10 年目のミラジーノはさすがにいろいろなところにガタがきています。今回はタイヤ交換したら車酔いするようになってしまった話です。
目次
タイヤ交換のきっかけ
ゴールデンウィークに遠出したサービスエリアでタイヤの空気圧が減っていることに気がつき、途中のガソリンスタンドで空気を入れてもらったときに、タイヤが傷んでおり交換を勧められました。見てみると左フロントだけサイドウォールの亀裂がすごかったです。
回転する方向にも亀裂が入っていたので、やばいなと思いました。ガソリンスタンドの方は高速に乗るなら交換したほうがいいとのころで、さくっと 2 万 8 千円という見積もりを出してくれたのですが、何の知識もなしにその場で決めてしまうのはちょっと納得いかなかったので、帰りは左車線をゆっくり走って帰ってきました。
交換するタイヤを選ぶ
タイヤ交換は Web で安いものを購入して持ち込みで交換してもらうのが経済的であると聞いたことがあったので、ネットで適当なものを見繕い、持ち込みで取りつけてもらうことにしました。アジアタイヤは安いけれどすぐひび割れるようで、溝が減る前に交換になってしまう可能性が高いので、長持ちするだろう日本のメーカーのタイヤにすることにしました。
タイヤのサイズ
タイヤのサイズはタイヤの側面に書いてあります。
ミラジーノは「 155/65R14 75S 」でした。 155 がタイヤの幅、 65 が偏平率、 R がラジアル、 14 がリム径、 75 がロードインデックス、 S が速度記号(スピードレンジ)です。
→ダンロップ:タイヤサイズ、表示の見方
前半の 155/65R14 の部分はまったく同じものを、後半の 75S の部分は標準装着以上のものを選べば車検に問題なく通るようです。
選んだのはブリヂストン NEXTRY
選んだのはミラジーノのタイヤサイズで検索すると Amazon で一番上に出てくるブリヂストンの NEXTRY です。ブリヂストンのエントリーモデルです。通称エコタイヤと呼ばれている低燃費タイヤで、転がり抵抗を低くしさらに軽量化することで燃費をよくしているようです。タイヤに特にこだわりがなかったため、国産の一番安いものにしてみました。
楽天のお店がゴムバルブつきで安かったのでそれを注文しました。取りつけは地元のお店でタイヤの持ち込み OK のところに頼むことにしました。 Amazon で購入して宇佐美鉱油で取りつけてもらうこともできるようですが、 Amazon はタイヤが日本製のもの以外が発送されてくることもあるみたいです。しかも 3 本台湾製で 1 本だけ日本製ということもあるらしく、日本製を確実に発送してくれそうな楽天を選びました。また宇佐美鉱油はゴムバルブ代とタイヤ廃棄料が結構取られるので、 Amazon + 宇佐美鉱油より、楽天 + 地元のお店の方が値段も安かったです。タイヤ代、交換工賃、ゴムバルブ代、廃棄料などを合計しても 2 万円以内で収まります。
タイヤの交換
こちらが届いたタイヤ。楽天のショップから取りつけをお願いしたお店に直送しました。
JEH1317 の下 4 桁は製造週を表しています。 2017 年の 13 週という意味なので 3 月末から 4 月の頭に製造されたもののようです。取りつけたのが 5 月半ばなので結構新しいもののようです。
製造国も日本でした。
タイヤは本体から外して、ホイールを取り外し、新しいタイヤをつけます。このときバランスをとるらしく重りをタイヤのホイールにつけます。
本体に取りつけて作業終了です。
タイヤ交換したら車酔いするようになった
作業してもらったお店から家に帰るまでいつものように助手席でポケモン GO を始めたら、一発で車酔いしてしましました。タイヤを交換する前はなんともなかったのに! しかもこの車酔いがかなりひどくて家に帰ってからその日はご飯も作らず夜まで寝込んでいました。
タイヤを交換してまさか車酔いするようになるとは思いませんでした。ブリヂストンの NEXTRY を履いた状態で屋根を手で押してみると車体がぴょんぴょんと跳ねます。まるでトランポリンです。タイヤ交換前はこんなに揺れませんでした。
タイヤ交換で車酔いするようになったのはエコタイヤのせい?
交換前に撮影した写真をみ見てみるとミラジーノにもともとついていたタイヤはヨコハマタイヤの ASPEC A34 というものです。ミラジーノの購入時期から考えても当然エコタイヤではありません。
新しく取りつけたブリヂストンの NEXTRY はエコタイヤで、エコタイヤは燃費をよくするために軽く作られているらしく、タイヤが薄いようです。サイドウォールの踏ん張りが効かないため横揺れに対して弱いらしく、主にミニバンなどで車酔いするとの話もあります。スズキのハスラーにてエコタイヤで座席で子供が車酔いする話や、同じくエコタイヤに履き替えて車酔いするレビューなどがありました。
→誰も書かなかったハスラーの欠点: 1 位:乗り心地が最悪
→価格 .com :まずはエコタイヤの特性を理解すべきでした
わたしが今回選んだタイヤがブリヂストンのエントリーモデルのネクストリーなので、乗り心地があまりよくないということも考えられますが、やはりエコタイヤになり側面のゴムが薄くなったことで横揺れしやすくなったと考えるのが自然です。なのでエコタイヤでないものを取りつければ解決するはずだと思い探しましたが、今はエコタイヤでないものはほとんど売っていないようです。アジアタイヤと呼ばれる激安タイヤも韓国製などもすでにエコタイヤになっているようでした。インドネシア製などにすればいいのかもしれませんが、アジアタイヤは 3 〜 5 年程度でヒビが入るようです。 10 年で 15,000 キロ弱しか走ってないので、溝がなくなるよりヒビが入るのが早そうなので選択肢から外しました。
ミニバン用タイヤなら横揺れが軽減されるらしい
そんな中、エコタイヤですがミニバン用タイヤというものがあることを知りました。ミニバンは背が高いので重心が上の方になり横に振られやすくなります。これを軽減するタイヤがミニバン用タイヤです。これを車幅も狭い軽自動車でも同じような乗り心地にしたものが各社で製品化されているようです。
ミラジーノの車高は今の軽自動車ほど高くないのですが、 2004 年に発売開始された車種なのであまり軽量化されてないし、新車装着のタイヤもエコタイヤでない頃なのでサスペンションも硬いのではないかと思われます。これにエコタイヤをつけるとふわふわ跳ねる感じがするのではないかと考えました。重心は高くないけれど、重量があるので揺れは激しいと。なので軽ミニバン用で横揺れが抑えられているミニバン用タイヤに履き替えれば、横揺れがまったくなくなるとはいえませんが軽減はしてくれそうです。軽ミニバン用のタイヤは各社ありますが、一番発売が早かったトーヨータイヤの TRANPATH LuK がお手頃な値段になっているようでした。レビューを見てもふらつきが少なくなったことや、ロールが軽減されたといわれています。
空気圧の調整でタイヤを硬めにする
ミニバン用タイヤに交換するのもよいですが、できるなら短い期間で 2 回もタイヤ交換したくありません。タイヤを交換する前にもう少し何かできるのではないかと、翌日自分で車を運転してタイヤ交換作業をしてもらったお店にいって相談をしました。車で 5 分ほどのところだったのですが、自分で運転しているにもかかわらず車酔いしてしまいました。前日作業してくれた方がいらっしゃったので事情を話し前のタイヤと同じようなものが手に入らないか聞いてみたら、横浜タイヤは扱っていないとのことでした。ネットで調べたところによると空気圧を変えることで乗り心地が変わるかもしれないので、空気圧を調整してもらいました。どのように気持ち悪いか聞かれたので、なんだかわからないけれど気持ち悪いと答えたら、タイヤの空気圧をミラジーノの標準の 2.0 kgf/cm2 (200 kPa) から 2.5 kgf/cm2 (250 kPa) へと少し高めにしてくださいました。空気圧を高くすることでタイヤが硬くなり揺れる感じが少し軽減されるとのことでした。帰りに運転したけれど車酔いする感じは大分なくなりました。また車体を押すとトランポリンのように跳ねるのは軽減されました。
カー用品店でおすすめのタイヤを聞いてみる
しかしガマンならなかった場合タイヤをもう 1 回交換することも視野に入れ、そのままの足でカー用品にタイヤを見にいきました。事情を話すとわたしが目をつけていたトーヨータイヤの TRANPATH LuK を勧められました。そのほかにはヨコハマタイヤの BluEarth RV-02 などがよいようです。どちらもミニバン用です。
新しく取りつけた NEXTRY は製造週が新しいタイヤなので、もう少ししたらゴムも硬くなってきたら少しは乗り心地が変わるかもしれないといわれました。また交換直後なのでしばらく走ってタイヤが一皮むけたら安定するとも。どれくらいで一皮むけるか聞いてみたら、 200 km といわれ、そんなに走るのいつになることやらと思いました。 6 月からタイヤが値上げされるというので、キャンペーンをやっていましたが、とりあえず少し乗ってみて乗り心地が変化するか確認してみるといって引き上げてきました。
ディーラーで新車装着と同じタイヤが手に入らないか聞いてみる
次にディーラーにいって元からついてきたタイヤと同じものが手に入らないか聞いてみました。その日は日曜だったため、後日ヨコハマタイヤに問い合わせをしてくれて、話を聞いたところ、 ASPEC A34 は新車装着用で市販されてないく、現行品の新車装着品は A349 で、その部品が A34G で、市販品だと BluEarth AE-01 とのことでした。しかしこれらの当然のことながらエコタイヤになってしまっているようです。乗り心地が以前に近づくと保証できないので、交換はオススメしないという対応でした。また交換に 5 万かかるようです。
エコタイヤでの車酔い対策まとめ
空気圧が高い状態で横揺れが軽減されるので、しばらく乗ってみて我慢できなかったらこのまま車酔いするようならタイヤ交換したほうがよいと思われます。エコタイヤでないタイヤは手に入らないので、ミニバン用タイヤに再度交換するよりないようです。横揺れが軽減されるのでマシにはなるけれど、以前とまったく同じ乗り心地になるのは難しいようです。
再度のタイヤ交換を決意
タイヤが一皮むけて乗り心地が変わるかと思ってしばらく乗ってみたのですが、助手席でナビをするために iPhone で調べ物すると酔ってしまうので、タイヤが値上がりする 6 月になる前に交換することにしました。またタイヤ圧が高い状態だとタイヤの断面が丸くなるので、路面との接地面が小さくなるので燃費はよくなるけれど、ブレーキが効きにくくなるし、タイヤの真ん中が激しく減るようです。また夏の高速走行時には熱を持つので危ないみたいです。
新たに選んだのはトーヨータイヤの TRANPATH LuK
今回選んだのはトーヨータイヤの TRANPATH LuK です。これはエコタイヤですが軽ミニバン用のタイヤで、背の高い軽自動車の横揺れを軽減するタイヤみたいです。しかしトーヨータイヤに在庫がないらしく 2 週間ほどかかるとのことでした。まあ助手席で iPhone を見なければいいだけなので、そのまま発注してもらいました。
価格はブリヂストン NEXTRY の 1.5 倍しますが、車酔いして車内でお店の営業時間とか調べられないのは不便なので仕方がない出費だと諦めます。
タイヤ交換、再び
予定より遅れて入荷したとの連絡があり、先日お世話になったお店にタイヤの取りつけにいってきました。電話で予約するときに事情を話し再度交換するといったら、 2 回目だからと工賃を値引きしてくれました。ありがたいです。
届いたタイヤです。
非対称パターンで内側と外側があるようです。写真左側が内側です。
N482417 なので製造週は 2017 年の 24 週で 6 月 の 12 日の週に製造されたもののようです。入荷待ちしただけあってできたてほやほやですね。
製造国も日本でした。
作業としては同じです。最後に空気圧をいくつに設定したか確認してみると、少し高めの 2.2 kgf/cm2 (220 kPa) に設定してくださったようです。(気が利きますね。)ブリヂストンの NEXTRY はまだ新しいのでどこかで売るつもりです。
帰りに助手席に座った感じでは変な揺れもないしかなりいい感じです。これならポケモン GO ができそうです。( 2 週間くらい前のアップデートで iOS 9 でログインできなくなってしまいましたが、先日のアップデートで iOS 9 でもまたプレイできるようになりましたが、まだ助手席でやっていません。)でも変な揺れはなくなったし、車体を押してもトランポリンのように揺れたりはしなくなったし、タイヤ交換前の乗り心地に近くなりました。
エコタイヤは本当にエコなのか
ちなみにエコタイヤって本当にエコなのかと思っていました。ブリヂストンの NEXTRY で実家に帰った際のガソリンの減りが明らかに少なくなりました。標準装着のタイヤは満タンで入れたら 5 目盛り程度減っていましたが、 NEXTRY では 2 目盛りしか減りませんでした。タイヤの空気圧が高く、天候が雨だったので路面が滑りやすかったのも関係していると思いますが燃費はよいようです。
悪い点としては NEXTRY にて雨の日のブレーキの効きが悪いということです。特に大雨の日に運転したとき、左折するときのブレーキが思ったより 50 cm くらい前になってしまうのでちょっと怖かったです。転がりをよくするためにグリップを犠牲にしているのである意味仕方がないのです。その上、揺れを抑えるためにタイヤ圧を少し高くしたため、タイヤの接地面がさらに少なくなり、定圧よりグリップ力が落ちているのも関係しているようです。このあたりから考えても再度タイヤ交換してよかったです。
TRANPATH LuK はいわれなければ新車装着時のものからタイヤが変わったと気がつかない乗り心地です。タイヤ圧を少しだけ高めにしてくれたためか、気持ち路面の状態が伝わりやすいかなと感じますがとても満足です。まだ大して乗っていないので燃費についてはわかりませんが、また実家に帰るときにでもメーターの減り具合を確認してみたいと思います。