F1 マレーシア GP を昨日見た感想。
予選はすごい雨の中で行われたのだけど、決勝は晴れてドライコンディションでした。結果はドライでもウェットでも安定して速い、メルセデス AMG のワン・ツー・フィニッシュ。優勝したハミルトンは調子がよさそうに走っていたけれど、 2 位のロズベルグはちょっと苦労していたような印象。 3 位はベッテル。
それにしてもベッテルのチームメイトのリカルドは本当についていない。スタート後、ベッテルはロズベルグにこれでもかっていうくらい幅寄せして、その空いたスペースをリカルドは交わして、ベッテルより前に出た。しかし 2 度目のピットストップで左フロントのタイヤがちゃんと入らないままスタートしてしまって、クルーに押されてピットに戻っていった。これは審議の対象。その後プッシュしすぎたのが、縁石でフロントウィングを痛めて、またもピットストップを余儀なくされる。これで 15 番手まで順位を落とす。走ってもしょうがないのと、次戦有利になるから、ということで 52 周目にリカルドは車を降りた。一時は 3 位を走っていたのに、ピットクルーのミスでここまでグダグダになるとは。リカルドは走りはすばらしいのだけれど、周りに恵まれていませんね。レッドブルは速いマシンでのレースに慣れてしまって、中段でのレースの仕方を忘れてしまったように感じました。
そしてケータハムの小林可夢偉ですが、フリー走行でまともに走っていなかったにもかかわらず、 13 位でフィニッシュしました。とにかく走って次に繋げるデータが取れたことが何よりです。そしてコンストラクターズの 10 位になったし。
あとマッサ。レース終盤にボッタスの方が速いし新しいタイヤを履いているから譲れ、って無線でいわれたのに頑なにボッタスをブロックし続けちゃいましたね。彼の中ではオレがナンバーワンドライバーなんだから、なんでセカンドドライバーに道を譲らなきゃならないんだ、って感じなんだろうけれど、チームとしてはペースが速くタイヤがも新しいボッタスに、マッサの前をいくバトンを捕らえてしかったのですよね。速いといわれつつ、結果を残せていないウェリアムズはやはりポイントをたくさん持って返って、スポンサーにアピールすることが一番なわけで、つまらない意地を張るところではないと思うのです。マッサはコース上のことはわかっているけれど、レースはわかっていない、って感じがしました。
以前、ウィリアムズへの移籍でマッサは持っているか持っていないかわかる、って書いたのですが、やっぱり持っていなかったのです。開幕戦のオーストラリアで可夢偉の特攻受けてしまうとか、今回のレースでチームメイトを先にいかせられないとか。ここでボッタスを前にいかせたら、このシーズンでこの先、逆のパターンがあったときに、ボッタスは快く譲ってくれるはずで、自分に返ってくるのです。去年のマレーシア GP でのメルセデス AMG はタイヤがだるだるのハミルトンをロズベルグが抜いていいか、と訊いたけれど、チームは抜かさせなかった。それでハミルトンは表彰台に立った。そしてモナコ GP ではハミルトンはそのお返しで後続をブロックして、ロズベルグに優勝をもたらした。そういうことがおこるから、マッサは譲っておいたほうが、よかったと思うんだけどね。チームともギクシャクしちゃうんじゃないかと思います。