義父母が住む家の玄関のピンポンが壊れました。正確には何年か前から壊れており、自分たちで買ってきた無線のドアチャイムでしのいでいたようですが、ボタン側の電池が切れたから買ってきてくれと頼まれて買いにいったら、 A23 という型番で単 5 電池のようだけれど 15 V の特殊な電池で 1 つ 500 円くらいしたのです。
この電池、 1 年くらいしか持っていないし、実は無線のドアチャイムも一度壊れたので 2 台目なのです。どう考えてもコストパフォーマンスが悪いので、電池を買いにいったホームセンターで有線のドアチャイムを見てみたら本体が 1300 円程度で買えます。別売りの電池を購入しても 1500 円なら元あるドアチャイムを交換した方が維持費も安いし動作が安定するのでは? と思い電話で提案してみました。幸い壊れたドアチャイムも電池式なので、特に資格も必要なく交換工事ができます。(配電盤から直接電源を取っているものは電気工事士の資格が必要です。)その場で購入してもよかったのですが、本体、ボタン(押釦)、配線のどれが壊れているか、また交換が可能かわからないので確かめてから買うことにしました。
家に戻り義父に話しを聞いてみると、元からのドアチャイムは鳴らなくなって電池を交換しようとしたら、液漏れしていたとのこと。ならば本体の故障の可能性が高いので、本体を交換すれば直りそうです。
元からついていた年季もののドアチャイム。たぶん新築当時から交換していないので 40 年以上前のものです。
カバーを取ったところ。本体の故障かその他の原因かを切り分けるには、新しい電池に交換したあと、コードが止めてあるネジの部分をドライバーなどで直結すると、ボタンを押した時と同じ電気の流れになり、本体故障以外の場合には音が鳴ります。うちは本体の故障の可能性が高いので試しませんでしたが。
真ん中のネジを緩めるとコードが取れます。うちは柱についていたので大丈夫でしたが、壁についている場合、コードがするりと壁内に落ちてしまうことがあるので、その場合割り箸か何かを配線に T 字になるように貼り付け落ちないようにするとよいようです。
本体は壁掛け時計のように取り外しできました。コードは向かって右側の壁からきているようで、柱にドリルで斜めに穴を開けてコードを通しているようです。コードは普通の電気配線にも使えそうなしっかりしたものでした。
電池を取り外すと電池自体が錆びていました。液漏れを拭き取り新しい電池を入れたようですが、拭き取りが甘かったようです。液漏れなら電池の接点を磨けばどうにかなりそうですが、液漏れから時間が経っているため腐食も進んでおり、磨くのが大変そうだったので新しいものを取りつけることにしました。
ドアチャイムの型番はナショナルのダブルサイン/ペア 6 EB65-9 というものみたいです。
新しく買ってきたのはパナソニックのニューサインポン EB-147-WKP です。送料を考えるとホームセンターで買った方が安かったのでそちらで購入しました。電池は別売りです。
ビスは穴が合えば再利用したかったのですが、配線の位置と合わなかったので、キリで下穴を開け新しくビスを打ち固定しました。(木ネジは付属しています。)配線を本体に差しネジ止めしました。電池式なのでどちらの線を繋いでも問題ありません。
単 2 電池を入れたところ。ひとまずマンガン電池を入れましたが、持ちが悪かった場合、 eneloop などの自然放電が少ない電池を 100 円ショップのサイズ変更のアダプターに入れたものに取り替えるつもりです。
→ヘタってきた eneloop の使い道 〜劣化して捨てる前に
カバーをしたら作業終了です。玄関のボタンを押しましたがきちんと音が出ました。ボタンや配線の劣化が故障の原因でなくてよかったです。ただあまりに長い間、玄関先のボタンを押してもチャイムが鳴らなかったので、来客がボタンを押してくれるか疑問です。