密かに進行していた VHS で録り溜めた「どうでしょうリターンズ」を DVD 化しようという試み。どうにか目途が立ったので備忘録がてら記録に残しておくことにする。たぶんわたし以外読んでも意味がないだろう記録。
HDD レコーダー購入か Mac で DVD 制作かで迷って結局、メニュー画面がいじれるってことに惹かれて、 Mac で制作する方を選んだ。姉所有の VHS 付き DVD レコーダーで DVD-RAM に記録しそれを Mac で読み込み CM カットなどの編集を施し、オーサリングして DVD を作成というのが大まかな流れである。
●購入したもの
・ロジテック DVD-RAM ± R/RW ドライブ LDR-HA165FU2/M
→ DVD-RAM の読み込みと DVD の制作に必要。
・ Pixe VRF Browser EX
→ DVD-RAM に記録された DVD-VR フォーマット ( ファイル形式 .VRO) を MPEG2 として取り出すのに必要。
・ Capty MPEG Edit 特別限定キャンペーン版
→ MPEG2 ファイルを GOP 単位ではなくフレーム単位で編集可能。おまけの Capty DVD/VCD 2.0 は MPEG2 から DVD を作成できるオーサリングソフト。これは必須( iDVD は DV データからでないと DVD が作成できない。)
●あったら便利なもの
・ ReadDVD!
→ UDF 2.0 フォーマット(民生機で使われている DVD-RAM のフォーマット)が Mac 上でも読める用になる。 VLC Media Player を使うと Mac 上でそのまま視聴可能になる。
・ QuickTime MPEG-2 再生コンポーネント( Mac OS X )
→ Quick Time で MPEG2 を再生できるようにするコンポネート。
Pixe VRF Browser EX を使って DVD-RAM にダビングしたデータを MPEG2 で抜き出したものの、 Capty MPEG Edit に読み込めない。悩んだあげく、ピクセラのサポートセンターに電話して聞いてみた。すると、 Capty MPEG Edit で編集するためには MPEG2 の音声データの形式が PCM 形式か MPEG Layer2 形式でなくてはならないらしい。普通民生 DVD レコーダーで録画したものはドルビーデジタル( AC3 形式)になっているようである。最近のレコーダーなら音声を PCM で録画することを選択できるらしいが、うちのはドルビーデジタル・オンリーだった。 Pnasonic のサポートセンターにも電話して確かめた。
そこで考えられる方法は 2 つ。
1. Pixe VRF Browser EX に付いている MPEG Edit で GOP 単位( 15 フレームずつ)で編集し DVD を作成する。
短所: CM の切れ目がきれいにきれない。
長所:劣化がない。
2. 取り出した MPEG2 の音声ファイルを PCM か MPEG Layer2 に変換し、 Capty MPEG Edit で編集し DVD を作成する。
短所:音声が多少劣化する。
長所: CM がきれいにカットできる。
一度は CM をきれいにカットするのを諦めて DVD をつくってみたんだけど、やっぱり納得いかない。やっぱり CM をきれいにカットしたい。 AC3 から MPEG Layer2 への変換は比較的簡単そうなのだけれど、圧縮形式から圧縮形式になるので劣化が大きいのではと思い、 AC3 から PCM へ音声を変換することにした。( PMC は無圧縮。)しかし、この方法がなかなかわからない。いろいろ検索した結果、 Pixe VRF Browser EX で取り込むときにエレメンタリーストリームという動画( .m2v )と音声( .AC3 )にわけて、音声のみを a52decX というソフトを使って AIFF に変換後、 .m2v と同じフォルダ内に入れ拡張子前を同じ名前にする。そして、 MPEG Streamclip で .m2v を読み込み file → Convert to MPEG で書き出す。すると音声 PCM の .mpeg ができる。( MPEG Streamclip は QuickTime MPEG-2 再生コンポーネントが必要といわれているが、この作業だけならプレビュー画面がでないだけで問題なく変換できた。)
できた MPEG2 ファイル(音声 PMC )を Capty MPEG Edit に読み込むのだけれど、このとき拡張子が .mpeg のままだとプレビュー画面がでないので、 .mpg に変更する。
Capty MPEG Edit で用意した MPEG2 ファイルを Capty DVD/VCD 2.0 を使ってオーサリング。ピクセラのサポートでは一度イメージディスクを作らなければ書き込みできないといわれたが、なぜかロジテック LDR-HA165FU2/M を認識。そのまま DVD に焼くことができた。
長かったけどこんな感じで DVD 化することができそうだ。音声の変換あたりが面倒なので時と場合に応じて 1 と 2 の方法を使い分けよう。