「 Mac OS X 10.9 Mavericks で e-Tax に挑戦!【 Mac のセットアップ編】」なんて記事を書いておきながら、 e-Tax を Mac OS X 10.9 Mavericks にてやっと行ったのでその記事。
まずは必ず Mavericks を 10.9.2 へアップデートしてください。 SSL 接続に脆弱性があるので、 OS X 10.9.0 、 10.9.1 で e-Tax を行うのは危険です。
→ Mac OS X 10.9 Mavericks の Safari で確定申告の作業はしてはいけない
ソフトのインストールなど Mac のセットアップについては下記の記事に詳しく書いてあります。
→ Mac OS X 10.9 Mavericks で e-Tax に挑戦!【 Mac のセットアップ編】
また e-Tax に使用した IC カードリーダーは、 NTT コミュニケーションズの 「 SCR3310-NTTCom」です。
2015.2.25
SCR3310-NTTCom は生産終了となりました。以下が後継品です。
お約束で書いておきますが、 Mac OS X 10.9 Mavericks は非推奨の環境なので、何か問題が起こっても自己責任でお願いします。
2015.2.25
平成 26 年分は Mavericks も推奨環境です。 Yosemite は推奨環境ではありませんが、同じように e-tax できます。
→ Mac の最新 OS Yosemite(10.10) で平成 26 年分の確定申告 (e-tax) できるのか
目次
Safari の「ポップアップウィンドウを開かない」のチェックを外す
まずは Safari の設定にて「ポップアップウィンドウを開かない」のチェックが外れていることを確認。(地味に動作がおかしくなって焦ります。)
そして Safari で「確定申告書等作成コーナー」を開くと下記の警告文が表示されます。
Mac OS 及び Safari をご利用の方は、以下の OS ・ブラウザの組合せでご利用していただいた場合のみ、作成コーナーの電子申告をご利用いただけます。
Mac OS 10.6 と Safari 5.1 (32bit)
Mac OS 10.7 と Safari 6.0 (64bit)
Mac OS 10.8 と Safari 6.0 (64bit)
Mac OS X 10.9 Mavericks で申告してみるチャレンジなので気にしない。(本当は気にしないといけないし、何か問題が起きても非推奨環境なので自己責任でお願いします。)
“ xxx ”がキーチェーン” JPKI-card #3 ″を使おうとしています。
「過去の年分のデータ利用」から作成を開始して、住民基本台帳カードを IC カードリーダーに差して Safari でページ遷移をしようとしたら、パスワードを求めるポップアップが出現!
「” com.apple.WebKit.Networking.xcp ”がキーチェーン” JPKI-card #3 ″を使おうとしています。」
過去に Mac で e-Tax したことある人ならわかると思いますが、ここでは住基カードのパスワードを求められています。ここでシステムのパスワードを入れていれてしまうと、 5 回でロックがかかってしまい、ロックを解除するには発行元の市役所なりにいかなければなりません。今回は「 com.apple.WebKit.Networking.xcp 」でしたが、「” Safari ”がキーチェーン” JPKI-card #3 ″を使おうとしています。」とか「”キーチェーンアクセス”がキーチェーン” JPKI-card #3 ″を使おうとしています。」とか「” Mail ”がキーチェーン” JPKI-card #3 ″を使おうとしています。」とか最近キーチェーンを使ったアプリケーションの名前でパスワードを要求されるので注意です。「 JPKI-card 」と出てきたら、アプリケーションがなんであれ住基カードのパスワード入力です。
確定申告書等作成コーナーで Java が動かない
いよいよ送信だ! と思ったら「 Java がこの Web サイトでブロックされました→」と表示されてしまいました。
「→」をクリックすると下記のポップアップが表示されるので「信頼」をクリック。
すると次はこんなエラーが表示されました。
「アプリケーションがブロックされました セキュリティ設定によってブロックされたアプリケーション」
「 OK 」をクリックしたら「セキュリティ保護のためにブロックされたアプリケーション アプリケーションを実行できません。」というポップアップ。
そして最終的にはこの画面。「エラー。クリックして詳細を確認してください」
画面右下の「送信エラー等の場合の対応方法について」のリンクを先に解決方法が書いてあります。調べてみるとどうやら Java 7 Update 51 以降、自己署名型証明書を使用したアプリケーションはデフォルトでブロックされてしまうようです。
→ Java :信頼できないソースの証明書を使用した Java アプリケーション
Java の設定画面でセキュリティを変更
これを解決するには Java 設定にて「確定申告書等作成コーナー」の URL を許可してやる必要があります。
まずは「システム環境設定」の一番したの行の「 Java 」をクリックして「セキュリティ」タブを表示。
「例外サイト・リスト」の「サイト・リストの編集」をクリックして、下記の画面で「追加」にて「 https://www.keisan.nta.go.jp/ 」を入力。
こんな感じでサイトが追加されます。
「続行しますか。この Web サイトへの接続は信頼できません。」とまた警告
一度、前のページに戻ってから、再度「申告書等送信」画面へ移動すると、「このアプリケーションを実行しますか。」と訊かれますので、「リスクを受け入れてアプリケーションを実行します。」にチェックを入れて実行をクリック。
すると Java アプリケーションが Safari 内で実行され、住基カードを読み込む画面が現れます。
これで e-Tax の利用者識別番号のパスワードを入れて送信できるかと思いきやまたエラーが出ました。
「続行しますか。この Web サイトへの接続は信頼できません。」と表示されます。エラーの詳細をたどっていくと「 ApplicationCA2 Sub 」の中間証明書が有効でないようです。「取消」をクリックすると「 HJS0414E 」や「 AU0010-1071 」というエラーコードが出現します。
「 https://uketsuke.e-tax.nta.go.jp:443 」という Web サイトを先程の Java のセキュリティの「例外サイト・リスト」ところにこの URL を付け加えてみるも変わらず。
結局 1 時間くらい試行錯誤しましたが「続行」をクリックしていまいました!
送信完了です。これでよかったのでしょうか? かなり疑問が残ります。
Java for Mac OS X (Version 7 Update 51) でのエラーは Mountain Lion でも同じ
Java で中間証明書が弾かれたことが気になったわたしは、 VMware Fusion に Mac OS X 10.8 Mountain Lion を新規インストールし、 e-Tax の環境を整え送信の検証作業をしてみました。
やはり Java for Mac OS X (Version 7 Update 51) で e-Tax にて確定申告を行うと、同じポップアップが出現します。(セキュリティ警告のポップアップも同じ数だけ出てきました。)
このポップアップは Mavericks だからではなく、 Java for Mac OS X (Version 7 Update 51) だから出現するのです。
以下のサイトさんによると、このようなポップアップの嵐を避けるためには Java のセキュリティレベルを「中」にすれば OK のようです。
→ hiroohi のメモ: Mac OS X Mavericks(10.9) で e-Tax 確定申告の際の Tips
Java for Mac OS X (Version 7 Update 51) は 2014 年 1 月 15 日にリリースされており、それ以前のバージョンでは自己署名型証明書を使用したアプリケーションも問題なく動いていたようです。つまり Java for Mac OS X (Version 7 Update 51) 以前の Java で動作確認していた e-Tax では、セキュリティレベルを「中」にしても、中間証明書が自己署名型でも問題がないわけです。(というか今でいうセキュリティレベル中の状態で開発していたわけです。)ポップアップが出てそれを無視するのは勇気がいりますが、 e-Tax の動作環境時点ではなかった機能なので気にしなくていいということです。( e-Tax が終わったら元に戻しておきましょう。)
e-Tax 送信後「受信した申告書等データ」がダウンロードできない: HJS0414E
またまた問題が、 e-Tax 送信後「受信した申告書等データ」がダウンロードできないのです。何度ダウンロードとか保存とかしても、エラー。これは Mavericks 特有のエラーっぽいです。(もしかしたら、 Java の「例外サイト・リスト」に登録されていない URL に飛ばされたのかもしれません。何度も e-Tax を送信するのはさすがに気が引けるので、問題も切り分けはしていません。)
この「受信した申告書等データ」はこのページだけでなく、メッセージボックスからもダウンロードできるようなので、そちらから保存しました。
これで今年の e-Tax における確定申告は終わりました。国税庁の来年に向けてのタスクはルート証明書を自己署名型じゃなくてちゃんと承認をとって作り直すことですね。