トイレのうず

ML115にWindows 10 64 bit版をインストール

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QNAP TS-453D をいろいろアップグレードしていた過程で、 QTS を 5.1 系にしたら、 SMB 1 での接続が非推奨になったので、未だに Windows XP だった ML115 の OS を Windows 10 64 bit 版にした備忘録です。今年の 8 月下旬の話です。

ML115 を Windows 10 64 bit 版にしたきっかけ

ML115 は Windows XP で録画サーバーとして動いていて、外部とのやりとりはできないようにルーターでバケットを弾いていました。安定して動き過ぎているのでアップグレードする意義が見つからず手をつけていませんでした。

しかし NAS の QNAP TS-453D に SSD を載せてキャッシュを設定する際に、 QTS 5 系の方が載せられる SSD キャッシュの容量が大きかったのでアップデートしたのです。そうしたら ML115 から QNAP TS-453D にファイルがコピーできていませんでした。

調べてみると QTS 5.0.1 より SMB 1 での接続は非推奨になり、デフォルトでオフになったようです。

→ QNAP : QTS 5.0.1 または QuTS hero 5.0.1 にアップデートした後、 SMBv1 で共有フォルダーにアクセスできないのはなぜですか ?

とりあえず上記のページにあるように「コントロールパネル」の「ネットワークとファイルサービス」にて SMB の最低レベルを下げました。

QTS 5.1 系で SMB v1 で接続可能にしようとすると警告が出る

SMB 1 の脆弱性を悪用するマイルウェアやランサムウェアを防ぐため、 QNAP は SMB 2 を最低の SMB バージョンとして使用することを提案します。本当に SMB 1 を使い続けますか?

上のキャプチャのような警告が出ます。これはセキュリティー的にも Windows をアップグレードして方がよさそうです。

ML115 に Windows 10 はインストールできるのか

ML115 に Windows 10 がインストールできるのか調べてみると、オークションで Windows 10 にした ML115 が過去に売られてしました。

→ Aucfree : HP ProLiant ML115 Athlon64x2 4200+/2G/250G/RadeonHD4670/DAT72/Windows10 pro x64 (1903)

CPU もわたしが換装したものよりクロック数が低いのもなので Windows 10 にはできそうです。

しかし ML115 の光学ドライブはデフォルトでは CD-ROM なのです。 Windows 10 のインストーラーは DVD です。さらに調べていると Windows 7 ですが、 USB メモリに Windows 10 のインストールディスクを作り、 BIOS にてそれをハードディスクとしてエミュレートしてやるとインストールができるようです。

→ がちゃのーと。: ML115 G1 に Windows7 Professional 32bit をインストール

Windows 10 のインストールの USB メモリは夫が作成したのもがあったのでそれを利用することにしました。

ML115 に Windows 10 をインストールする方法

インストール USB メモリをポートに挿し、 Windows を再起動します。 BIOS の画面で F8 を押しメニューに入ります。

BIOS にて USB メモリを HDD にエミュレートする

「 USB Configuration 」→「 USB Mass Storage Device Configuration 」→「 Emulation Type [Hard Disk]」と選択します。

起動ディスクをエミュレートした USB メモリにする

さらに、「 Boot Device Priority 」で、 1st Boot Device に [Hard Drive] を設定し、「 Hard Disk Drives 」にて設定した USB メモリを選択します。

Window 10 のインストール画面が表示される

これで F10 を押すと保存され USB メモリから起動され、 Windows 10 のインストール画面が現れます。あとは指示に従ってインストールするだけです。

USB メモリを抜くタイミングを間違え OS が起動しなくなる

しかしインストールが終わり再起動するタイミングで BIOS のメニューを立ち上げ設定を元に戻したら上図の画面になり起動できなくなりました。

「次のファイルが存在しないか壊れているため、 Windows を起動できませんでした :
¥ system32 ¥ ntoskrnl.exe.
上記のファイルをインストールし直してください。

リターンキーを押すと BIOS が起動するので、メニューを立ち上げようとしましたが、なぜか起動ディスクを選ぶ画面にしか出てこず途方にくれました。夫にヘルプを頼んで見てもらったら押してたキーが F8 ではなく F6 でした。相当テンパってます。一度電源を落として、以前起動ディスクを HDD から SSD にクローンをしたので、 SSD を抜き取り元の HDD をつけてみましたが起動しませんでした。

ああ、元の HDD があるからいつでも元の環境に戻れると思って始めたのにこれでは復帰も無理です。絶望していたのですが、 BIOS の起動ディスクを選ぶ画面に「 Intel 」と書かれているのを見つけ、抜き取る SSD を間違えていたことに気がつきました。 OS をインストールした Intel の SSD を抜いて起動したところ、無事に HDD から Windows XP が起動しました。とりあえず BIOS は壊れてなかったようで安心しました。

再度電源を切り、 Intel の SSD だけにして USB メモリの Windows 10 のインストーラーからインストールしました。今度はインストール後再起動しても放置し、もう一度インストール画面が表示されて、次に再起動させるタイミングで USB メモリを抜き取ると無事に Windows 10 がインストールされおり初期設定画面が現れました。

再インストールして Window 10 の設定画面が表示された
ML115 に無事に Window 10 がインストールされた

Windows 10 Professional の 64 bit 版がインストールされました。

ちなみにライセンスは Yahoo! ショッピングでプロダクトキーのみ購入しました。

ML115 が休止状態から復帰しない

VNC のサーバーソフトを入れて Mac からリモートで接続できるようにし、録画環境にを新たに整えました。 64 bit 版にしたのでそのまま移行できず環境を構築するのに 2 日かかりました。その間録画があるときだけはクローンする前の HDD に戻して次の日にまた SSD から起動して Windows 10 の環境を整えました。

しかしセットアップも終わりテスト録画してみると休止からの復帰ができません。調べてみると Windows 10 から電源管理周りの仕様が変わったようです。ずっと電源を入れておくには消費電力が多いすぎるので、問題なく動きそうでまだ ISO ファイルもダウンロードできる Windows 8.1 にダウングレードすることにしました。

とにかく QNAP の OS を上げただけなのに玉突き式に他の環境も変えなくいけなくなってとても面倒なことになりました。しかも ML115 のオンボードのグラフィックボードでは描写が間に合わなくて、カーソルを動かしただけで軌跡が出る状態です。ビデオカードを増設したいところですが、もう使わないだろうと売ってしまったのですよね。売らなければよかったです。

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