ライコネン、復帰後初優勝おめでとう! わたしはうれしいよ。
アブダビ GP はいつも平穏だからきっと韓国、インドと同じく退屈なレースになるんだと思っていたらそうじゃなかった! 波乱は予選から始まった。予選 Q3 で 3 番手タイムを出したベッテル。しかしコース途中にマシーンを止めてしまう。それで燃料サンプルを取られて規定の 1 リットルに満たなかったので、ベッテル予選失格。最後尾スタートになるが、ピットスタートを選ぶ。これで WC 争いはアロンソがベッテルを逆転か、と思われたものの、荒れたレースになったため、ベッテルがポイントリーダーを守った。
大きかったのは 2 度の大きなクラッシュでセーフティーカーが入ったこと。 1 度目は 9 周目カーティケヤンをロズベルグがオーバーテイクしたときにカーティケヤンの車にトラブルがあったため、随分手前でブレーキングしたことでロズベルグのマシーンが乗りあげて宙を舞ってタイヤバリアに激突。いやー、 2 人共無事だったのが何よりな事故でした。セーフティーカー中、ベッテルは壊れかけのウィングを DRS ゾーンを示す看板に当ててしまう。それまでの追い上げもそうだけれど、ベッテル焦っている感じが伝わってくる。このミスでベッテルは 13
位まで上げてた順位を捨ててピットへ戻ってウィング交換をすることになる。また最後尾に戻って一からやり直しね。
2 度目は 38 周目、ディ・レスタとペレスの争いで一度ペレスはコース外に逃げてるのに強引に戻ってきてディ・レスタをかわそうとして、ウェバー、グロージャンが巻き込まれる。っていうかマクラーレン移籍が決まってからペレスはこういう強引なオーバーテイクをしようとして墓穴掘ってるよね。日本 GP のハミルトンとの接触とか、インド GP のリチャルドとの接触とか。血の気が多くて安定的にポイントを取れないドライバーがマクラーレンにいって活躍できるのかな? まあ初期のハミルトンもそんな感じだったから、マクラーレンは案外うまく操るのかもしれないけれど。ザウバーはコンストラクターズ 5 位をメルセデスと争っていて、ロズベルグリタイア、シューマッハもポイント圏外だから、ここは 2 人揃ってポイントを獲得してメルセデスとの差を詰めるチャンスだったのに! アブダビ GP を見に来ていたペーターおじさんの気持ちを思うと、もうっ。川合ちゃんも「 GP2 だよね」っていっちゃったよ。でもこのクラッシュで可夢偉が 6 位にポジションを上げたから 8 ポイント獲れたのはよかった。
このクラッシュで一時ケータハムのコバライネンが 12 位まで上った。マルシャのグロックのシンガポールでの 12 位とならぶと、ケータハムがコンストラクターズ 10 位になる。ペレスへのピットでの 10 秒ストップのペナルティーも出てコバライネン 12 位を守れるか、って思ったら結構あっさりシューマッハに抜かれちゃった。残念。
それで優勝したライコネンだけれど、 4 番グリッドでいいスタートを決めてハミルトンの後ろ 2 位につける。ハミルトンはらくらく優勝か、と思われたけれど、 20 周目に謎のスローダウンでリタイア。これでライコネントップに立つ! ハミルトンはシンガポールでもポール獲ったけれど、スローダウンでリタイアしているよね。ついてないね。その後は最後尾から 4 位まで順位を上げたベッテルとバトンのクリアなバトルが見られたり、 2 位のアロンソがヒタヒタとライコネンに近づいてきてハラハラしたり。でもライコネン何のミスもなく走りきってチェッカーを受ける。復帰後初優勝。 2009 年のスパ以来だね。 1 つ残念なのは、アブダビはシャンパンファイトがシャンパンじゃなくて発泡ジュース的な何かだってこと。でもライコネンはシャンパンファイトはじめる前に一口飲んでたけれど。おいしかったのかそれから何口も飲んでた。アロンソも。
ベッテルは 2 度のセーフティーカーに助けられて最後尾スタートから 3 位表彰台。最初は焦ってイライラしてたみたいけれど、やっぱりベッテルは速いなぁ。これでドライバーズランキングの上位 3 人がポイント取ったのでランキングは変わらず。しかしライコネンは優勝したけれど WC の可能性は数字上からもなくなった。あと 2 戦。ベッテルが圧倒的に優位だけれど、再来週のアメリカ GP は初開催だし何が起こるかわからないよ。