名古屋でお土産に虎屋のういろを買ってまいりました。
実はわたくし名古屋ういろはあまり好きではなくてこれは伊勢のういろです。名古屋ういろが苦手だという方にもおすすめの一品。 JR 名古屋駅の高島屋地下で買えます。名古屋へ行かれたさいはぜひお土産にぜひお試しください。
今回は季節限定品、白栗ういろなるものをチョイス。おいしくて 1 本のほとんどをわたしが食べてしまいました。
ちなみにういろうの発祥の地は名古屋ではないのです。この話を愛知出身の友達にすると皆そろっていぶかしげな顔をします。しかしこれは裁判でも認められた事実なんですよ。愛知県民の皆さん!
ういろうの発祥の地はなんと「小田原」なんです。小田原には外郎家というお家まであります。そう、ういろうの始まりはこの家で作られた薬だったんですね。それが東海道を進むうちに改良され名古屋などでういろというお菓子として発展していったわけです。
ちなみにういろうは、名古屋だけではなく、もちろん小田原、あと京都、山口、伊勢などで作られて名産品になっております。
今まで注意深くわたしの書いた文章を読まれたかたはおかしいと思われた箇所があるのではないでしょうか。それは「ういろ」と「ういろう」と 2 通りに表記していること。これはただ単にタイプミスではないのです。これが、 2001 年に行われた裁判の焦点だったんですよ。
名古屋にはういろうで有名な老舗が 2 つあります。大須ういろと青柳ういろう。小田原の外郎(ういろう)家は青柳ういろうの「ういろう」という単語が固有名詞であり商標登録はできないと主張したのです。元祖の意地ですね。しかし判決は、「ういろう」は昔は小田原のういろうを差す固有名詞であったが、現在は広く知れ渡り一般名詞であるという判決でした。小田原が発祥だと認めたけれど、今は一般名詞であり、商標登録を取り消すことはできなかったわけです。このとき大須ういろは「う」が 1 つなかったので難を逃れたわけです。
以上、お土産にういろを逆輸入してきたあさこんのういろううんちくでした。