いろいろ水栓のパッキンを交換してきましたが、いよいよ本丸のシャワー水栓 TOTO TMJ40CX の修理です。水栓の取付脚からの水漏れのためパッキンを交換し、シャワーヘッド根本からの水漏れのため開閉バルブとシャワーホースの U パッキンを交換した話です。水が漏れ始めてたぶん 3 年くらい経ってしまいましたが、やっと交換したのでその備忘録です。去年 7 月のことです。
目次
TOTO TMJ40CX シャワー混合水栓の水漏れの現状
現状としてはシャワー混合水栓のお湯の取付脚の根本から 3 年前はポタポタという程度の水漏れでした。止水栓から漏れているのかと思ったら、水栓根本から水が伝って落ちていました。しかし調べて修理部品を購入したにも関わらず、子育てや実家の片づけに忙しく修理を後回しにしていたら、去年の冬は結構な水漏れになっていました。幸いすぐ下が湯船だったので水漏れでタイルが傷んだりとかはしませんでしたが。
そして不思議なことに夏になると暑さでパッキンの弾力性が少し復活するのか、取付脚からの水漏れは止まり、今度はポタポタとシャワーベッドの付け根から水漏れするようになるのです。
今回はこの 2 点とプラス α の修理を行いました。
TOTO TMJ40CX の補修部品の取り寄せ
これが水漏れするシャワー水栓です。
水栓に貼っていある型番を見ると TMJ40CX とあり TOTO の製品でした。
→ COM-ET :詳細情報 TMJ40CX
取付脚用パッキン THY91734
2022 年の 1 月 16 日分解図面が更新され補修部品の供給は終了して型番の表示がなくなっていまいましたが、わたしが調べた 2020 年の 1 月にはまだ補修部品の型番が書いてあり、パッキンの型番は THY91734 でした。当時は Amazon で扱っていなかったので、楽天の送料が安いところで買いました。
→ A2-blog :混合栓からの水漏れ修理 TOTO TMJ40CX
上記のブログに同じ部分からの水漏れでパッキンを自作していらっしゃる方がいました。この方は作業で止水栓を動かしたらその部分から水漏れするようになったと書いているので、作業するときには水道の元栓を止めようと固く誓ったのでした。
開閉バルブ部 TH577-1
また水を止めてもシャワーホースから水漏れするのは、開閉バルブというパーツが壊れているということがわかりました。
→蛇口修理ガイド:シャワーヘッドから水が止まらない場合の原因と修理方法
上記サイトを参考にシャワーヘッドの穴の部分を天井に向けてみたけれど、水が漏れるので開閉バルブの故障と判断しました。
補修部品の型番ですが、以下のサイトを参考に探しました。
→ hills 飛地 長距離自転車乗り(輪行含む)の日誌: TOTO サーモスタッド混合水栓の開閉ユニット交換
上記のブログに下記のように書いてあります。
水栓の型番は TMJ40CX 、これに合う開閉ユニットは TH577 だけれども、 TH577 にも -1 から -6 までハンドル等の付属品の違いで亜モデルがあり、インターネット上の交換成功例の情報で TH577-1 を注文。
この文章を参考に枝番ごとに施工説明書を見ていきました。
→ COM-ET :詳細情報 TH577-1
すると対象商品という表が出てきて、 TMJ40 型は TH577-1 が適応することの確認が取れました。
しかし何度もいうように子育てと実家の片づけに忙しく、また今度買えばいいか、と思っていたら、コロナ禍に突入して中国からの部品の供給が滞った煽りを受け 1200 円以上値上がりしてしまいました。修理はしなくても早く買っておけばよかったです。(記事を書くにあたり再度商品ページを見たらさらに値上がりしていました。)
こちらの部品も Amazon より楽天の方が安かったのでそちらで購入しました。
TOTO TMJ40CX の取付脚用パッキンの交換
購入した TOTO 取付脚用パッキン THY91734 です。
パッキンの裏には交換の仕方が簡潔に書かれています。
まず水栓根本の止水栓をドライバーで閉めるように書かれていますが、先に上げたブログのようにゴムが劣化していると止水栓から水漏れする可能性があるので、ここはいじらずに水道の元栓を閉じました。元栓を閉める前に洗面器やバケツに水を溜めておくと汚れたパーツや手を洗えて便利です。
キズがつかないように布を当ててレンチで水栓本体と取付脚をつなぐ袋ナットを緩めていきます。緩むのは時計回りです。コツは水とお湯を交互に少しずつ緩めていくことです。
本体が取れました。袋ナットの中を見てみると黒いゴムがあります。これが経年劣化したパッキンです。
上が古いパッキンで下が新しいパッキンです。大きさも古い方が延びて薄くなっており、触ったら折れるくらい固くなっていました。これではパッキンの役目を果たしていません。
パッキンの欠片が袋ナットに残っていると厄介なことになるので、歯ブラシでこすり水を入れた霧吹きで汚れを流しました。黒い水が流れていきました。
新しいパッキンをはめたところです。
袋ナットを反時計回りに交互に締めていき工事は完了です。
TOTO TMJ40CX の開閉バルブ部の交換
元栓を開けにいくのが面倒なので、続いてシャワー混合栓 TMJ40CX の開閉バルブ部の交換をしました。元栓が閉まってない場合は閉めてください。
上記の動画がわかりやすかったです。交換部品にも施工説明書がついています。
これが交換した交換部品の TH577-1 です。
ハンドルをマイナスドライバーでこじって取ると動画ではやっていましたが、こじっても取れなくて思いっきり引っ張ったら取れました。
インデックスを取り外します。下側に切れ目があるのでそこを軽く広げながら取り外します。
次にナットを手で緩めて取り外します。固い場合はゴム手袋などをするとよいでしょう。
ナットを外したらスペーサーも一緒に取れてしまいました。
いよいよ本丸の開閉ユニットを引き抜きます。参考にした動画でもなかなか抜けず、開閉ユニットの軸を横からプライヤーで挟んで水栓の角に当ててテコの原理で抜いていましたが、うちにはプライヤーがなく普通のペンチしかなかったのでそれでどうにかしようとがんばってみましたが、固着しており女の力では無理でした。
なので夫に頼みました。夫はゴム手袋(ニトリル手袋)をはめペンチで開閉ユニットの軸を挟みなんとか引き抜いてくれました。
上が古い開閉ユニットで、下が新しいものです。
ここから組み立てですが、いくつか注意点があります。まず開閉ユニットとスペーサーですが、挿し込むときに写真の矢印の突起を合わせます。
開閉ユニットとスペーサーが一体化したものを本体に差し込み、ここでも本体側の切欠部とスペーサーの凸部を合わせます。
これが入った状態です。
ナットの方向を間違えないように締めます。
インデックスをかぶせて少し動かすとカチッといってハマります。
次に開閉ユニットのスピンドルのカット面とクリック板ばねの位置と合わせます。
ハンドルの板ばねガイドの凹部とクリック板ばねの位置が合うように新しいハンドルを取りつけます。他の位置で取りつけると壊れるそうです。インデックスの止水のラインとレバーを合わせてハンドルを押し込むとカチッとハマります。
これで開閉バルブ部の交換完了です。意気揚々と水道の元栓を開けて家に入ったら水の音がします。
風呂場に行ってみると本体と取付脚の間から盛大に水漏れしていました。
慌ててもう一度水道の元栓を閉め、ナットで取付脚と本体の間の袋ナットを閉めました。これくらいまで閉めました。
もう本体と取付脚のお湯側の根本から水漏れしなくなりました。
シャワーヘッド付け根からの水漏れが治らなかったので U パッキンを交換
シャワーヘッドの根本からの水漏れも収まったと思ったら、まだ水漏れしてました。調べてみると以下の動画で修理方法を解説していました。
水漏れの原因はシャワーに残った水がシャワーホース根本のパッキン劣化で漏れているようです。シャワーヘッドを外して残っていた水を捨てて放置してみたら水漏れしませんでした。
上記の動画では SANEI のシャワーを扱っており、同じような U パッキンを TOTO で探したのですが、 TOTO はこの補修部品を提供してしないらしく、シャワーホースを交換することになるようです。
しかし流用できるパーツがないか上記の動画で紹介していた「 SANEI ハンドシャワーパッキンセット シャワーヘッドとホース接続用 4 種類 PP40-9S 」のレビューを見てました。
→ Amazon : SANEI ハンドシャワーパッキンセット シャワーヘッドとホース接続用 4 種類 PP40-9S : レビューを TOTO で検索
「 SANEI ハンドシャワーパッキンセット シャワーヘッドとホース接続用 4 種類 PP40-9S 」の U パッキンがどうやら TOTO のシャワーホースにも使えるようです。
とういうことで注文してみたのがこちらです。
4 種類入っていますが、使うのは下のものだけです。
これが U パッキンです。
シャワーヘッドをねじって外してついてるプラスチックを下にズラすと今回交換する U パッキンが露出します。(シャワーヘッドは TOTO 純正ではなく他のメーカーのものを使っています。)結構劣化していたので手で外せました。外せない場合はマイナスドライバーなど差し込むとよいでしょう。くれぐれもホースは傷つけないように。
左が外したパッキンで、右が交換用に用意した SANEI の U パッキンです。 SANEI のものの方が少し大きい気がしますが、 U パッキンなので多少の誤差は吸収してくれるでしょう。
ホースにはめたところ。切れ目がある方がシャワーヘッド側にくるように取りつけます。
プラスチックのカバーを戻して、シャワーヘッドを取りつけました。シャワーの水を出して止めてみましたがもうシャワーペットの付け根から水が滴れることはありませんでした。
これでシャワー混合栓の水漏れの修理は完了、と思って、シャワーを浴びたらシャワーペットが回転しないことに気がつきました。地味に不便です。
上のような水栓用のグリースを塗ったら少しはマシになるのかなと思ったりしました。
しかし諦めず「 toto シャワー U パッキン」で検索していたら、それらしきパッキンを発見しました。
送料を加味すると 1000 円程度します。しかし売っていた楽天のお店のひとつが少し足を延ばせばいけるホームセンターだったので、お店で購入してきました。
購入した TOTO U パッキンシャワーホース金具内 TPA-5006 です。 2 個もいらないけれど 2 個入です。
左は既存パッキン、中央は今回購入した TPA-5006 というパッキン、右が代替部品として購入した SANEI の PP40-9S の U パッキンです。 SANEI は明らかに大きく、既存パキンは痩せて小さくなっています。 U パッキンというのは全部がゴムではなくパッキンの断面が U 字型になっていて横方向に弾力性があるのです。
シャワーヘッドを外し、先日取りつけた SANEI の U パッキンを外し、 TPA-5006 のパッキンを取りつけました。開いている方が上です。
取りつけてヘッドを回して見ましたが片手でくるくる回るし、水を出して止めてもヘッドの付け根から水漏れすることはありませんでした。シャワーヘッドの向きを変えるときに両手でヘッドとホースを持ってねじらないといけなかったので、純正部品でそのストレスが解消してよかったです。よくをいえばもっと手に入りやすいといいですね。
かなり大変でしたが TOTO のシャワー混合水栓 TMJ40CX のパッキン類をすべて取り替えられてよかったです。これで当分水漏れしないでしょう。