単水栓の蛇口から水を出そうとハンドルをひねると「キュッキュッ」や「キーキー」と音がなるのを水栓用のグリスを塗って直した話です。去年 9 月の話です。
目次
蛇口をひねったときの音鳴りはグリスで直る
水栓のコマパッキン(ケレップ)や三角パッキンなどを交換してメンテナンスをしたのですが、水栓の蛇口から水を出そうとハンドルをひねるとキュッキュッと音がするのは直りませんでした。
洗面所の蛇口をひねったときの音鳴りの現状と水栓用グリスいろいろ
洗面所の蛇口はこんな音です。しかもパッキンを変える前より音が大きくなった気がします。使うのに支障がないので放っておいたのですが、やっぱり気になるので修理することにしました。
グリス塗れば直るんじゃないかと思って調べたら、スピンドルに塗布することで音鳴りが直るようです。
→かんたん!自分で直す水まわり:水栓シリコングリスの使い方とプロが使用するグリス
シリコングリスを製造している信越工業の G40M というグリスが汎用品でプロが水栓の修理にも使うみたいですが、 100 g も入っています。そんなにいらないので KVK の水栓シリコングリス PZK111 を購入しました。容量は 3 g です。
コマパッキンや三角パッキンよりも高いです。その他 TOTO や LIXIL の純正品もあるようです。
洗面所の水栓のスピンドルにグリスを塗布する
いつものように元栓を閉め、袋ナットを布で保護して上からレンチで反時計回りに緩めます。ハンドルを回しスピンドルごと取り出します。
パッケージの裏の説明によるとスピンドルや三角パッキンにシリコングリスを塗るようです。
どれくらい塗ればいいのかわかりませんでしたが、米粒 2 〜 5 つ分くらいを綿棒で塗るのがよいようです。米粒 1 つ分だと元栓を開けて水を出したあとにハンドルをひねると音鳴りがするものがありました。よく使う洗面所の水側は米粒 2 つ分ではすぐに音鳴りが復活してしまったので、米粒 5 つ分たっぷり塗りました。
グリスを塗り終わったらスピンドルを回してねじ込み袋ナットを時計回りにレンチで回して締めます。
蛇口をひねって水を出したところです。音がなくなった上にハンドルの操作もヌルヌルになりました。
洗濯機用水栓にグリス塗布
ついでなので同じ手順で洗濯機用の水栓と屋外の散水栓にグリスを塗りました。
まずは洗濯機用の水栓です。
洗濯機用の水栓は「キーキー」うるさいです。まあずっと開きっぱなしなのでほとんど音を効かないのですが。
ここだけ三角パッキンを交換するときにスピンドルを掃除しなかったので緑青がついています。掃除するのも面倒なのでその上からグリスを塗ってみました。
「キーキー」という音鳴りがなくなりました。グリス様様です。
屋外立水栓にグリス塗布
屋外の散水栓です。この水栓は比較的新しいですが、ひねると少し音がするのでここもグリスを塗りました。
三角パッキンを交換するときにハンドルがなかなか外れなくて、固着していたカルシウム分やマグネシウム分をクエン酸につけてきれいにしたので、ここのスピンドルはきれいです。ここにも米粒 2 つ分のグリスを塗りました。
「キュッ」という蛇口の音がなくなりました。
あとホースが直接つけられるように交換した蛇口にが回らなくなったので外してグリスを塗りました。動きがなめらかになりました。
グリスは他の水栓の修理パーツより高いですが、蛇口をひねったときの「キュッキュッ」や「キーキー」という耳障りな高音がなくなりかなり快適になりました。ただグリスは手につくとなかなか取れなくて、食器用の中性洗剤でようやく取れました。そしていろいろなところに塗っていたら 3 g がほぼなくなりました。たくさんの水栓を修理するなら信越工業の G40M を買ったほうがよさそうです。