時間を持て余したので 10 年くらい前から故障して動かなくなった SONY の CD プレイヤーを DIY で修理した話です。去年 10 月から今年 2 月にかけての備忘録です。
目次
故障して 10 年経った CD プレイヤー SONY CDP-C315M
実家の CD プレイヤーは SONY の 5 レンジャーの CDP-C315M です。
これが故障してトレーが出てこなくなったと亡くなった母がいっていましたが放置していました。去年の年末 1 か月で 3 回入院した父の入居施設が決まるまで暇だったので LD プレイヤーを修理しました。
ついでなのでトレイが開かない CD プレイヤーも修理してみました。
SONY CDP-C315M の故障の原因
側面のネジを 2 つずつ、背面のネジを 2 つ外すとカバーが取れます。取り出せなくなっていた母の CD が 4 枚入ったままでした。
どうやらゴムベルトが緩んでいるようです。
しかしただそれだけではないようで、ゴムベルトがかかっているコマを回すとネジまで回って浮き上がってしまうのです。この状態が正常なのか故障しているのかわからなかったので、型番で検索して修理動画を見てみると、ネジは固定でコマだけ回るのが正常な状態のようです。
たぶんグリスが固着してネジとコマがくっついてしまったのでしょう。
固着したコマを取り外す
ということでシリコンオイルをネジとコマの隙間にスプレーして様子を見てみました。プラスドラバーでネジを回してみるもものすごく固いです。
プラスチックにも使えるパーツクリーナーを購入しました。
これを浸透させて放置しました。またプラスドラバーでネジを回すもやはり固くて抜けません。
何かいい道具がないか考えると、ねじ山が潰れたネジを回すのに使ったネジザウスル GT がよさそうでしたが、実家で買ったもののもう使わないだろうと自宅に持っていってしまったのです。
ということで 10 月から 12 月の滞在では修理を諦めました。
年が明けて 2 月、何枚かサインしてほしい書類があったので父のところにいったのですが、その帰り道でまた父が入院したとのこと。とんぼ返りで実家に戻り、また空いた時間に CD プレイヤーの修理の続きをしました。
自宅から持ってきたネジザウスル GT 。
こいつでワッシャーつきネジのワッシャーをつかみ左右に回しながら引っ張ると無事に抜けました。
これに固着しているグリスをパーツクリーナーで拭き取ります。コマの穴は綿棒で掃除しました。
そしてシリコングリスを塗ってネジを戻すとコマが回りました。
ゴムベルトの交換とレンズ掃除
コマをネジで元のところに固定し、ゴムベルトは以前直そうとして購入していた直径 50 mm で太さ 1.2 mm のものに交換しました。少し細いですが許容範囲です。元のは太さ 1.8 mm でした。
→せんごくネット通販:ゴムベルト ( 角 ) φ 50 × 1.2T
もう少し太いものも売っているのでそちらの方がよかったかもしれません。
→せんごくネット通販:ゴムベルト ( 角 ) φ 50 × 1.6T
丸ベルトですが ELPA から合いそうなベルトが発売されていましたが終売したようです。
無事にターンテーブルが回り始めました。
しかし認識したりしなかったりするので、無水エタノールをつけた綿棒でレンズを掃除しました。
無事に再生できるようになりました。