livedoor メールが 10 月 31 日でサービスを終了するので、メールアドレスの変更作業をちょこちょことしている。いろいろなサービスに登録しているアドレスなので非常に面倒。
それで PayPal のメールアドレスを変更しようとしたら下記のエラー。
申し訳ありませんが、このアクションの完了を許可されていません。詳細については、お客さまのアカウント権限を管理している担当者にお問い合わせください。
数ヶ月前にカスタマーセンターにメールで問い合わせしてみたのだけれど、テンプレ回答でなんの役にも立たなかった。 PayPal 決済は海外サイトで使っているので、このままメールアドレスが使えなくなるのは不便なのでいろいろ調べてみた。 PayPal が 2012 年 7 月から「資金移動業者」として事業を展開するために、「犯罪による収益の移転防止に関する法律」に基づき本人確認を行うことが義務付けられたそう。そしてその本人確認を行なっていないと、以下のことができないのだそうだ。
- クレジットカードや銀行口座の登録削除
- 登録メールアドレスや住所の追加・変更
- PayPal 経由での送金・受金
- 1 回の支払いで、 10 万円以上の支払い
→ SoDeadBlog :【走り書き】 PayPal でこんなエラーに遭遇した& PayPal の本人確認手続き、面倒くさい!!
→小粋空間: PayPal の本人確認が意外に面倒な件
なんだよ、それ。他のはわかるけどメールアドレスくらい変更させてくれよ。
そして本人確認が完了していない人には 2012 年の前半くらいに本人確認せよとのメールが来ていたらしいが、わたしのところには 1 通も来ていない。以前 PayPal のアカウントが使えなくなって、クレジットカードの明細を送付したことがあるから、本人確認はできているけどその時とは住所が変わっているから住所の確認ができていない、ということなのか。なぞ。
→ PayPal のアカウント停止
目次
問題解決センターで同じページをループ
「マイアカウント」の「問題解決センター」のページには「アカウントの制限に関する情報」というのが表示されていて、その下には住所確認の書類提出待ちといったことが掲載されていた。具体的には「個人住所確認書類を提出」「住所確認に必要な追加の書類を提出」「個人住所確認用暗証番号」の 3 つ。
このページの「解決」ボタンを押すと「制限に抗議し、アカウントを回復します」というページが表示されるので、「続行」をクリックすれば問題が解決しそうだけれど、同じページがまた表示されるだけで、ちっとも書類送付画面にたどりつかない。以下の画面が延々ループされて、全然問題解決センターじゃない。
本人確認の書類で詰む
いったいわたしはどの書類をどこから送ればいいのよ、と思って、本人確認も住所確認も同じような書類だろうということで、本人確認をするために必要な書類を調べてみた。
→ PayPal :パーソナルアカウントの本人確認手続き方法
どうやら運転免許証でいけそうだ。スキャンしたものを指定通り一部黒く塗りつぶそうとして気がついた。住所が市町村合併前のものだ。
本人確認のページにはこう書いてある。(リンクも表示されないので「メニュー」の「支払い」から「本人確認」をクリックした。普通ならログイン直後の画面の右側の「通知」の部分に「本人確認」という項目があるらしい。)
提出する本人確認書類の情報が正確であること、アカウントに登録している氏名・住所・生年月日が本人確認書類のものと一致していることを確認する。
氏名がローマ字のままだったり、住所が一字一句同じじゃないと審査に通らないらしい。
他の書類でどうにかならないかと思って見ていたら、パスポートは期限切れだし、年金手帳は紛失中だし、健康保険証だと公共料金の領収証の補完書類が必要。公共料金は夫か義父名義のものしかない。完全に詰んだ、と思って PayPal に電話で聞いてみることにした。メールだとらちがあかないので。
PayPal の電話サポートに電話した
PayPal の電話のサポートの電話番号はわかりにくい。ヘルプで検索結果がない質問を入力すると「電話で問い合わせる」というリンクが表示されるので、そこをクリックすると電話番号が表示される。自動応対の途中で「一時お問い合わせ用番号」というのを入力すると、アカウントと紐つけてくれるようで受付はスムーズだった。(携帯からはフリーダイヤルにはかからないよう。)
電話でメールアドレスが変更できた、というブログもあったので、アカウント情報の変更につないでもらったけれど「住所が確認できていないのでメールアドレスは変更できない」といわれた。「それは本人確認というものか」質問したら「はい」とのこと。「本人確認に必要な書類に運転免許証とあるが、市町村合併前の住所が記載されているが審査は通るか」聞いたら、「住所を新しいものに変更してくれ」みたいなことをいわれた。オペレーターの方は日本語が話せる外国人だったので、市町村合併の意味がわかってなかったみたい。
市町村が合併したので市町村の名前が変わったから、住んでいる場所は変わらないが免許証の住所と現在の住所は違う、といったらようやく理解してくれた。そして提案されたのが、免許証に載っている住所に郵便物が届くなら、その住所に一度 PayPal の住所を変更して免許証を提出してくれ、というもの。確かに郵便屋さんは旧住所でも配達してくれるけれど、それって本人確認としてそれでいいのか? だって現在では存在していない住所だよ。
すでに現在の住所が PayPal に登録してあるので、他の方法はないか聞いてみると、公共料金の領収証を添付してそちらの住所に書類を送付するようにしてもらう、という方法を提案された。公共料金の領収証は夫名義ではないが大丈夫なのか、聞いたら姓が同じなら大丈夫とのこと。画像ファイルを送るときに、公共料金の住所に送付するように但し書きを入れてください、とのこと。
よし、これで本人確認ができてメールアドレスが変更できるぞ、と思って、公共料金の領収証をみていたら、電気もガスも住所が書かれていない! かろうじて水道のには書いてあったのでそれを使うことに。しかし名義が義父のものだ。まあ姓が同じなら問題ないとのことだったのでスキャンして免許証と一緒に送った。でも水道料金は「振込済み通知」であって領収証ではなかった。「この振込済のお知らせを持って領収書の発行に変えさせていただきます。」と書いてあるので大丈夫なんじゃないかと思ってるんだけど、どうなんだろう。
ローマ字から漢字の氏名の変更は簡単になっていた
ちなみにわたしが PayPal のアカウントを開設してのは 10 年以上前のことで当然登録名もローマ字。このままだと氏名が漢字とローマ字で一致しないので審査に通らないくてまた電話で問い合わせかな、って思いながら作業していたら、書類をアップロードする前に「 PayPal 情報の更新」という画面が出てきて、ここで氏名をローマ字から漢字に変更できた。(「個人設定」の「個人情報」から変更しようとすると本人確認書類を要求されるので一緒に変更するのが吉。)
昼間に手続きをしたら、夜には「重要 : 本人確認手続き完了まであとわずか数ステップです」というメールが届いた。どうやら本人確認の手続き審査が完了したよう。約 5 営業日以内に転送不要書留郵便にて 5 ケタの暗証番号を発送してくれるみたいで、これを入力したら本人確認確認が完了してメールアドレスが変更できるようだ。
1 週間後、転送不要の本人確認用暗証番号が書かれたハガキが簡易書留で届き、そのコードを入力し本人確認が完了。メールアドレスを追加することができ、メインのメールアドレスを変更することができた。
PayPal にて氏名と住所をローマ字で使用する方法
今回の本人確認で PayPal の氏名が漢字になってしまった。しかし PayPal の利用は海外サイトがほとんどなので、名前と住所がローマ字で表示された方が都合がよい。
→ PayPal :ローマ字で住所を登録するには
上記ヘルプによると PayPal のサイトを英語表示に変更してギフト用のアドレスを登録し、住所と名前を英語にせよ、とのこと。日本語じゃほとんど使わないのに面倒ですね。本人確認ができるまで氏名と住所の変更はできないので、設定するのは本人確認が終わってからになる。それまでは海外サイトで PayPal を使って決済しない方がトラブルにならなそう。名前や住所が文字化けしちゃったら届かないかもしれないもの。
PayPal は海外送金にはすごく便利なんだけれど、時々こういう面倒な手続きをする必要が出てくるのが残念。手続きが面倒なのはしょうがないとしても、問題解決センターの「続行」で延々と同じページをループするのだけは直してほしいなぁ。そのこと電話サポートのお姉さんにいうの忘れた。
本人確認を行ったあとに上記のリンクにしたがって英語の住所と名前を登録しようとしましたが、「 Add a gift address 」のラジオボタンが現れずサポートに問い合わせ中です。
漢字表記の氏名をローマ字に変更したい場合は名前を変更しないといけないみたい。 PayPal で海外決済したかったので、電話でサポートに問い合わせたらすぐに変更してくれました。
→ PayPal :アカウントに登録した氏名の変更方法
ちなみに以前問い合わせたサポートからのメール返信はなく、「 paypal 氏名 ローマ字」でググったら上記ページが一番上に出てきました。以前調べたときはこんなページなかったと思うのだけれど……。
っていうか日本でサービスを展開するなら、名前欄は漢字とふりがな(ローマ字)の 2 つの欄を用意すべきだよね。 PayPal 自体がローマ字圏で始まったサービスだからデータベースがそう設計されちゃってるんだろうけれど。本人確認のために氏名をローマ字から漢字に変更して、普段使うときはローマ字だからとサイト漢字からローマ字に変更しなくてはならないなんてなんか面倒くさい。