au から「お客さまの携帯電話について重要なお知らせ」という案内が今朝届きました。
内容は「携帯電話の周波数切替で 2012 年 7 月 22 日を過ぎたら使ってる携帯電話が使えなくなるよ。無料機種も用意したから機種変してね。事務手数料も無料よ。」っていうお知らせ。
シンプル一括で機種変更して MEDIA SKIN を使い続ける
わたしは携帯をほとんど使っていなくて、以前からシンプルプランに変更したいと思っていました。(参照: au シンプルプランに変更できない。)しかしシンプルプランに変更するには買い方セレクトという方法で携帯電話を購入していることが必須条件だったのです。なので仕方なく月 1000 円弱高い基本使用料を払っていたのですが、今回無料で機種変更できるというお知らせが今朝届いたので、同じく au の年季物の携帯を使っているダンナと早速 au ショップへ行ってきました。わたしは MEDIA SKIN (W52K) 、ダンナは W44T II を使用中。
無料で機種変更できるのは案内にある通り、 PT001 と PT002 という機種です。無料で機種変といっても、 3 つ程の有料サイトへ登録することが必須条件で、その分端末代から 5000 円を値引くというものでした。
訪ねた au ショップには PT002 はネイビーブルーの在庫しか残念ながらなかったのですが、通話メインのダンナは PT002 で十分ということで、 PT002 のネイビーブルーに機種変。わたしは、値段と相談して K006 が 10500 円だったのでそちらにすることにしました。 9500 ポイントほどあったので、それを割り当てれば有料サイトへの登録をしなくていいんじゃないか、と思ったのですが、サイトへ登録しない場合は 5000 円をその場で現金で支払わなければならないとのこと。機種変しかポイント使わないのに機種変のお金の足しにできないなんておかしい! と思いつつ、まあ、サイトの登録への登録を承知して、 5000 円分のポイントで K006 のクリアホワイトへの機種変更をしました。
しかし現在使用している MEDIA SKIN (W52K) に何不自由していないので、 IC カード( SIM カード)を差し替えれば、元の MEDIA SKIN を使用できるようにしてもらいました。こういう手続きは正確には「機種変更」ではなく「端末増設」というらしいです。というわけで、 2012 年 7 月 22 日まで、もしくは MEDIA SKIN が壊れるまでは、 MEDIA SKIN を使っていこうと思います。 5000 ポイントで本体を一括購入できてシンプルプランへ移行できて基本使用料安くなったし納得、ということで。
なぜ周波数の切り替え今の携帯電話が使用できなくなるのか
でも、どうして MEDIA SKIN は 2012 年 7 月 22 日で使えなくなるのか調べてみました。
au は 第 2 世代に PDC 方式から cdmaOne 方式への変更を採用したので、第 3 世代 の CDMA2000 方式も同じ CDMA 方式だったのでスムーズに移行できたみたいです。なので、 au の第 3 世代は主に 800MHz 帯を使用しています。(他社は第 2 世代は PDC 方式なので、 第 3 世代は 2GHz 帯を使って新たに整備した。)
この昔から割り当てられていた 800MHz 帯のことを L800MHz (旧 800MHz )といって、この周波数帯の免許が総務省の周波数再編方針により 2012 年 7 月 24 日までに失効するのです。なので、 au は免許が失効する 2 日前の 2012 年 7 月 22 日に L800MHz のサービスを終了しようとしているわけです。
これからの au の携帯電話は総務省の周波数再編方針により 2GHz 、 N800MHz (新 800MHz )を使用することになります。過渡期の今は L800MHz (旧 800MHz )と合わせての 3 つの周波数帯で使用できるようになっているみたいです。なので、今使っている携帯電話の端末が N800MHz (新 800MHz )に対応していないと、 2GHz 帯でしか使えなくなってしまうみたい。( 2GHz の基地局がどれくらいあるかといった資料は見つからなかったです。そもそも 2GHz 帯が使えない端末もあります。) N800MHz が使えるか使えないかの境目は発売日が 2007 年あたりで、それ以前の機種は端末を変更する必要があるということらしいです。
→携帯・ PHS 関連 @Wiki : au 新 800MHz 帯 対応機種一覧
docomo は 800MHz 帯を使用していた mova を切り捨てればよかったからユーザーに対してわかりやすかったけれど、 au の場合、同じ通信方式の WIN なのにどうして使えなくなるのかがわかりにくいですね。第 2 世代の時から第 3 世代を見越して通信方式を導入したのが、総務省の周波数再編によって逆に仇になったというか、はたまた 3G で先を越された誰かの陰謀なのか…。
au の都合で機種変しなくちゃいけないのに、どうしてお金かかるのよ、って思っていたけれど、いろいろ調べてみてテレビのアナログから地デジへの移行と同じような感じなんだな、と思いました。
ちなみに au の各周波数帯での割り当ての詳細は下記。
名称 | 上り (MHz) | 下り (MHz) | 帯域幅 (MHz) | |
L800MHz (旧 800MHz ) | 898 ~ 901 | 843 ~ 846 | 2 × 3 = 6 | ←廃止 |
915 ~ 925 | 860 ~ 870 | 2 × 10 = 20 | ←廃止 | |
N800MHz (新 800MHz ) | 815 ~ 830 | 860 ~ 875 | 2 × 15 = 30 | |
2GHz | 1925 ~ 1940 | 2115 ~ 2130 | 2 × 15 = 30 |
参考リンク
→ au : CDMA 1X サービス終了に関するお知らせ
→ BIGLOBE なんでも相談室: au の周波数が機種によって違う??(お勧めの機種)
→ Wikipedia :第 3 世代移動通信システム
→ Wikipedia :第 2 世代移動通信システム