アンプを直し、 CD プレイヤーの開閉の不具合も直した SONY の DHC-MD77 というコンポ。
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最近どうもリモコン (RM-SE77) が効かないのです。 SONY DHC-MD77 にて USB オーディオデバイスの ONKYO SE-U55 経由で Mac mini の iTunes の音楽を聴いているですが、コンポ本体と Mac mini の位置が離れているので、よく電源を切り忘れます。なのでリモコンを手元に置いているわけですが、そのリモコンが効かなくなってしまったのです。
目次
リモコンの故障の原因を探る
電池のカバーを開けると液漏れした後がありました。以前液漏れしたときに適当に電池との接触部分を磨いたのですが、それが完全じゃなかったのかと思い、サンドペーパーで再度丁寧に磨きました。しかしリモコンは復活せず。
東芝のテレビのリモコンのときのように基盤とボタンの接触が悪いのかと思い、分解を試みることにしました。
→ REGZA 32R1 のリモコンの一部のボタンが反応しなくなったので分解修理した (CT-90348)
しかしどうがんばってもリモコンが分解できません。 1 時間くらい粘ったでしょうか。ネットに分解の情報がないか探してみましたが、このサイトの DHC-MD77 の修理記事が上位にあるだけで、リモコンの情報は全然がありません。
ここで気持ちを切り替え、リモコンの故障ではなく、本体のリモコンの受信部が壊れている可能性も捨てきれないということで、夫が所有していた同じく SONY のミニコンポのリモコン (RM-MD555) を使ってテストをしました。同じメーカーのリモコンだと電源などの主な信号は共通していることがほとんどです。
テストの結果、リモコンボタンを押すと電源が入り CD も再生できます。つまり本体ではなくリモコンの故障だということが確定しました。電源が入り、 CD の再生もできるならこの RM-MD555 のリモコンを使ってもいいのですが、ひとつ問題があります。それは CD 、 MD 、 TUNER 、 VIDEO1 などの FUNCTION の切り替えが RM-SE77 ではそれぞれ独立したボタンになっているのですが、 RM-MD555 では 1 つのボタンなのです。
VIDEO1 に USB オーディオデバイスの ONKYO SE-U55 を接続しているので、切り替えられないのは痛いです。ということで、リモコンの分解をがんばることにしました。
格闘することさらに 1 時間。ようやく左右計 8 コの爪を外してようやく分解ができました。マイナスドライバーと時計用ののこじ開けナイフを使いました。
基板を外しためくってみると。
ひどい! 電池の液漏れが基板にまで及んでいます。液をエタノールで拭いてみたのですが、全然復活しません。そうよく基板を見てみると……
なんとプリント基板が腐食してしまっています。なんということでしょう。たぶんリモコンのボタンが下になった状態で液漏れしてしまったんですね。これはひどいです。プリント基板がダメになった場合は銅線をハンタづけしてバイパスして直す方法があるようですが、リモコンには銅線を収めるスペースがありません。これは修理を諦めるしかありません。
中古のリモコン RM-SE77 を購入
とういうことで、ヤフオク ! で中古のリモコンを購入することにしました。 500 〜 1000 円程度が相場のようですが、即決 160 円というのがあったので落札してみました。
そして届いたのがこちら。遠目からはなんともないですが、かなり使用感があります。
音量ボタンなんてこんな感じです。まあ送料含めても 410 円だったので、こんなものだろうと納得しています。肝心の動作ですが、使うボタンは問題なく動作しました。
エタノールと水を使って、綿棒と爪楊枝とキッチンペーパーで掃除したらこれくらいきれいになりました。これなら全然許容範囲です。
これで長かった SONY DHC-MD77 の修理も一区切りつきました。 2008 年から故障と格闘していたようなので、修理に 8 年もかかったことになります。途中放置していた期間もありますが、よくあきらめずにやったなぁ、と。
RM-SE77 分解時の爪の位置
最後に RM-SE77 のリモコンを分解するときの爪の位置を記録に残しておきます。(今回購入したリモコンが壊れる可能性もあるので。)
左右対称で全部で 8 コです。一番下側の爪だけハマる方向が逆です。