MacOS 14 Sonoma で古い CD-ROM が読み出せなかったので、仮想環境の VMware Fusion 上の古い Mac OS X から読み出しました。
目次
昔 Mac で焼いた CD-ROM が認識されない
以前写真のネガフィルムをスキャンに出したのだけれど、焼き増ししてもらった写真などフィルムでない写真もたくさんあります。
そこでそれらをまとめてスキャンする業者に出そうと準備していたのですが、デジカメで撮影したにも関わらずなんとぽっかりデータがない期間がありました。以前 Mac mini に 2 台目の HDD を増設した際に写真データを全部 HDD にコピーしたと思っていたのですが、抜けがあったようです。
幸いまだ元の CD-ROM を処分していなかったので、それを発掘し USB の DVD ドライブを接続して読み込みを試みました。しかしディスクは回るけれどエラーが出て Finder には表示されません。
「接続したディスクは、このコンピュータで読み取れないディスクでした。」
もしかしてドライブが壊れているのかと夫からドライブを借りてみても同じでした。もしかしたらフォーマットがいけないのかと思い、調べてみるとどうやら昔 Toast で焼いた CD-ROM は HFS ( Mac OS 標準フォーマット)みたいで、最近の macOS ではサポートされていないようです。
- OS9 〜 Mac OS X 10.5 Leopard :読み書き
- Mac OS X 10.6 Snow Leopard 〜 10.11 El Capitan :読み出しのみ
→ Mac のアンチョコ: Mac の「 HFS ( Mac 標準フォーマット)」のデータを読み出す方法
HFS フォーマットのメディアのデータを読み出すには以下の方法があります。
- ディスクユーティリティでディスクイメージを作成
- 仮想環境で HFS 対応 OS を使う
- macFUSE と fuseHFS を使う
ディスクユーティリティでディスクイメージを作成を作成する方法は以下を参考にしてください。
→がくげい:-サポート情報- 『 MacOS Sierra(10.12) 以降で製品 CD-ROM が認識しない場合の対処法について』
VMware Fusion 上の Mac OS X Server 10.6 Snow Leopard で読み出し
仮想環境ソフトである VMware Fusion に Mac OS X Server 10.6 Snow Leopard がインストールしてあったので、それを立ち上げて DVD ドライブを仮想環境側の OS に接続してやりました。
無事に CD-ROM を認識しました。
データも表示されました。
ただ Mac OS X Server 10.6 Snow Leopard は SMB v1 にしか対応していなくて、 NAS に接続できないので、 Sonoma の Finder に NAS の該当フォルダを開いてドラッグアンドドロップでコピーしました。
macFUSE と fuseHFS を使うとカーネルパニックが起きる
データの救出はできたのだけれど、 macFUSE と fuseHFS なら仮想環境を使わないでデータが読み出せるのではなかと思い、 macOS 14 Sonoma に macFUSE と fuseHFS をインストールしてみましたが、認識されませんでした。
→ macFUSE
→ FuseHFS for OSXFUSE
それどころか、カーネルパニックが頻発するようになり、 macFUSE を リムーブしました。たぶん Windows の標準フォーマットである NTFS を認識させるために Microsoft NTFS for Mac by Paragon Software をインストールしているので、それとバッティングしているのでしょう。
2025 年 03 月 31 日にリリースした「 macOS 15.4 Sequoia (24E248) 」でカーネルをいじらなくても既存のユーザー環境で拡張できる「 FSKit 」のサポートを開始したので、もう少ししたらまた状況が変わるかもしれませんね。
→ AAPL Ch. : macOS でサポートされていないファイルシステムをユーザー空間で拡張できる FSKit を実験的にサポートした「 macFUSE v5.0.0 」のプレビュー版がリリース。