息子の寝室の温度ですが、春になってきて暖かくなりぐっと室温が下がる時間がまちまちで、 SwitchBot のスケジュールや日時指定での対応が難しくなりました。廊下にもう1台 SwitchBot の温湿度計を置くことで室温が下がる時刻に冷房から暖房に切り替えたり、オイルヒーターの設定温度を 2 ℃上げたりすることで、息子の寝室の室温を 1 ℃程度の範囲で一定に保てました。その悪戦苦闘の備忘録で今年 3 月から 5 月くらいの話です。下書きしてあったものをまとめました。
目次
外気温をトリガーにしたいが廊下の温度で妥協した
まず大前提としてなんで寝室の温度をそんなに一定に保ちたいのかというと、息子は睡眠が十分に取れないととても機嫌が悪くなり育児の難易度が高くなるからです。なのでその日 1 日ご機嫌に過ごしてもらえるように寝室の温度を一定に保つしっかり眠ってもらうことを目標としています。
オイルヒーターの設定温度と実際の室温が乖離する問題を SwitchBot の温湿度計とオイルヒーター(デロンギ ベルカルドオイルヒーター RHJ75V0915-GY )のリモコンをハブミニに登録することで、真冬は 1 ℃程度の範囲に室温を収めることができました。
急に暖かくなり、 18 時の室温が 18 ℃程度となりエアコンの冷房を 16 ℃でかけることとなりました。しかし明け方の気温は 7 〜 9 ℃程度なのでオイルヒーターをつけておく必要があります。 1 時間ごとの予想気温から室温 15 ℃程度になりそうな時間にエアコンを切るシーンを追加しました。しかし毎日天気予報とにらめっこではタスクが減りませんし、予報が外れたときには室温が寒かったり暑かったりするわけです。なんとか外気温を取ってこれないか考えていて、牛乳パックかなにかで簡易百葉箱を作って軒下に吊すことを考えました。
→ NHK :手作り百葉箱(タイプ1)
でもよく考えたら外気温である必要はないので息子の部屋からすぐ出たところの廊下に SwitchBot の温湿度計をもうひとつ置き、一定の温度を下回ったらエアコンを切り、オイルヒーターが稼働するように設定温度を上げるシーンを作ればいいのではないかと思いつきました。
1 階のリビングとして使っている和室に置こうと思って購入していた SwitchBot の温湿度計です。いろいろ忙しくて設置できてなかったので、今回廊下の温度測定に使うことにしました。
ちなみにこれ、写真を見てもらうとわかりますが、液晶が欠けていて小数点以下が表示されないので、サポートに連絡して交換してもらう予定です。
導入方法は以下の記事と同じなので参考にしてください。息子の寝室の SwitchBot のハブミニに接続しました。
SwitchBot のマイホームに追加されました。液晶は小数点以下が見れませんがアプリからなら確認できました。
SwitchBot で寝室の室温を一定に保つシーンを試行錯誤でつくる
急激に室温が下がったときに廊下の温度変化で対応
真冬には以下のシーンを作ってぐっと室温が下がる時間帯にオイルヒーターの設定温度を合計 2 ℃上げるようにしていました。
- 21 時 30 分〜 23 時まで室温が 14.5 ℃より低い時にオイルヒーターの設定温度を 1 ℃上げる
- 0 時 30 分〜 2 時まで室温が 14.5 ℃より低い時にオイルヒーターの設定温度を 1 ℃上げる
しかし廊下に温湿度計を導入したことによってぐっと室温が下がるのを感知できるようになりました。廊下の温度が 14.5 ℃が下回り室温が 15 ℃より低いときに 1 ℃上げるシーンを作成しました。これでいつの時間帯に急激に気温が下がっても、オイルヒーターの設定温度が合計 2 ℃設定温度が上がることになり、室温がぐんぐん下がっていくのを防げます。
廊下の温度でエアコンの設定温度を変更する
エアコンを 16 ℃でつけっぱなしだと、寝入り端は 15 ℃台ですが、未明に室温が 14 ℃台前半になります。しかしまだ外気は暖かいのでエアコンを切ると室温が上がります。なので廊下の温度が 17 ℃より低く室温が 15 ℃より下がったらエアコンを 17 ℃にするシーンをつくりました。(エアコン設定をすべてリモコンで送っているので 1 ℃上げるというシーンは作れないのが不便です。)
廊下の温度でエアコンの冷房とオイルヒーターの暖房を切り換える
また廊下の温度が 16.5 ℃を下回り、かつ室温が 14.5 ℃を下回ったらエアコンを切りオイルヒーターの設定温度を 1 ℃上げます。オイルヒーターの電源をオンにする方法も考えてましたが、 PSE 法的にグレーなのとトグル問題が発生するので、電源は手動でオンすることにしシーンではいじらないことにしました。
また服装がキルト肌着とキルトパジャマにアームカバー(レッグウォーマーを転用)をつけ 3.5 tog スリーパーでは寝入り端が暑いようで寝つきが悪いです。なので、肌着を薄手のものにしました。腕は寒いようなのでアームカバーをつけたままです。
寒いようなので目標室温を 0.5 ℃上げる
すると今度はオイルヒーターで温めた時の温度が 14.5 〜 15.0 ℃では寒いようで丸まって寝ているので、 15.0 〜 15.5 ℃の間になるようにシーンを作りました。 14.5 ℃より低くなった時、 3 ℃上げる保険もつけました。
エアコンを切る廊下の温度も変更した
エアコンを切る目安温度も変える必要があります。グラフから 3 時 30 分の 17 ℃なら問題ないだろうと思い、条件を廊下の温度は 17 ℃より低く、室温は 15.0 ℃より低いの時に変更しました。
明け方にかけて気温が上がったときの対策
しかしこれだと最低気温が思ったほど下がらなかった場合や明け方気温が上昇した場合、室温が 15 ℃後半になり少し暑いようです。そこで廊下の温度が 17 ℃より高くて室温が 15.5 ℃より低い場合、エアコンを 16 ℃設定で運転するようにしました。
SwitchBot で寝室の室温を一定に保つシーンのまとめ
試行錯誤の結果、最高気温が 20 ℃前後の日はエアコンを 16 ℃でかけると室温 15 ℃後半で、外気温が下がってくると室温が 14 ℃前半まで落ちます。オイルヒーターは電源のオンオフだとトグル問題が起きるので、ヒーターが稼働しない 14 ℃設定でつけておきます。廊下の温度が 17 ℃の時を分岐点とし、 17 ℃より高い時はエアコンの設定温度を 17 ℃にし、 17 ℃より低い時で室温も 15 ℃より低いときはエアコンを消してオイルヒーターの設定温度を 1 ℃上げるというシーンを組んでいます。以下の 7 つのシーンのグループです。
- 室温が 15.5 ℃より高くて廊下の温度が 17.0 ℃より高い時、エアコンを冷房 16 ℃設定にする
- 室温が 15.0 ℃より低くて廊下の温度が 17.0 ℃より高い時、エアコンを冷房 17 ℃設定にする
- 室温が 15.0 ℃より低くて廊下の温度が 17.0 ℃より低い時、エアコンをオフにしオイルヒーターの設定温度を 1 ℃上げる
- 室温が 15.5 ℃より高くて廊下の温度が 17.0 ℃より低い時、オイルヒーターの設定温度を 1 ℃下げる
- 室温が 15.0 ℃より低くて廊下の温度が 17.0 ℃より低い時、オイルヒーターの設定温度を 1 ℃上げる
- 室温が 15.0 ℃より低くて廊下の温度が 14.5 ℃より低い時、オイルヒーターの設定温度を 1 ℃上げる
- 室温が 14.5 ℃より低くて廊下の温度が 17.0 ℃より低い時、オイルヒーターの設定温度を 3 ℃上げる(保険)
これらすべて 19 時 30 分 〜 7 時 30 分まで動くようにしました。廊下の温度を導入したことにより、オイルヒーターをつけっぱなしでも設定温度が意図とは別に下げられるのを避けられます。
実際に動かしたところです。室温が大体 14.8 ℃〜 15.9 ℃の間に収まっています。
SwitchBot の温湿度計は急激な温度変化に反応が鈍い
去年までは参考にしている grobag の表の通りの服装で大丈夫でした。
→ Tommee Tippee : Sleepbag Support
しかし今年の春は室温が 17 〜 17.5 ℃の温度帯になるようにしたら寒いようで午前中鼻水が出ます。本人もそれが嫌らしく「このベッドいや、あたらしいおうちがいい」といっていました。(「あたらしいおうち」とはわたしの実家のことです。築年数は自宅の方が新しいのですが。)なのでエアコンの冷房は 18 ℃前半、オイルヒーターで 17 ℃後半に保つようにシーンを作成しました。
なんでこんなことが起こるかというと、 SwitchBot の温湿度計は上部に穴が 1 つ空いているたけなので通気性が悪く急な温度変化を捉えきれないのです。 dretec の温湿度計は左右に 6 つずつスリットがあり空気が通り抜ける構造になっています。
例えば寝る前にエアコンで部屋を冷やしておいたとき、 SwitchBot の温湿度計は 17.3 ℃ですが、 dretec の温湿度計は 16.7 ℃でした。写真は 16.9 ℃ですが、エアコンを止めてから撮ったのでその間に dretec の方は 0.2 ℃上がってしまいました。つまり急に室温が下がった場合 SwitchBot の温湿度計は 0.5 ℃ほど実際の室温と乖離していることがあるのです。なので SwitchBot では 0.5 〜 1 ℃高く温度の下限を設定することが大事です。
暖かくなってきて低い温度は 2 ℃刻み、高い温度は 1 ℃刻みでシーンを作成
暖かくなってきて明け方の気温も上がってくるのに対応するため、室温 15 〜 21 ℃は 2 ℃刻みで、 22 ℃以上は 1 ℃刻みでエアコンとオイルヒーターを制御するシーンのグループを作りました。家の断熱具合など違うのでそのままは使えないと思いますが、息子の寝室での目標温度に対する服装やエアコンの冷房とオイルヒーターの暖房を切り替える温度などを表にまとめました。風があると寒く感じるようなのでオイルヒーターよりエアコンで保つ温度を 0.5 ℃高くしています。また服装は赤ちゃんの頃と違い寒く感じるようなので grobag の表よりひとつ上の温度帯のものになっています。
グル ー プ |
目標室温 ( ℃ ) | 服装 | 明け方の 気温 ( ℃ ) |
エアコンで 保つ温度 ( ℃ ) |
エアコンの 設定温度 暖房 ( ℃ ) |
エアコンの 設定温度 冷房 ( ℃ ) |
エアコンの 設定温度 冷房 4:00 ~ ( ℃ ) |
オイルヒーターで 保つ温度 ( ℃ ) |
冷房と暖房を 切り換える 廊下温度 ( ℃ ) |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
⑮ | 15 ~ 15.5 | 3.5 tog スリーパー + キルト肌着 + キルトパジャマ |
~ 9 | – | 16 | 16 | – | 15 ~ 15.5 | 17 |
⑰ | 17 ~ 17.5 | 3.5 tog スリーパー + キルトパジャマ |
10 ~ 11 | 17.5 ~ 18 | 17 | 18 ~ 19 | – | 17 ~ 17.5 | 19 |
⑲ | 19 ~ 19.5 | 2.5 tog スリーパー + 長袖パジャマ + 半袖肌着 |
12 ~ 14 | 19.5 ~ 20 | – | 20 ~ 21 | 22 | 19 ~ 19.5 | 20.5 |
㉑ | 21 ~ 21.5 | 2.0tog スリーパー + 半袖肌着 + 長袖パジャマ |
15 ~ 16 | 21.5 ~ 22 | – | 22 ~ 23 | – | 21 ~ 21.5 | 22.5 |
㉒ | 22 ~ 23 | 1.5tog スリーパー + 半袖肌着 + 長袖パジャマ |
17 | 22.5 ~ 23 | – | 23 ~ 24 | – | 22 ~ 22.5 | 23.5 |
㉓ | 23 ~ 23.5 | 0.5tog スリーパー + 長袖肌着 + 長袖パジャマ |
18 | 23.5 ~ 24 | – | 24 ~ 25 | – | 23 ~ 23.5 | 24.5 |
㉔ | 24 ~ 24.5 | 0.5tog スリーパー + 半袖肌着 + 長袖パジャマ |
19 | 24.5 ~ 25 | – | 25 ~ 26 | – | 24 ~ 24.5 | 25 |
㉕ | 25 ~ 26 | 0.5tog スリーパー + 長袖パジャマ |
21 | 25.5 ~ 26 | – | 26 ~ 27 | – | 25 ~ 25.5 | 26 |
㉖ | 26 ~ 26.5 | 0.5tog スリーパー + 長袖肌着 |
22 | 26.5 ~ 26 | – | 26 ~ 27 | 27 ~ 28 | 26 ~ 26.5 | 27 |
この表と Yahoo! 天気の 1 時間予報の明け方の気温から、その日の目標室温とスリーパーと服装を選んで、目標温度に合わせて SwitchBot のシーンのグループをオンオフしています。(シーンの名称の頭に⑲などと丸数字をつけどの目標温度のシーンがひと目でわかるようにしています。)ここを自動化したいですが、息子は 22 時から 2 時の間にエアコンが切れないと鼻水を出すのでその時間にエアコンが切れそうな室温を記録から導き出すのです。本当に春秋は毎日室温は何度にしようか、何着せようかと考えるのが大変です。そして外れて暑いと「きもちよくねむれなかった」と文句をいわれるので、迷うときは低い目標室温にして暖房を効かせるようにしています。
それでも天気予報が外れても自動でオイルヒーターの設定温度を上げてくれるので寒くて鼻水が出る回数は減りました。
夏に室温を一定に保つのにまた苦労した話です。