NAS の QNAP TS-453D の単一ボリュームで運用していた HDD がエラーで読み取り専用になったので大容量の HDD に交換した話です。 2025 年 7 月から 8 月にかけての話です。
目次
QNAP の HDD が読み取り専用になった
2025 年 7 月半ば頃、 iPhone の FE File Explorer から NAS 上のファイルを消しても復活していておかしいなと思っていました。
そして同じアプリでファイルと移動しようとしたら上のようなエラーが出ました。おかしいと思い iPhone から Qmanager で NAS の状態を確認してみると、 HDD の健康状態に警告が出ていました。
Mac のブラウザから QNAP の管理画面にログインして、「 HDD のストレージ & スナップショット」を確認してみると、 HDD 2 の DataVol2 が「読み取り専用」になっていました。それはファイルの削除も移動もできないはずです。
イベントログを確認してみると、 2025 年 7 月 11 日からエラーが出ているようです。
S.M.A.R.T. 情報では Current_Pending_Sector (代替処理保留中のセクタ数)が 12 で警告が出ています。一応完全テストを行いましたが状態は変わりませんでした。
記録をみると 2016 年 10 月に購入しており 9 年あまり使用しているので、寿命かなと思いました。以下の記事で交換したときの HDD です。
新しい HDD の選定
QNAP TS-453D は 4 ベイですが現在 3 本の HDD が単一ボリュームで入っています。 HDD 1 と HDD 3 に USB の外付け HDD にバックアップを取っています。先日の Amazon プライムデーのセールで 12 TB の HDD が安かったので、今回壊れた HDD 2 のバックアップ用に購入しようかと迷ったのですが、 Amazon は HDD の梱包が適当なので思いとどまったのです。
しかし今回 HDD 2 の 6 TB の HDD が壊れたことにより、容量がいっぱいになりつつある HDD 3 の 8 TB の中身を HDD 4 に増設する容量が大きい HDD に移し、空いた HDD 3 の 8 TB を今回エラーが出た HDD の代わりにすることにしました。 HDD 2 はバックアップなしで運用していましたが、一番読み書きが多いディスクなので壊れる確率が高いので、きちんとバックアップを用意することにしました。
新しい HDD はどれくらいの容量のものを買おうか迷ったのですが、 20 TB のものを購入することにしました。 20 TB にしたのは、使っている NAS の QNAP TS-453D の互換リストに 24 TB はひとつも載っていなかったのと、正式対応している外付け HDD ケースがないからです。
いつも Western Digital を購入しているのですが、今回は安さに惹かれて TOSHIBA の NAS 用の N300A20-HDWG62AUZSVA にしました。最安は取り寄せだったので、在庫ありの中で梱包がしっかりしてそうなツクモで購入しました。
バックアップ用の HDD は Seagate の ST20000DM001 にしました。こちらは OCN オンラインショップ(旧 NTT-x ストア)で購入しました。
届いた TOSHIBA の NAS 用 HDD です。
同じく Seagate のバックアップ用の HDD です。
バックアップ用の外付け HDD ケースは ORICO のものを注文しましたが、 Amazon プライムデーの影響で配送が混んでいるのか到着予定日が 8 月 9 日でした。 20 TB まで正式対応していて、アクセスがない場合は自動でスリープするケースにしました。実際には 8 月に入ってすぐに届きました。
新しい HDD にデータの移行
バックアップ用の HDD ケースは届いていませんが、移行に時間がかかるので作業を始めました。まず HDD 4 に TOSHIBA の N300 の 20 TB を入れて、完全テストを行いました。(いつ交換した HDD かわかるように日付を書いたシールを貼っています。)
これが 12 時間かかりました。エラーは見つからなかったので安心して使えます。
HDD 4 の TOSHOBA の 20 TB に新規に静的ボリュームを作成しました。
次に新しく作成したボリュームに Video2 という名で共有フォルダを仮に作って、アクセス権を元の共有フォルダと同じように付与しました。
File Station 5 にて HDD 3 の元のフォルダ (Video) からフォルダとファイルを全部選択しコピーしました。
8 時間弱かかりました。 SATA 接続なので USB のバックアップからデータを書き戻すより早く終わったはずです。
フォルダの個数とファイルの数が一致しないのが気になるので、すべてのフォルダを目視で確認しましたが、すべて問題なくコピーされていました。不可視ファイルでもあったのでしょうかね。
HDD 3 の共有フォルダ (Video) を削除して、 HDD 4 上の元の名前 (Video) の共有フォルダを同じアクセス権で作ります。
仮フォルダ (Video2) から移動します。コピーではなく移動にすることで、インデックスを書き換えるだけなので 10 秒程度で終わります。その後仮フォルダ (Video2) を削除します。このような手順になる理由は共有フォルダの名前は変更できないからです。
同じように HDD 3 上にまた仮の共有フォルダを作り、 HDD 2 の中身をコピーします。整合性を確認にチェックを入れました。(ネットワークゴミ箱はコピーしませんでした。)
一晩経ったらコピーが終わったと思ったのですが、失敗と表示されていました。
イベントログを見てみると 1 つファイルがコピーできなかったようです。このファイルが書き込まれている場所に不良セレクタがあったようです。ここでも目視でフォルダのファイルを確認しましたが、先の 1 ファイルを除ききちんとコピーできていました。
コピーが終わったところで、 HDD 2 がエラーから警告に変わっていました。なんとかデータを救出することができてよかったです。 Mac の Time Machine 用の HDD も認識しなくなったので、とりあえず使えるようになるといいなと思い、不良ブロックのスキャンを実施しました。 6 TB で 12 時間程度かかりました。
最後に共有フォルダから元のフォルダを削除し、同じ名前で HDD 3 に再度共有フォルダを作成します。 File Station 5 から仮に作ったフォルダ内のすべてを移動させました。これで NAS の中身がエラーになる前の状態に戻りました。
エラーの HDD 2 が取り出せない
最後に HDD 2 の 6 TB を取り外すのですが、メニューからは選択できなかったので、 NAS をシャットダウンして取り出し、ボタンを押して起動しました。そうしたらエラーを吐きました。
HDD を元に戻せば問題なく使えるのだけれど、 HDD 2 のアクセスランプが赤なのが気になります。
→ QNAP : RAID グループ内の故障したディスクを交換するにはどうすればよいですか?
→ QNAP :ボリュームを削除する
削除しようとすると以下のようなエラーが出ます。
ボリューム DataVol2 内の RAID グループ 2 は非アクディブです。詳細は [ ストーレージ & スナップショット ] > [ ストレージ / スナップショット ] に進んでください。
→ QNAP :ディスクエラーまたはストレージに関連する警告メッセージが表示される場合はどうしたらよいでしょうか?
QNAP のサポートに問い合わせ
いろいろ試してみましたが、結局どうすることもできず、 QNAP のサポートへ連絡しました。
以下のような返信をいただきました。
お手数ですが、電源を切って HDD 2 を取り外し、その状態で NAS を起動していただき、 HDD2 の DataVol2 および Storage Pool を削除できるかお試しいただけますでしょうか。
指示された手順通りに操作しましたが、やはり「ストレージ / スナップショット」のにて HDD 2 の「管理」のを選択すると、 12 % で読み込みが止まってしまいます。
その趣旨を再度サポートに送ると、リモートで対応してくださるとのこと。ヘルプデスクにて指示された通りにヘルプデスクのリモートを有効にしました。
土日を挟んだので、月曜日に夕方にサポートからアクセスがあったようで、無事に HDD 2 の DataVol2 がストレージ領域の一覧からなくなっていました。受け取ったメールには以下のように書かれていました。
データボリュームを再スキャンしたところ、現在はエラーが発生していたデータボリュームが消えていることを確認しました。
もしかしたら、コマンドでボリュームを再スキャンしたら自分でも解決できたのかもしれません。時間はかかりましたが、 NAS を初期化することなく、トラブルに対処できたので大満足です。サポートがよかったので次の NAS も QNAP を購入しようと思えました。 NAS から HDD 2 を引き抜きました。
バックアップ HDD の設定
話は前後しますが、サポートのアクセスを待っている土日の間に注文していた外付け HDD ケースが届きました。
ORICO のものでアクセスがないと自動でスリープするものです。
これに Seagate の 20 TB の HDD を入れて、 Hybrid Backup Sync 3 にて HDD 4 のバックアップを設定しました。
ポートは USB 3.0 に接続したにも関わらずバックアップするのに 12 時間程度かかりました。
リモートのでのサポートが終わったあと、外付け 8 TB の HDD に HDD 3 の中身をバックアップするように設定し直しました。
TOSHOBA の HDD の動作音がうるさい
TOSHOBA の NAS 用 HDD ですが、 Western Digital と比べて動作音が大きい感じがします。
そこでダイソーで耐震マットを買ってきて NAS の下に敷きました。大分音が小さくなりました。
この記事を書くにあたり購入した商品を確認したところ、 AI 特需でメモリや SSD の価格が上がっているのにつられて、購入した HDD も 2 台合わせて 6 万円程度値上がりしていました。 2 台で 10 万円ほどの出費は痛かったですが、去年の夏に HDD のエラーが出たタイミングで容量をアップしておいてよかったです。




































