ダンナは汗っかきです。ダンナの母も汗っかきなので遺伝したんだと思います。それで汗の臭いを気にして Ag+ (銀イオン入り制汗剤)のスティックタイプをダンナは夏になると使っています。 Ag+ はとてもよく効く制汗剤なのですが、ひとつだけ難点があります。それは衣類の脇の部分が黄ばんで茶色くなってやがて黒ずんでくるのです。漂白剤をつけてもびくともしない黒ずみ。特に白地のものだと目も当てられないような。
わたしも過去に Ag+ を愛用していたので、洋服の脇の部分が黒ずんでくることを知っていました。そして酸素系漂白剤でも塩素系漂白剤でも落ちないことを。(今ではほとんど制汗剤は使いません。)
わたしのじゃないからってダンナの T シャツの脇の黒ずみを放置していたのですが、ダンナが気がついてしまったんですね。なんか、脇の部分が黒いんだけど、って。 Ag+ を使うと黒ずむことを説明すると、ダンナはがっくりしていました。
ダメもとで Google さんに聴いてみるとこんなサイトを見つけました。
→ MSN 相談箱:銀の制汗剤による衣類の黒ずみ
やはり同じように悩んでいる人がいるんだ、と。そして回答には…。
酢を使って見て下さい。
本当かよ! それに、酢を使って解決したかサイトには書かれていない。でもただ酢に漬けるだけなら、と半信半疑でダンナの脇が黒ずんだ T シャツを酢に漬けてみることにしました。こんな感じ↓に脇が茶色っぽく黒ずんだやつです。
黒ずんだ衣類の脇の部分だけを酢に 1 晩つけてみました。翌朝、水で酢を洗い流して洗濯板で洗ってみましたが、この段階ではまだ黒ずみは残ったままでした。酢じゃやっぱり効き目ないのか、と弱気になってしまったけれど、最後に洗濯板と固形の洗濯用石鹸を使って手洗いしたらウソのように白くなりました。びくともしなかった脇の黒ずみが落ちてゆく〜!
酢で黒ずみの成分がゆるんだのでしょうか? まだ少し茶色いだけですが、それは酢を切らしていて、十分に酢に漬けることができなかったためと思われます。酢に漬け込むときに下側になっていたもう片方の脇の下はきれいさっぱり茶色い黒ずみが落ちています。とにかく Ag+ を使って、白のシャツの脇が黒くなってダメにしちゃった人、一晩食酢につけるだけなので、捨てる前に一度試してみてはいかがでしょうか?
2021.7.19
なぜ Ag+ の黒ずみが酢に浸けておくと落ちやすくなるのか疑問だったのですが、この前ガッテン! の鉄のサビを落とす回にて、酸でサビを溶かし浮かせて落とすというのをやっていて同じ原理だと気がつきました。
→ガッテン!:気持ちいいほどよく落ちる!サビの真実大公開 SP
Ag+ の黒ずみは銀が錆びたもの(酸化銀)で鉄のサビを緩ませるのと同じで酸に浸けておくと落ちやすくなるようです。
ちなみに小ネタですが、脇の臭いは汗の皮脂が細菌が繁殖した臭いなんですよね。要するに皮脂を出さなければいいわけです。脇の臭いが気になる方はせっけんやボディーソープなんかで念入りに洗っている場合が多いのですが、これははっきりいって逆効果です。人間の皮膚の性質からいって、弱アルカリ性のせっけんやボディーソープで汚れとともに皮脂を取りさらってしまったら、皮膚を弱酸性に戻そうと必死になって皮脂を分泌するわけです。そしてそれが臭くなる、と。
この悪循環をストップさせる方法があります。それは、体を洗ったあとに、石鹸シャンプー用のリンスを脇の下にもしてやるんです。皮膚の状態を弱アルカリ性から弱酸性に戻してやる。別にせっけんシャンプー用のリンスじゃなくてもかまいません。クエン酸を水で希釈したものや食酢を薄めたものでも、弱酸性にできれば OK 。要は脇毛をクエン酸リンスする感覚です。
ちなみに皮膚の仕組みと皮脂について考えて、この方法をわたしがダンナに提唱してからは、ダンナの脇の体臭はほとんどなくなりました。なので Ag+ の出番は夏のお出かけの時だけなのです。