写真の現像ソフトの Luminar Neo が使いたくて、去年の 11 月に Mojave から Sonoma にアップグレードしました。 11 か月弱触ってみての Luminar Neo の使い心地をレポートします。
目次
Luminar Neo に乗り換えた理由
Luminar Neo の特徴としてサブスクではなく買い切り版であることです。(以前はサブスク版もありましたが現在は買い切り版に一本化されたようです。)今年 1 月に Adobe のフォトプランが値上げされたので、乗り換え需要を狙って買い切り版に一本化したようです。そんなにヘビーに使うわけではないので、買い切りで充分です。
→ SKYLUM : Luminar Neo
公式 Web サイトは AI 推しですが、昔の Lightroom の買い切り版と同程度の現像機能は使えます。 1 ライセンスで Mac と Windows の両方で使えます。
このサイトの写真も去年の 12 月以降に投稿した記事の写真は Luminar Neo を使っています。
Luminar Neo の機能紹介
普通に現像してもおもしろくないので、主に失敗写真を Luminar Neo の機能を使って見られるレベルまで編集していきます。
電線の除去
新幹線の中から iPhone SE 2020 で撮影した富士山です。電柱の支線が写り混んでいるのが残念なので消してみました。
「消去」の「電線の除去」をクリックすると電線が消えました。
碍子だけ残ってしまったので、選択して消去しました。ちょっとおかしなところがあるけれど、まあまあきれいに消えました。
ゴールデンアワーとスカイ AI
iPhone SE 2020 で撮影した雲がきれいな横浜港の写真です。これを夕暮れ風に改変してみました。
「風景写真」の「ゴールデンアワー」を「 100 」に設定しました。少し夕暮れっぽくなりました。
さらに「スカイ AI 」を使って空を変えてみました。夕暮れっぽくなりました。(元のうろこ雲の方が写真としてはいいけれど。)
ポートレートボケ
コンデジの LUMIX DMC-TZ70 で撮影した息子の後ろ姿の背景をぼかしてみました。
現像の自動調整
2025 年 4 月のアップデートで追加された機能です。
コンデジの LUMIX DMC-TZ70 で撮影した大阪・関西万博で撮影した日本館です。日が沈んでからなので全体的に暗いです。これを自動調整を使って補正してから手直ししました。
「現像」の「自動調整」をクリックしました。ハイライトを下げてトーンカーブをいじっているようです。
これを元にシャドーを持ち上げ、トーンカーブも全体的に持ち上げ、暖かみを青側へ、自然な彩度を少し加えて、シャープネスとノイズ軽減をしました。自動調整そのままでは使えないけれど、元にして修正すればそれなりに仕上がります。
もう一枚自動調整の例を上げてみました。
コンデジの LUMIX DMC-TZ70 の望遠で撮影したキリンの写真を自動調整してから微調整しました。
自動調整だとこんな感じです。
「風景写真」の「かすみ除去」も適用しました。
トーンカーブで全体的に明るくしてシャドーを戻しました。
かすみ除去
「風景写真」の「かすみ除去」がどれくらい効果があるのか大気汚染がひどいインドの写真で試してみました。
「かすみ除去」を 100 % かけてみました。少し色は戻りましたがインドの大気汚染には勝てませんでした。
スーパーシャープ AI
AI のスーパーシャープを試してみました。インドのアウランガーバードの石窟寺院群を LUMIX DMC-TZ70 で撮影した写真です。薄暗かったのブレています。
「スーパーシャープ」の「中」を適応中。 Mac が古いので時間がかかります。使えるレベルまで復活しました。
ノイズレス RAW
LUMIX DMC-TZ70 の望遠で撮影した皆既月蝕の写真に「ノイズレス RAW 」を「中」でかけてみました。
そこそこきれいになりました。現像にある「ノイズ削減」とどういう風に機能が違うのかいまいちわかりません。
ジェネ消去と自動歪み補正
生成ツールを使ったジェネ消去と自動歪み補正です。同じくインドの石窟寺院の写真です。人が写っているのを消してみました。歪みもなくなり結構違和感なく人物が消えました。
まず「現像」の「光学」にて「自動歪み補正」のチェックを入れます。(「ジェネ消去」を行ってからでは「自動歪み補正」が使えません。)
「ジェネ消去」にて消す人間を選択します。(ケラれているのはカメラのせいで、広角側で RAW で撮影するとそうなるようです。)
ちょっと不満なところ
AI 機能を使うにはマシンパワーがいる
AI 機能を使うと御老体の Mac mini 2018 ではきついようで、レインボーカーソルが出てものすごく時間がかかります。特に AI 機能を使って一度編集したものを再度編集しようとすると反応がなくなります。 M4 とかの CPU ならサクッとできるようです。
Lightroom からのカタログ移行
有料のソフトを使えば Lightroom のカタログが移行できるようです。わたしは編集データを全部捨てて移行しましたが。
-LR カタログを年ごとに分割
-Avalanche で Luminar AI Catalog に変換
-Luminar Migiration Tool で Luminar Neo Catalog に変換
という長い長い工程でできるハズ
ボトルネックは有線 LAN _( ┐「ε :)_— ささみ (@sasami_axis) December 14, 2024
→ CYME : Avalanche for macOS
カタログの分割と統合ができない
一度カタログを作ったらそれを変更できないので、分割と統合はできるようになってほしいです。
ウォーターマークが自動で入れなれない
ウォーターマークが自動で入れなれないので、透過 PNG で画像を用意してそれをレイヤー機能を使い重ねてエクスポートします。
AI 機能を使わなければ 6 年前の Mac mini 2018 でも動きます。でも AI 機能を使うとかなり待たされるので、 M4 Mac mini がほしくなります。
以下のリンクから購入すると 30 % off になります。セール中でも適応できます。
→ SKYLUM : Luminar Neo
Adobe にサブスク払う程でもないけれど、 RAW で現像してみたい人にはおすすめです。