10 か月ほど前に書いて LOVELOG のシステムエラーで上がらなかった記事を今さらですが結構需要がありそうなので再現してみることにしました。
以前は 1 階のわたしの部屋だけに LAN 配線を回していたので、 ELECOM のスーパーフラット LAN ケーブルをドアや引き戸の部分に使って、他は LAN ケーブル接続コネクタでつなげて普通の LAN ケーブルで引き回していました。
しかし、父が退職し家に戻って来たため大幅な LAN 配線をする局面にぶちあたりました。木造の家ならば床と壁に穴を空けて LAN ケーブルを引き回すことも可能ですが、家は鉄骨造なのでそのような訳にもいかず、父と話し合った結果、 LAN ケーブルを屋外に引き回すことに決定しました。幸い、 LAN ケーブルを引く部屋にはエアコンダクトがあるので、屋内・屋外の行き来はその穴を利用することにしました。
問題は LAN ケーブルの耐候性。室内利用を前提に作ってあるケーブルなので、屋外を這わせるには耐久性に問題がある。屋外対応型 CAT 5 e LAN ケーブルっていうのもあるけれど、値段が結構するし CAT 5e だし、色が外壁と合わない黒だっていうので却下しました。
ということで、このページのアイディアを拝借して、耐候性のあるドレンホースの中に LAN ケーブルを通してそれを引き回すことにしたのです。
耐候性ドレンホースはホームセンターなんかで 50m で 3000 円前後で売っている。木造の家ならば、ドレンホース用片サドルなどを利用して外壁に沿って引き回すとよいでしょう。(家は外壁にネジが打てなかったので、針金と結束バンドなんかを多様しました。)あくまでもドレンホースを固定し、 LAN ケーブル自体には荷重がかからないように注意しましょう。
作業をしてみて意外と大変だったのが、 LAN ケーブルをドレンホースに通すところ。簡単そうに思えて意外に時間がかかる。いろいろ知恵を絞ったところ、ドレンホースを 3m くらいずつ切断し 3m ずつ LAN ケーブルを通していく。(ドレンホースは 1m が 50cm ごとに、接続口がついていて、その部分で切断すれば、また接合することが可能です。)まずは針金にヒモをつけたものを通して、そのヒモの先に LAN ケーブルを縛って引き抜くという方法。このとき、 LAN ケーブルのコネクタ部分をテープて保護しておかないと、ツメが折れることがあります。ケーブルのみの物を使用するならば、コネクタはあとからつけましょう。針金を利用したけれど、ヒモの先に重りをつけたものでも代用できるかもしれないですね。
参考にしたページでは、家に引き込む手前で LAN ケーブルがむき出しになってますが、その部分の耐候性が気になったので、エアコンダクトのパテの中にドレンホースごと埋め込みました。エアコンのパテはホームセンターで手に入りますので、多めに盛っておけば問題ないでしょう。
ちょっとしたことですが、アンテナ線などもそうですが、外壁からの引き込み時にはホース自体を少したるませて、雨水が建物に侵入しないように配慮しましょう。
もし、外壁に穴が空けられない場合は、 ELECOM CAT5E 準拠すきま用 LAN ケーブル ( 屋外対応版 )0.5m LD-VAPF/SV05 などを利用して窓から LAN ケーブルを外に出す方法もあると思います。 Amazon のレビューにコードが弱いとの指摘がありますが、アンテナなどを配線する場合も同じですが、接合部分前で一度外壁などに固定しケーブルの重みを吸収することが基本でしょう。ケーブルはぷら〜んとさせるのではなく要所要所で固定しなければ、ケーブルの自重で断線して当たり前です。
それから、ケーブルは敷設時で一番性能の良い物を使用することをおすすめします。それは、 LAN の屋外という作業がかなり大変だからです。 10 メガ用の古い LAN ケーブルはギガビット・イーサネットに使えるかのページを読んでいただくとわかると思いますが、引き回す距離が長ければ長いほど、信号が減衰していくのです。そして、もし今後カテゴリ以上の通信速度になった場合も、規格外ではあるが性能の良いケーブルを利用しておけば、通信できる可能性があるのです。今なら最低カテゴリ 6 。金銭的に余裕があればカテゴリ 7 やカテゴリ 6e なども視野に入れてもいいと思います。引き回す距離が短ければそこまで神経質になる必要はないでしょう。