息子がアレルギー性紫斑病( IgA 血管炎)になって約 1 か月園を休んだ記録です。去年の年末から今年の 1 月にかけてのことです。
目次
異変は軟便と嘔吐から
年末に食欲不振と嘔吐してしばらく園を休んでいたのですが、年が明けてから太ももに発疹が出てきました。その次の日には「痛い痛い」といいトイレにもいけなくなりました。初めは成長痛を疑い整形外科を受診しようと思いましたが、発疹がひどくなってきたので、感染症を疑い小児科を受診しました。そこでアレルギー性紫斑病( IgA 血管炎)と診断されました。
はっきりとした原因は不明ですが、 IgA という免疫が暴走して毛細血管が破裂し皮膚に紫斑として現れるようです。口内に紫斑ができて食べ物が食べられなかったり、腎炎を併発したりすると、入院になるそうです。治療方法は対処療法で暖かくして安静にしておくことが一番みたいです。というわけで 1 か月以上園を休みました。園の先生も知らない病気だったようで、本当にかかるのは稀なようです。
アレルギー性紫斑病とは?
原因不明のアレルギー反応によって全身の毛細血管で炎症が起こり、血管が弱くなってしまうことで紫斑が生じる病気です。アナフィラクトイド紫斑病、ヘノッホ・シェーンライン紫斑病、血管性紫斑病、 IgA 血管炎などと呼ばれることもあります。
血管炎の中では発症率が高く、年間で 10 万人に 10 人~ 20 人くらいの割合で発症します。そのほとんどが 3 ~ 10 歳くらいまでの小児で、男児に多いです。上気道炎(とくに溶連菌)や胃腸炎など何らかの感染症の後に 1 ~ 3 週間ほどして起こることが多く、全身の紫斑をはじめ、関節炎や腎炎、消化器症状などが認められます。
→医療法人社団こころみ:アレルギー性紫斑病の症状・診断・治療
基本的に治療方法はなく自然治癒のみで、無理をして動くと炎症がひどくなり、腎炎になってしまうと入院になってしまいます。また一度治っても再発する可能性が高い病気です。
アレルギー性紫斑病( IgA 血管炎)の経過
アレルギー性紫斑病( IgA 血管炎)になる前の腸炎からの闘病記録です。
12 月 24 日
食欲がなく、軟便。熱は微熱だが園を休む。
12 月 25 日
熱もないので登園。(ここで無理をさせたのが結果悪化を招いたと思われる。)クリスマスなので好きなグラタンを作ったが、食べ終わってからほとんど吐く。
12 月 26 日
実家の父の調子が悪くわたしが実家に帰ったので、夫のワンオペ。食べられるものを食べる感じ。
12 月 28 日
わたしが実家から帰宅。軟便が続く。
1 月 2 日
痛い痛いといって立ってトイレにいくのも嫌がる。風呂に入れないので体を拭いて保湿剤を塗っていたら、足に斑点があることに気がつく。(多分この日が発症日で、はじめの腸炎から 10 日目。)
1 月 3 日
痛くてトイレにいけないのでおまるでおしっこをする。斑点は広がる。脚のむくみも出てきた。
1 月 4 日
実家の父の診察につきそうためわたしがまた実家に戻る。
1 月 5 日
朝、左目のまぶたが腫れている。夜、太ももの発疹が多い。特に左脚が多い。二の腕も痛みを感じてきている。目は朝と変わらず。
1 月 6 日
感染症を疑い病院受診。検尿。アレルギー性血管性紫斑病と診断される。出された薬は止血効果のある合成アミノ酸のトラネキサム酸。
病院受診前の紫斑の様子。
病院受診した夜の紫斑の様子。病院は抱っこで移動したが、やはり動くとひどくなるようだ。
1 月 7 日
うんちはやや軟便。相変わらず歩けない。
1 月 8 日
わたしが実家から帰宅。
1 月 9 日
病院受診。検尿。合成アミノ酸のトラネキサム酸が効くなら、必須アミノ酸のサプリメントである EAA も血管の修復に役立つだろうと 0 号のカプセルに入れて飲ませ始める。
1 月 12 日
対処療法しかないとのことなので、栄養で悪化を防止できないか調べたところ、シトルリンというアミノ酸が血流を促進してむくみによいようなので購入して飲ませ始めました。
→キリングループ 協和発酵バイオの健康成分研究所:シトルリンのはたらきと効果 -04. むくみの予防
またシトルリンはアンモニアを無毒化するのにも役立つようで、腎臓の助けになるようです。
→よくわかる慢性腎臓病( CKD )ガイド:シトルリン
アレルギー性紫斑病( IgA 血管炎)が重症化して起こる IgA 腎症 はビタミン D の欠乏症が関係しているようなので、予防としてビタミン D も飲ませ始めました。また免疫系のバランスも取ってくれるようです。ビタミン D は日光に当たれば体内で合成されますが、ずっと家にいるので足りてないと判断しました。
→ J-GLOBAL : IgA 腎症のインド人患者におけるビタミン D 状態と疾患重症度および転帰との関連【 JST ・京大機械翻訳】
→日腎会誌 2014 :慢性腎臓病とビタミン D
→ DHC :免疫のスペシャリストが解説する!ビタミン D と免疫機能のメカニズム
1 月 14 日
痛みが治まってきてトイレでおしっこができるようになった。
1 月 15 日
止血効果のあるビタミン K を加えました。
1 月 16 日
病院受診。検尿。
1 月 23 日
病院受診。検尿。トラネキサム酸の投薬は終了。あと 1 週間家で普通に過ごし問題なければ登園 OK とのこと。
1 月 31 日
約 1 か月ぶりの登園。園でなるべく静かに過ごす。夜に脚に少しだけ紫斑が出た。
2 月 7 日
普通に外遊び開始。夜にも紫斑は出なかった。
2 月 13 日
経過観察で病院受診。検尿。
3 月 27 日
経過観察で病院受診。検尿。
4 月 24 日
経過観察で病院受診。検尿。完治。
アレルギー性紫斑病( IgA 血管炎)のその後
息子のアレルギー性紫斑病( IgA 血管炎)は入院こそしませんでしたが、結構重症の方だったようです。その後再発はしていませんが、体調を崩して小学校を休むことが増えました。体力が落ちているのでしょう。
余談ですが、年末から実家の父と息子の 2 人が体調を崩しめちゃくちゃ大変でした。 DIY でダイニングに棚を作って家を片づけようと思っていましたが、そんなことしている暇はありませんでした。