SwitchBot から CO2 センサーが発売されたので予約購入してみました。石油ファンヒーターを使ったときの CO2 濃度が想像以上で暖房器具の運用方法を変更しました。去年 10 月半ばに購入して 5 か月ほど使ってみたレビューです。
目次
SwitchBot CO2 センサーの購入
SwitchBot CO2 センサーを買った目的は冬に石油ファンヒーターを使っているので換気のタイミングを知りたいからです。
公式ストアで購入したら予約セールをしておりさらにポイントから変換したクーポンで 5000 円台で購入できました。
2024 年の 10 月中旬頃届きました。
さっそく設置しました。電池でも稼働しますが、それだと CO2 濃度の取得が 30 分ごとなので USB 給電にしました。
SwitchBot ハブミニと連携して CO2 のデータ更新頻度を 30 秒にしました。
USB 給電にして CO2 濃度の更新頻度を 1 分以下にすると本体が熱くなるようです。実際、元からある SwitchBot の温湿度計より 1 ℃以上高く温度が表示されています。温湿度計計としては使えないので、機能をオフにする設定があるとよいと思いました。
CO2 濃度の目安
厚生労働省の二酸化炭素濃度の目安は以下のようです。
5000 ppm 以上 | 危険レベル |
---|---|
2500 〜 5000 ppm | 健康に害を及ぼす可能性のあるレベル |
1000 〜 2500 ppm | 眠気が誘われるレベル |
700 〜 1000 ppm | 許容できるレベル |
450 〜 700 ppm | 健康的な通常の室内レベル |
350 〜 450 ppm | 外気レベル |
→岐阜県立森林文化アカデミー:二酸化炭素濃度はどのくらい?( morinos 建築秘話 60 )
1000 ppm 以下を保つようにするのがよいようです。
無暖房・暖房時の CO2 濃度
秋、無暖房で測定したところ、以下のようでした。
不在 または窓開放 | 500 ppm 台 |
---|---|
1 人在室 | 600 ppm 台 |
3 人在宅 | 700 ppm 台 |
締め切ってエアコン稼働 | 900 ppm 台 |
石油ファンヒーターを稼働させたら 4000 ppm 超え
12 月中旬頃から朝の冷え込みが厳しくなってきて無断熱、気密ガバガバの我が家はエアコンでは室温が上がらないので石油ファンヒーターをタイマーで稼働させました。
そしたらびっくりの 4000 ppm 越えです!
慌てて南北の窓を開けて換気しました。石油ファンヒーターをつけながら換気したけれどそれでは 2500 ppm くらいから下がらず、健康的な CO2 濃度とは程遠いです。
石油ファンヒーターを消して 700 ppm 台になったので窓を閉めました。そしてエアコンをつけました。やはり直接燃料を燃やす系の暖房器具は FF 式でないと CO2 濃度を気にしたら使用は難しそうです。
CO2 濃度を適切に保つため暖房器具の運用を見直した
そこで試行錯誤した結果、朝タイマーで石油ファンヒーターの電源をオンにし、 18 〜 19 ℃程度まで室温を上げます。その際途中からエアコンの電源も入れておきます。石油ファンヒーターだけ切って換気をして 1000 ppm を切ったら窓を閉めます。これで室温は 2 〜 3 ℃下がりますが許容範囲です。換気の時間は 5 分程度です。室温を上げるのは石油ファンヒーターで、室温を保つのはエアコンの暖房といった具合です。
ただこれだと換気するまで、 CO2 濃度が 4000 ppm 台、寒い朝だと 5000 ppm 台になってしまします。無断熱で気密ガバガバの我が家ではエアコンが非力で寒い朝に室温を上げるのは無理なのでしょうがないです。
エアコンだけだと曇りの日だと室温が保てないので、補助暖房としてホットカーペットもつけています。石油を買いにいく頻度は減りましたが、電気代が上がりました。しかし週 1 で石油を買いにいっていたのを考えると、電気代の値上がりも許容範囲です。
ちなみに気密がガバガバなおかげか、石油ファンヒーターを使ったあと、一度換気したら以後換気なしでも 1000 ppm を下回っています。換気の目安を知りたかったので SwitchBot の CO2 センサーを買ってよかったです。去年まではどれだけ CO2 濃度が高い部屋で生活していたのかと思うと恐ろしいです。
今のところ CO2 の濃度しか見ていないので SwitchBot である必要があったか疑問が残りますが、先に上げたように人がいると CO2 濃度が上がるので、 CO2 濃度で在室を判定するオートメーションを組めそうです。たとえば CO2 濃度が 600 ppm を下回ったら照明を消すなどに使えそうです。