから優勝できてうれしそうだった。スタートでは 3 番グリッドのウェバーに先行を許すも 4 周目でオーバーテイクして 2 位に浮上。 42 周目のストレートで DRS を使ってオーバーテイク。トップに立った。ベッテルがポール・トゥー・ウィンしないのって珍しい。ベッテルにとっては参戦 100 戦目を優勝で飾れなかったのはちょっと残念だったかも。
これでベッテルとアロンソのワールドチャンピオン争いは 13 ポイント差で最終戦ブラジルに持ち越し。オルタネータートラブルでベッテルがリタイアしない限りベッテルの WC で決定だろうな。今シーズンが始まる前に、今年はアロンソだ、とわたしは思ったのだけれど、アロンソはきてくれるだろうか。
余談だけど、このレースはバトンのオーバーテイクがかなりよかった。マクラーレンのストレートの速さと DRS で詰めてコーナーで並ぶ、そして次のコーナーでインを取る! ライコネンとの争いはかなり渋かったね。いぶし銀って感じ。