去年の年末買った 4 ベイの QNAP TS-453D に今回もシングルボリュームと同等の静的ボリュームで 8 TB の HDD を増設しました。共有フォルダをボリュームを超えて移動させました。今年 5 月のことです。
目次
増設する HDD の選定
QNAP TS-453D は 4 ベイなのに RAID は使わずシングルボリューム 2 つという構成で使っています。
増設する HDD ですが、 Western Digital の WD Red の 2 〜 6 TB は SMR 方式という記録方式を採用しており、以前からある CMR 方式の HDD と組み合わせて RAID を組むと不具合が起きるようです。
Western Digital は当初 WD Red シリーズに CMR 方式を採用していましたが、アナウンスもなく一部の製品を SMR 方式に変更していたようです。(中略)現在出荷中の WD Red シリーズのうち、 2TB 〜 6TB モデルは、 SMR 方式を採用しているようです。
→ iPhone Mania : Western Digital 、各 HDD の記録方式を公開、 WD Red 問題が関係 ?
なので SMR 方式は避け 8 TB の HDD を購入することにしました。まあシングルボリュームでしか使わないのですが。
購入した HDD は Western Digital の WD Red Plus の 8 TB です。型番は WD80EFBX です。ちょうど運が悪く、仮想通貨のマイニングに CMR 方式の 7200 rpm の HDD が使われて出したころで在庫がなくなり価格が高騰し始めていました。でも緊急的な事態なので NTT-X Store にて購入しました。
QNAP TS-453D に HDD を増設
念のため電源を落とし HDD 3 のベイに購入した 8 TB の HDD を差し込みます。
ついでにケーブルも Category 6 のものに交換しました。
ストレージ領域にて新規ボリュームを追加
「ストレージ」の「ストレージ / スナップショット」にて「作成」のプルダウンメニューから「新規ボリューム」を選びます。
ウィザードに沿って進めていけばいいのだけれど、「静的ボリューム」か「シックボリューム」か「シンボリューム」かどれにすればいいのか迷いました。
→ QNAP :シックボリューム、シンボリューム、静的ボリューム
結局今まで通り静的ボリュームにしました。(昔はシングルボリュームといっていたものとほぼ同等のようです。)
ディスク健康状態
HDD に欠陥があったら困るのでディスクをテストします。 8 TB ともなると 16 時間がかかりました。
新しいボリュームに共有フォルダを移動する
HDD 2 のボリュームにあった「 Video 」フォルダを HDD 3 のボリュームに移動します。以下のサイトを参考にしました。
→テクおぼえがき: QNAP で別のディスクボリュームにフォルダを移動する
仮の共有フォルダを作りファイルをコピー
QFinder にて「 Video2 」という名前で HDD 3 ボリュームに仮の共有フォルダを作成します。そこに「 Viedo 」内のファイルをすべてコピーします。
元の共有フォルダの中身を削除
元の「 Video 」フォルダの中身を削除します。ネットワークゴミ箱( @Recycle )の中も空にします。
共有フォルダを新しいボリューム上に移動
「コントロールパネル」→「共有フォルダ」にて「 Video 」フォルダを選択します。「プロパティの編集」にてパスをコピーして、ディスクボリュームを新しいボリュームに変更し、パスをペーストして「 OK 」をクリックします。
仮フォルダから移動したフォルダに中身を移動
QFinder から仮フォルダの「 Video2 」から移動させた共有フォルダ「 Video 」にファイルを移動させます。インディックのつけ替えだけなのですぐに終わります。(コピーは絶対にしないこと。)
移動後のディスクの空き容量
データを入れている 3 TB の HDD のボリュームも残り 500 GB 程度だったので、同じ方法でフォルダを 6 TB に移動させました。
容量を増やす場合なんかは RAID 組んだほうがデータのコピーもなく簡単に増やせるんでしょうが、 HDD が故障した場合を考えるとシングルボリュームの方がデータ復旧が楽なんじゃないかと思って、未だに静的ボリューム(シングルボリューム)を使っています。