ああ、雨の渋谷から帰ってきて、徐々に実感が沸いてますよ。鈴井監督との握手。
ある方のご厚意で整理券の番号がかなり早く、一番前の席に座って鈴井さんのトークを聞けました。ありがとうございます!
今日の鈴井さんの服装は、 2 枚履いてるんじゃない?と思ってしまうようなジーンズに、細い赤系のストライプのシャツ、そして黒のベスト、靴は黒の革靴でした。かっこよかった。湿気の関係か髪の毛がくるりんと巻いていたのがかわいかったです。
話した内容は、って握手してほとんど覚えていないのですけど、覚えている限りで書いておきます。
『銀のエンゼル』はローソン先行発売で今日から一般発売だから、この握手会のために 2 枚、 3 枚買った人がいるんじゃないか、って鈴井さん。その通り! わたしも 2 枚目ですから! と心の中で叫びました。何年後かにはヤフオクでプレミアがつくくらいがんばります、とのこと。だから 3 枚といわず一家に 5 枚あっても損はしないと。
そして特典の上海映画祭の話。フィルムが関税でストップして順番が変わったことや、終わりまで観てくださいと始めに言ったにもかかわらず、エンドロールの途中で観客が帰り始めて客電がついてしまったので、前に出てライトダウンと叫びしまいには電気消せ! と日本語でキレた話。娘さんもいらっしゃってそんな姿は見せたくなかったと。
東京映画祭では『銀のエンゼル』が一番最初に赤絨毯を歩いたのだけれどそれは当日知らされたとのこと。そして監督さんから、と言われ、先頭切ってしまったこと。そして声援がミスターミスターとかかり、周りにいた報道の人に長嶋さんが来てるのか? と思ったんじゃないか、という話。同席した大泉さんは控え室でそのころ竹内結子さんが好きでじ〜と見ていたらしい。そして、札幌のラジオに出演して面識のあった松たか子さんに「大泉さん、どうしたんですか!」って声をかけたれたらしい。どうしたんですか、ってタクシード着て控え室にいるんだから何かの映画にでているのに決まっているだろう、って鈴井監督。そして大泉さんはそんな状況で竹内結子さんを選ぶか松たか子さんを選ぶか真剣に悩んでいたらしい。どんな状況でも楽しめるヤツだ、と鈴井さん。
それから、クローズドサーキットの話も出てきて、 NACS の面々は東京を心配してた、と。なぜかっていうと、ずっと鈴井さんはバッハで出してくれと言っていたらしく、鈴井さんが画面に被ってバッハの格好で出てくるんじゃないかって。クローズドサーキットの時にもいっていたダジャレ(バッハでバッハハーイといって去っていくというヤツ)を披露。この案に安田さんだけは嫌々?賛同してくれたとか。
そして、韓国留学の話。韓国にいたっていうけど、タイやウラジオストックにもいたけれど、食事は全部韓国人のケイタリングだからキムチだらけだったこと。ウラジオストックは治安が悪いから、ホテルからの外出禁止で、部屋飲みだったそうだ。学生か! と鈴井さん自分で突っ込みを入れる。そしてウラジオストックに入った日は、そのホテルでマフィアの宴会があって部屋から出るなと言われたとのこと。窓から外を見るとトヨタの黒のランクルでじゃんじゃんかっぷくのいいおじさんが乗り付けてきたそうだ。ウラジオストックは怖いところらしいです。
こんなもんだったかしら? もっといろいろ話してくださったような気もするけど。
それから、なんと質問コーナーがあったんですよ! 鈴井さんに質問できちゃうんです。あらかじめ知っていたら質問考えたのに!
まず初めは『銀のエンゼル』の指名手配犯のポスターはなぜ茨城県警なのか、という質問。
茨城というのには特に理由はない、とのこと。そして、ああ正直に答えてしまった、と鈴井さん。茨城といわれてとっさに何も浮かばなかった、と。おもしろいことをいえなかった自分を悔やんでる感じ。
2 つ目の質問は『銀のエンゼル』にバナナを温めるシーンがあるけれど、レジに出したときはバナナは袋に入っていないのに、レンジから出てきたら袋に入っているのはなぜ? というもの。
鈴井さん曰く、そういうのは映像の世界ではよくあること。バナナを見せたいのであって、袋に入っていては光が反射して中身が見えにくい。だったら袋なしでいいじゃないかっていうことらしい。逆にそういうところ気になりますか? って鈴井さんが質問。気になって映画に集中できないなら考えないと、ってことなんでしょうか?
そして3つ目の質問。役名はどのように決めているのですか?
苗字、名前ともによくある名前にしているそうです。特別な苗字にしてしまうと、由縁があるからそれに縛られてしまう、と。苗字ベスト 200 くらいに入っているのをつけているとのこと。間違っても苗字ランキングで 8000 位くらいの鈴井なんかはつけないとのこと。音尾さんは 2 万位だったらしい。負けたと鈴井さん。例外で『マンホール』の大泉さんの役名(失念)はめずらしいけど、それも考慮してあって、山形あたりから流れてきたってことらしい。
そして最後の質問。『銀のエンゼル』のシナリオ集を買ったら、コンビニ前で洗車しているヤンキーは 19 歳とあったのですが、どう見ても 19 歳には見えません。という質問。
ミスター、顔を赤くして、出なきゃよかった、と。実はヤンキー、セリフありのシーンがもう 1 つあったらしいが、編集の時、監督が削ったのだそうだ。恥ずかしいのか自分のことを第三者のように語る鈴井さん。そして、他の映画に密かに出ている鈴井さん話へ。実は『マンホール』の時も地下鉄に乗っているシーンで引きで撮って乗客に扮して座っていたけれど、そのシーンもカットしたとのこと。そして基本的に出たがりだからこのまま表舞台から裏方へフェイドアウトしていくことはないと思う、とのこと。子トラ的には安心な一言ですよ。みなさん、聞き逃していませんでしたか! そして 7 作目くらいにはジャッキーチェンみたいに自分でなにもかもやりたい、そしてエンドロールは NG シーン集みたいな、と冗談交じりで語っておられました。
そして握手会。後ろの立ち見の方々から順番に握手で、わたしたち最前列は一番最後でみなさんが握手していかれる姿を見ていました。一人一人に丁寧に握手してそして笑顔で質問にも答えてくださってました。みなさん、プレゼントとか手紙とか結構持っていらっしゃってました。そして途中、祭りのことを質問された方がいらっしゃったらしく、祭りは期待しないでください、ゆるゆるですから。そして北海道をなめないでください、寒いですから、って会場に向けていってました。
そしていよいよ順番が回ってきたのですが、握手の手を見てしまって鈴井さんのお顔を至近距離で見るのを忘れてしまった! 一生の不覚です! 握手するとすぐに、鈴井さんがありがとうございます、といってくださって、もう何がなんだかわからなくなってしまって。とりあえず、応援しています、といって、そして、インパクトのある一言を言わねば、と思って、ヒゲのない鈴井さんが好きです! とわけのわからない告白をして帰ってきました。でも、あたたかい鈴井さんの手の感触。しばらく右手はグウに握ったままにしておきました。
今日は風呂に入るのやめておこう。
ちなみに今日の朝方、乗用車の後部座席に大泉さんと音尾さんとわたしが座っていて、乗り物酔いをしたわたしが、音尾さんに膝枕してもらった、という夢を見たことは内緒にしておいた方がいいに違いない。子トラ失格!