ニコ、今季 2 勝目おめでとう!
今年のイギリス GP はすごく荒れたレースだった。いつもの年なら天気で荒れるだろうけど、今年はタイヤで荒れた。まずは 8 周目、トップを走っていたハミルトンがウェリントンストレートで左リアタイヤをバースト。そして 10 周目、マッサがウェリントンストレートの手前で同じく左リアタイヤをバースト。そして 15 周目、ライコネンの方が速いという無線が入り、グロージャンをオーバーテイクしようとしたライコネンの目の前でベルニュが左リアタイヤをバースト。これはハンガーストレート。ライコネン、タイヤが吹っ飛んできて危機一髪。 3 度のタイヤバーストで飛び散った破片を片付けるためにセイフティカーが導入される。
この時点でベッテルがトップを走っていて、このままベッテルが優勝か、と思いきや、 42 周目、トップを走るベッテルがスローダウンしてホームストレートにマシンを停める。ギアボックスのトラブルらしい。これでロズベルグがトップ! ベッテルのマシンを片付けるためにセイフティカーが入る。このタイミングでアロンソ、ロズベルグはタイヤ交換。
セイフティカー明け、各マシンの間隔が狭い中、 46 周目にペレスがまたまた左リアタイヤをバースト。危ない。
そしてベッテル、リタイアで俄然やる気を出したアロンソの怒涛の追い上げでアロンソ 3 位まで順位を上げる。セイフティカーのタイミングでタイヤ交換しなかったライコネンは 2 位からずるずると順位を下げてしまう。 F1 引退を発表したウェバーは吹っ切れたのか、スタートの接触で最後尾まで落ちたにも関わらずすごくいい走りをして、トップのロズベルグを追う。
なんとかロズベルグがウェバーの追撃から逃げ切って今季 2 勝目! タイヤバーストで順位を落としたハミルトンは、 2 度のセイフティカーに助けられたのもありなんと 4 位でフィニッシュ。タイヤバーストがなければ確実に優勝してただろうな。ホーム・グランプリだけに残念だ。
しかし本当にバースト多すぎでしょ。しかも全部左リアタイヤ。すべて違うチームにバーストが起きているからマシンのせいではないよね。やっぱりタイヤがまずいんだよね。高速コーナーで変な力がかかったのかな。このイギリス GP からピレリが安全性の高いタイヤを導入するっていってたけど、メルセデスの秘密のタイヤテストの件もあって、導入は見送られた。しかしこのバーストのオンパレード。ロータスとかは今のタイヤが有利だけど目の前に破れたタイヤが飛んでくるとか、ドライバーの命はどうなんだろう。このままのタイヤでスパとかモンツァとか危なすぎるでしょう。
あと例のテスト以降、メルセデスの調子がよすぎ。ロングランに対する不安がなくなってる。マレーシアで表彰台に乗って、ハミルトンとロズベルグといういいドライバーがいる今季、ピレリからタイヤテストのオファーがあったら多少のペナルティは覚悟でオファーを受けちゃうよね。ロス・ブラウンの気持ちわかるわ。
ロズベルグは今までチームメイトに恵まれず自分の力がどれくらいかよくわからなかったのかもしれないけど、ハミルトンがチームメイトになって自分ももしかしたらやれるんじゃないか、って自信を持てたのも大きいんじゃないかと思う。近いうちにチームメイト同士のハミルトンとロズベルグでワールドチャンピオンを争ったりするところが見てみたい!
ところで画面の外からパーツを飛ばしてたグティエレスはあの時タイヤがバーストしてたんだろうか。インタビュー読んでもよくわからない。