愛知県人ですが、実家で法事があるのに絡めて、先週東京・飯田橋で開催されたアイロボット・ファンプログラムミーティングに参加してきました。今回は床拭きロボット「ブラーバ」です。
以前海外在住の友達が「ルンバ」のほかに「スクーバ」という水拭きしてくれるロボットも家で活躍しているといっていたので調べてみたら、スクーバは日本では発売されていないようでした。日本では「スクーバ」ではなく「ブラーバ」という床拭きロボットがラインナップにあり気になっていたので、この度アイロボット・ファンプログラムミーティングにてブラーバを取り上げると知って参加を申し込みました。先にも書いたように法事で実家に帰る予定もあったので日程も組みやすかったからです。
高速バスで東京駅、東京駅から飯田橋へ行き到着したのが、 5 時半。早すぎたので駅前のハンバーガー屋さんで時間を潰しました。お腹が空いたけれど、軽食が出るというのでガマン。
18 時半を回ったので会場に向かいました。案内された席にあったのはおいしそうなハンバーガー。
ああ、さっきのハンバーガー屋さんで食べなくてよかった。(包みを開けたところの写真を撮り忘れました。)参加者の方が遅れているようで、 10 分押しでスタート。
目次
アイロボット社とは
まずはアイロボット社の会社概要から。いろいろな軍事ロボットを作っているという紹介です。(先日アイロボット社は軍事ロボット分野を売却し、家庭用に注力するというニュースが流れました。)
こんなのとか。
こんなクモみたいなのとか。
アイロボット社の家庭用ロボット
家庭用ロボットは日本では「ルンバ」と「ブラーバ」だけですが、世界では雨樋掃除ロボットの「ルージュ」やプール掃除ロボットの「ミラ」などいろいろな種類のロボットがいます。これら家庭用ロボットは世界で合わせて 1400 万台動いているそうです。東京都の人口と同じくらいだそうです。
それからアイロボット社が家庭用ロボットを開発する上でキーにしているのが「 3D コンセプト」です。 3D とは「 Dull (つまらない)」「 Dirty (汚い)」「 Dangerous (危険)」のことです。これをロボットによって家庭からなくすことにより、洗濯や掃除といったマイナスをゼロにする家事から解放し、料理などのプラスの家事に労力をそそぐと幸せになれるというもの。
この言葉と同じようなことをつい最近聞きました。母が亡くなってから実家の父が家事をしているのだけれど、「家事というのはマイナスをゼロにすだけで何も生み出さない。よくお母さんはこんなことを何年もやっていたな。」と。マイナスの家事はすべてロボットに任せられるようになると、父の家事に対する感じ方も変わってくるのでしょう。(その前にルンバやブラーバに快適に掃除してもらうため、床に物を置かないという生活スタイルの変更を余儀なくされますが。)
話は脱線しましたが、このようなマイナスの家事にから解放してくれるのが、床掃除の「ルンバ」であり、床拭きロボットの「ブラーバ」なわけです。
ブラーバが活躍する下地はもう既にある
アジア人の掃除の昔のスタイルはほうきとちりとりでゴミを取り、雑巾がけするというものです。ほうきとちりとりが掃除機に置き換わり、これがルンバへとさらに置き換わりつつあるわけです。一方雑巾がけの方はクイックルワイパーなどかありますが、あまり進化がなく、これをブラーバにやってもらって、 3D から解放されよう、というお話なのです。
ブラーバが得意とする水拭きがどんな家庭に向いているかというと、裸足で生活したり、ペットがいたり、小さな子供がいたり、キッチンを使うと飛び散る水や油があったりする家庭です。いつもの掃除機での掃除に水拭きをプラスするだけで、足の裏まで気持ちのいい空間になるわけです。
日本の住宅事情は年々変わっており、フローリングが 7 割を占めており、ブラーバが活躍できる下地が整っています。
ブラーバと花粉アレルギー
ぜんそく患者数は年々増加しており、その対策として、ハウスダストの除去として雑巾がけが推奨されています。
そして今からの時期に気になるのが、花粉。この花粉は空気中に漂っているものより、床に落ちているものの方が多く、人が動くことで花粉が舞っているのだそう。花粉の粒子は 0.03 mm と大きく、 1 秒間に 3 cm 落ちるので、家に入ってきた花粉は 1 分から 1 分半で全部床に落ちてしまうそうです。
空気清浄機は空気中の花粉しか除去できないので、花粉対策には床の拭き掃除が大事だなのだそう。しかし治療以外の花粉対策で床掃除をしている人はかなり少ないのだそう。これをブラーバにやってもらえば、楽して花粉対策ができるのです。
ブラーバで取れるゴミ
ではブラーバでどのようなゴミが取れるのでしょうか。
実験によると、スギ花粉やマツ花粉、植物片などが取れたそうです。
またブラーバで掃除する前と後で人が歩いた後の雑菌の繁殖具合を比べてみると、 99.9 % の割合で除去できているそうです。素足で床を歩いてベトベトするな、と思うのはそれは人間の皮脂を栄養に雑菌が繁殖した結果なのだそうです。
ブラーバは床拭きするときにこう動く!
ブラーバはドライ、ウェットの 2 つの清掃モードがあり、ドライでは約 56 畳、ウェットでは最大 20 畳の空間を床拭きしてくれるようです。 NorthStar ナビゲーションシステムでブラーバ内のマップが正確になり隅々まで清掃できるそうです。
ドライモードは蛇腹状に掃除し、ウェットモードは Y 字に動きながら前進します。
クロスを取り付けるクリーニングパッドはドライ用とウェット用があります。ドライ用はゴムに差し込むようにクロスを止め、ウェット用はマジックテープでクロスを固定します。ウェット用のクリーニングパッドには水が入るようになっており、床拭きしながら少しずつクロスに給水するので、広い空間を掃除してもクロスが乾かないのです。クリーニングパッドは本体に磁石でくっつきます。
ウェット用クリーニングパッドには水以外のものを入れてはいけません。洗剤を入れると水の染み出し方が変わるので床がビチャビチャになってしまったりするようです。また床拭きの後にいい香りがするようにと芳香剤を入れたりする方もいるようで、芳香剤のアルコールでクリーニングパッドが劣化する事例が出ていているそうです。クロスはマイクロファイバー製なので皮脂汚れなどの多少の脂なら水だけできれいになるそうです。
チョークの WELCOME の文字を消すデモを行ってくださいました。ちなみにウェットモードです。
広い部屋では蛇腹状に全体を掃除し、最後に隅々を掃除して最初にいた場所に戻ってきます。これは先日モニターでお借りしたルンバ 980 の掃除の仕方と同じような動きですね。しかしルンバのようにホームベースはないので、ウェットのパッドをつけたまま放置すると床面が痛むのでブラーバにはタイマー機能はありません。
NorthStar ナビゲーションシステムは電波を天井に向かって発射し、その反射波をブラーバが受信することで、部屋の中での位置を正確に把握できるようになります。 NorthStar ナビゲーションシステムを 2 つ導入することでドライモードでは最大約 112 畳まで清掃することができます。残念ながらウェットモードではクリーニングパッドの水の量が決まっているため最大床面積は広くなりません。
ドライモードでは付属のクロス以外に市販の使い捨てお掃除シートも使えるそうです。しかし厚みがあるシートは段差センサーが誤作動するので使えないものもあるようです。ウェットのシートも使えますが、使う時はドライパッドにつけて使用するのがよいそうです。
ブラーバの高さは 7.9 cm とルンバの 9.2 cm より低いです。ルンバが入れない隙間にも入って清掃してくれます。
クリーニングパッド裏に突起があり、これの浮きで段差を感知するので、段差から落ちたり、カーペットに乗り上げたりはしないそうです。
吸引のモーターがないのでブラーバが動いていてもほとんど音がしません。また排気がないのでホコリを巻き上げません。花粉の季節には掃除機をかけてからブラーバではなく、ブラーバをかけてからから掃除機をかけると花粉が再飛散するのを防げるようです。
ちなみに電気代は 1 時間 0.5 円です。吸引モーターを使っていないので電気代も安いです。充電池は使い方にもよりますが、だいたい 1 年半くらい持つようです。充電池の交換は自分でもできるけれど、ちょっと面倒なので、カスタマーサポートセンターでもやってもらえるようです。
ブラーバは 2015 年 4 月より販売されており、価格は 39,000 円です。
ブラーバの汚れ拭きデモ
コーヒーをこぼしたとき。
ケチャップの汚れ。(これだけ動画を撮り忘れました。)
花粉に見立てた着色粒子。
コーヒー、ケチャップ、擬似花粉を拭きとった後のクロスの汚れ具合。
充電はクレードルで 2 時間くらい。コードを直でブラーバーにつなぐと倍の 4 時間かかるそうです。
ブラーバ永久モニター
花粉時期、素足で歩きたい夏、ダニが繁殖する秋など 1 年中使って使用感をレポートしてほしいとのことで、永久モニターとしてブラーバーを貸し出していただけることになりました! これを書いている現在ではブラーバーがすでに届いております。また使用感などレポートしていきたいと思います。