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【DIY】霧ヶ峰GEシリーズのエアコンを送風ファンまで分解し掃除した

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DIY で三菱電機の霧ヶ峰 GE シリーズのエアコンの分解掃除を 2 台しました。一番汚れる送風ファンであるシロッコファンを取り出し洗浄し、熱交換器であるアルミフィンも掃除しました。先月と今月の話です。

息子の寝室のエアコン MSZ-GE2217-W のカビの現状

5 年使用している息子の寝室のエアコン三菱電機霧ヶ峰 MSZ-GE2217-W

息子の部屋のエアコンは三菱電機の霧ヶ峰の一番下のランクのエアコンで型番は MSZ-GE2217-W です。

息子の寝室のエアコン三菱電機霧ヶ峰 MSZ-GE2217-W

息子が生まれるに際して寝室にエアコンが必要だろうと購入したものなので 5 年使っています。霧ヶ峰の一番低いランクのエアコンを選んだ理由は分解がしやすいという評判だったからです。お掃除機能などがついているとエアコン掃除業者に頼むにしても金額が跳ね上がります。霧ヶ峰の一番低いランクのものならネジを 5 本外すだけで分解できるのです。

それで去年の夏に息子が鼻風邪をずっとひいていて、就寝時の室温が明け方に外気温が下がるとエアコンの効率が上がり部屋が冷えすぎるからだと分析し、 SwitchBot の温湿度計を百葉箱に入れ屋外に設置して、明け方外気温が一定を下回るとエアコンの設定温度を上げていました。

それでエアコンの停止も SwitchBot で行っていたのですが、なんと内部クリーンが動いていなかったのです。内部クリーンがリモコンで表示されている状態で電源ボタンを押しエアコンを停止すると「内部クリーンしてから停止」という信号が送られるようです。しかし SwitchBot の信号にはそれがないと。

ホコリとカビで汚れている送風ファン

そしてエアコンの送風口を除いて見るとものすごいカビが生えています。

暖かくなってきて寝室の室温が高いときに、去年まではエアコンで室温を下げ明け方寒かったらオイルヒーターが入るように SwitchBot のシーンを組んでしました。しかし今年になってからエアコンをつけるのをすごく嫌がるので、就寝時の室温を一定にするために、就寝時刻における室温をオイルヒーターで保つようにしました。風が出ないので嫌がりません。しかし冷房をかけるより電気代が高くなります。そして今年 5 月に 30 ℃を超える日がありさすがにエアコンの冷房を入れざるを得なくてそれで寝かせたら、夜中に咳で起きてしかも翌日の晩に発熱しました。そしてよく眠れなかったためとても機嫌が悪いのです。エアコンのカビのせいだと考えていいでしょう。なので掃除しなくてはいけません。

エアコン掃除に利用するおすすめ洗剤を友人に訊く

以前エアコンの掃除は他のものですが蓄圧式噴霧器を使ってやったことがあります。

このエアコンは年代物だったので過炭酸ナトリウムで熱交換器のアルミフィンを洗ってしまったのだけれど、さすがに新しめのエアコンに使うのは気が引けます。

そして去年大学院時代の友人からエアコンを分解掃除した写真が LINE で送られてきて、それが霧ヶ峰だったことを思い出しました。その子の実家は建築設備屋さんなのでおすすめの洗剤を訊いてみました。

すると意外にも分解して送風ファンを取り出せるなら、アルミフィンにはエアコン洗浄スプレーを送風ファンにはカビキラーをおすすめされました。どちらもネットでは使わない方がいいといわれている薬剤です。友人曰く汚れてるのはファンコントローラーの奥でそこをカビキラーで掃除するのが一番いいそうです。熱交換器のアルミフィンはそれほど汚れていないのでホコリを取って市販のエアコン洗浄スプレーで十分だそうです。アルミフィンを強い洗剤で掃除するのはおすすめしないそうです。

エアコン掃除に使ったエアコン洗浄スプレーと酸素系漂白剤の過炭酸ナトリウム

というわけでエアコン洗浄スプレーとカビキラーを揃えたいところですが、エアコン洗浄スプレーは使ってないものが家にあったもののカビキラーは家になかったので、酸素漂白剤(過炭酸ナトリウム)を使ってつけ置きすることにしました。とにかく早く掃除したかったからです。

エアコン掃除に使った道具

エアコン掃除に使った道具は以下のようです。

  • マスク
  • ニトリル手袋
  • 掃除機
  • 歯ブラシ
  • 無印良品掃除ブラシ
  • すきまブラシ
  • 蓄圧式噴霧器
  • エアコン洗浄カバー
  • ブルーシート

マスクはカビを吸い込まないように、手袋はケガをしないようにはめた方がよいでしょう。蓄圧式噴霧器がなければスプレーに水を入れたものでも代用できます。土壁かつ畳の部屋だったのでエアコン洗浄カバーを使い畳にはブルーシートも敷きました。

三菱電機の霧ヶ峰 GE シリーズの分解方法の参考にした動画やサイト

三菱電機の霧ヶ峰 GE シリーズのエアコンの分解に際しては下記の動画やサイトが役に立ちました。

こちらはシロッコファンを外して、アルミフィンをエアコン洗浄スプレーで、シロッコファンはカビキラーで掃除しています。

こちらは分解動画だけですが、ドレインパンも外して洗っていました。

→ HaioH :変遷備忘録:三菱エアコン霧ヶ峰 自力分解の方法(ドレンパン・クロスフローファンまで)

霧ヶ峰 GE シリーズのエアコンの分解方法

ドレンホース逆止弁のおとめちゃんを取り外す

ドレンホースに逆止弁のおとめちゃんをつけているのでそれをまず外しました。

エアコンのコンセントを外す

次にコンセントを抜きます。

エアコンの前面パネルを外しフィルターを取り外す

前面パネル開け、防カビエアフィルターを外します。掃除機で埃を取っておきます。前面パネルも外します。

ルーバー中央のピンをつまんで外す

ルーバーを開け真ん中のプラスチックの留め具の左側のつまみをつまんで右から引っ張ると取り外せます。(写真は掃除後のものです。)

このようなピンで固定されている

こんなピンがついています。

ルーバーの中央をたるませ右から引き抜く

ルーバーをたるませて右から引き抜きます。

次に本体カバーを外します。

吹出口両サイドにプラスチックの蓋の下にネジがある

隠しネジが下部に左右 2 か所かあるのでまずは蓋を外します。

両サイドのネジを外す

ネジを外します。

本体カバーを外す

本体カバー真ん中にツメがあるので引っ張ってカチッと外します。本体カバーの下から斜めに持ち上げ揺すると上側のツメ 4 か所も外れます。

本体カバーを外しアルミフィンがあらわになったところ

アルミフィンがあらわになります。

外した本体カバー

外した本体カバーです。

次はドレインパンを外します。

基板につながっている送風ファンのコネクタを外す

基板の送風ファンのコネクタをつまみながら引き抜きます。

基板のツメを外し基板を右に開く

基板左下の白いツメを内側に押しながら外すと扉が開くように基板が取れます。

ツメで止まっているドレンパンを外す

灰色のドレインパンの左下に白いツメがあるのでドレインパンを持ち上げ外します。右側も同様にします。

ドレンパンがホースだけでつながっている状態

ドレンパンは外れてホースでぶら下がっている状態です。ドレインパンのホースを外して洗ってもいいですが、今回はつけたまま拭き掃除しました。ホースについている長いツメを押してドレインパンを引っ張ると外れます。

送風ファンの右側の羽の隙間が大きいところにネジがあるので外す

これでやっと送風ファン(シロッコファン)にアクセスできます。シロッコファンの右側のフィンの隙間が大きいところにネジがあるのでそれを外します。磁石タイプの長いドライバーを使うといいです。

アルミフィン左側のネジを 2 本外す

次に送風ファンを外すため、本体のアルミフィンの左側のネジを 2 か所外します。左側面下の方にツメがあるのでそれを外すと熱交換器であるアルミフィンが少し持ち上がります。

アルミフィンを軽く持ち上げ送風ファンを取り出す

これで左側からアルミフィンを少し前面に持ち上げ隙間からシロッコファンが取り出せます。

送風ファンの左側はゴムカバーのようなもので固定されている

左側はゴムのキャップのようなもので送風ファンの軸が固定されているのでなくさないように。

アルミフィンを上のネジ 1 本だけで固定する

アルミフィンが不安定なので上側のネジだけ再度止めます。これで分解はできました。

5 年使ったエアコンの汚れ具合

送風ファンの奥はカビだらけ

送風ファン奥がカビだらけです。送風ファンを取り出さずこの奥を掃除するのはかなり大変です。

送風ファンもホコリとカビだらけ

送風ファンのシロッコファンもホコリとカビだらけです。

アルミフィンにもホコリがかなりついている

熱交換器のアルミフィンもホコリがすごいです。

ドレンパンにもカビが生えている

ドレンパンの結構カビが生えています。

霧ヶ峰 GE シリーズのエアコン各部品の掃除

送風ファンとフィルターとルーバーを過炭酸ナトリウムを 50 ℃のお湯に溶かして漬け込む

大きめの段ボールにビニール袋をかけたものや浴槽に 50 ℃のお湯を張って過炭酸ナトリウムを溶かしてシロッコファンやルーバー、フィルターをつけ込みます。

アルミフィンをやわらかいブラシでやさしくホコリを掻き出し掃除機で吸う

その間にアルミフィンのホコリをやさしく掃除機で吸ってから、歯ブラシや掃除用の柔らかいブラシでホコリを丁寧に掻き出しまた掃除機でやさしく吸います。ドレインパンに落ちたホコリも拭き取ります。この工程はわたしがシロッコファンを掃除している間に夫がやったので写真がなかったので後日 1 階のエアコンを掃除したときのものです。

ホコリを掻き出したアルミフィン

アルミフィンはホコリを取り除くだけでかなりきれいになりました。

送風ファンの羽の裏側を丁寧に洗う

20 分ほど漬け込んだら、シロッコファンのフィンの裏側にすごく汚れがついているので、竹串にショップタオルを巻いたもので隙間を丁寧に掃除します。この工程が一番時間がかかりました。汚れているのはシロッコファンのフィン(羽)の湾曲した内側でそこにホコリがべっとりついておりそれにカビが生えているのです。やはり過炭酸ナトリウムではなくカビキラーを使うべきでした。

溶液が真っ黒になった

液が真っ黒になりました。

送風ファンの羽の裏側もきれいになった

シロッコファンのフィンの裏側のきれいになりました。

電装部分をタオルとビニール袋で養生してエアコン掃除カバーをかける

次にドレインパンも戻して電装部分をタオルとビニール袋で養生しエアコン掃除カバーをつけます。

エアコン洗浄スプレーをアルミフィンにかけ放置する

熱交換器のアルミフィンにエアコン洗浄スプレーをかけて 10 分(缶に表示の時間)放置します。

蓄圧式噴霧器

エアコン洗浄スプレーの成分が残っているとカビの原因になるので蓄圧式噴霧器に水を入れて洗剤成分を洗い流します。

蓄圧式噴霧器の水で洗い流す

蓄圧式噴霧器の水で洗い流しているところ。

きれいになったアルミフィン

アルミフィンも洗い流してきれいになりました。

アルミフィンの奥を拭き掃除
ドレンパンも拭き掃除

アルミフィンの奥やドレインパンの汚れを拭き取ります。ドレインパンは外して洗ってもよいです。アルミフィンの奥を掃除するときはアルミフィンで手を傷つけやすいので手袋をすることを推奨します。

一通り洗ったり拭いたりしたら、 1 時間ほど乾かしました。その間に昼食を撮りました。

霧ヶ峰 GE シリーズのエアコンの組み立て

送風ファンの軸にグリスを塗る

逆順に組み立てていくのですが、注意点がいくついくつかあります。まずシロッコファンの軸の部分にはグリスが塗ってあります。送風ファンの洗浄の過程で落ちてしまっているのでグリスを塗りました。家にあった KURE のグリースメイトです。( KURE グリースメイトはウレア系グリースで非石けん系なのでゴムによくないようです。)以下のサイトによると本当は「リチウム石けんグリース」がよいようです。ゴムやプラスチックにも使える KURE シリコングリースメイトがおすすめされています。

→父ちゃんの日々ログ:三菱 霧ヶ峰、エアコンを自分で分解して掃除する方法!

逆順に組み立て送風で乾かす

組上がったところです。送風で 1 時間運転してから窓を開けたまま冷房を一番低い温度にして効くか確かめます。本当は室外機の側のドレンホースから水が出てくることを確かめたかったのですが、この日は湿度が 38 % と乾燥していたため水は出てこなかったです。室温が 2 ℃下がったので動作確認 OK としました。

買いたてのエアコンのようなさわやかな風になりました。

1 階のエアコン霧ヶ峰 MSZ-GE2819-W も掃除した

2 年使用した 1 階のエアコン三菱電機霧ヶ峰 MSZ-GE2819-W

1 階のエアコンも掃除しました。

1 階のエアコン三菱電機霧ヶ峰 MSZ-GE2819-W

こちらも三菱電機の霧ヶ峰で MSZ-GE2819-W です。 2019 年製ですが 2020 年に型落ちで購入し 2 年使ったものです。

アルミフィンはそんなにホコリがついていない

アルミフィンの汚れはこんな感じ。まだ二夏しか使ってないのであまり汚れていません。

送風口の奥はカビが少し生えている

送風口から覗いた汚れはこんな感じでカビは生えていますが息子の部屋よりは汚れていません。

送風ファンにもホコリがついている

送風ファンのシロッコファンはこれくらいホコリがついています。

同じシリーズですが型番が 1 年新しい型だからか分解方法に少し違いがありました。

ルーバの中央のピンがスライド式

ルーバーを真ん中で固定しているのが取り外せるピンではなくスラドして外れるようになっていました。

右側のピンもスライド式で外しやすくなっている

左側のピンが引っ込むので、ルーバーをたるませることなく外すことができました。

カビキラーとエアコン洗浄スプレーとすきまブラシ

息子の部屋の掃除を踏まえカビキラーとエアコン洗浄スプレーを用意し、シロッコファンのフィンの掃除のためにキャンドゥですきまブラシを購入しました。

8 畳用エアコンには上部ドレンパンがあるがそこにはアクセスできない

あとはほぼ同じでしたが、 8 畳用エアコンなので熱交換器のアルミフィンが大きくエアコン背面に上部ドレンパンがついており、これにはアクセスすることができなかったので掃除ができませんでした。これを掃除するのは冷媒を入れ直す完全分解か背抜きという方法を取る必要があるようです。

→ハウスクリーニングのワールドクリーナー:三菱霧ヶ峰 背抜き完全分解クリーニング

→ビューティフルホームコットン:エアコン完全分解クリーニング(三菱霧ヶ峰  MSZ-GV2216-W )

→ハウスクリーニングは東京のコヅカ美掃:三菱霧ヶ峰エアコン完全分解クリーニング(オーバーホール)( MSZ-SJ40TS)

送風ファンにカビキラーをかけて放置

購入 2 年で掃除したので、カビキラーをかけた送風ファンであるシロッコファンも黒い汚れはほぼ出ず、シャワーで洗い流すだけできれいになり掃除が楽でした。

エアコン洗浄スプレーのあと蓄圧式噴霧器の水で洗い流したら水は汚れていない

アルミフィンを洗い流した水もほぼ汚れていません。

掃除後送風口から覗くときれいになったのがわかる

組み立てて送風口からシロッコファンを覗いてみたところ。きれいになっています。

掃除後乾燥のため 1 時間ほど放置し組み立て送風で 1 時間運転し、動作確認のため冷房 16 ℃で運転し外のドレンホースから水が排出されているのを確かめました。

まとめ

エアコンで一番汚れるのは送風ファンであるシロッコファンとその奥、そして水が流れるドレンパンです。ちまたにお掃除エアコンが溢れていますが、掃除しているのはフィルターとアルミフィンのみなのでほぼ意味がありません。

そしてエアコン掃除スプレーでアルミフィンだけ掃除したのでは一番汚れているファンコントローラーの奥が掃除できません。蓄圧式噴霧器で掃除してもやはり送風ファンの汚れは落ちきらないでしょう。

三菱電機の霧ヶ峰の下位機種は比較的分解しやすい構造になっていますが、その他メーカーだとドレンパンと送風ファンが一体化しており完全分解しないと洗えないものもあるようです。エアコンの汚れる箇所は送風ファンとドレンパンなのでそこをもっと洗いやすくしてほしいと訴えている動画です。

また使用年数が違うエアコンを 2 台分解掃除して思ったのはシロッコファンに付着する汚れがひどくなる前に掃除した方が圧倒的に楽だということです。これからは最低でも 2 年に 1 度は掃除しようと思います。

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