去年の話ですが、 3 年前に亡くなった祖母の家の片づけと一昨年亡くなった姉の遺品整理をしていて、夏頃には終わらせるつもりだったのが冬になってしまいました。なので去年の初め頃は整ってなかった冬場の睡眠環境をエアコンと服装を工夫して調整してみたのですが、睡眠時間は充分なのに昼寝のなくなった 3 歳の息子の日中の機嫌がものすごく悪いので結局オイルヒーターを購入した話です。去年 11 〜 12 月頃の話です。下書きしてあったものをまとめました。
目次
実家の睡眠環境の現状
実家に長くいて冬になって困るのが息子の睡眠環境です。最低気温が 9 ℃程度なら翌朝室温が 13 ℃後半なので長袖肌着とキルトパジャマに 3.5 tog のスリーパーを着せれば暖房をかけなくても朝起こすまで寝ています。しかし Yahoo! 天気予報の 1 時間単位の温度予測が自宅がある場所より外れることが多く、予想よりも室温が下がり寒くて目が覚めていることがあります。そして最低気温 9 ℃未満になると室温が 12 ℃台になり寒いようなのでエアコンをかけることになるのですが、部屋についているエアコンがシャープのもので 1 番低い設定温度が 18 ℃なのです。
昨年の 2 月頃は家自体も冷えていたので暖房 18 ℃の設定で 14 〜 17 ℃くらいでした。なのでキルトパジャマに 2.5 tog スリーパーを着せていました。しかし秋から冬への過渡期でまだ日中がそこまで寒くなっていないので、家の躯体が冷えてなくて設定温度 18 ℃だとちゃんと室温が 18 ℃台になるのです。困ったのは服装です。室温 18 ℃台のときは厚着させて 1.5 tog スリーパーをきせていたのですが、もう必要ないだろうと思い 1.5 tog スリーパーを自宅に置いてきてしまいました。
キルトパジャマに 2.5 tog スリーパーで室温 18 ℃台では暑いようで、わたしが目を覚ます前から起きているようです。(防犯カメラの動作検知がうまく働かないのでいつから起きていたかは不明。)睡眠が足りないと日中も機嫌が悪く 1 日つきあうととても疲れます。わたしも「よく寝かさないと機嫌が悪い」と亡くなった母にいわれたことがあるのできっと似たのでしょう。また以下のリンクを参考に長袖パジャマの上だけに 2.5 tog のスリーパーで寝かせましたがそれでも暑いようです。
→ Tommee Tippee : Grobag Guide
まだ昼寝があれば朝起きて機嫌が多少悪くても昼寝でリセットできますが、 2 歳 7 か月で昼寝がなくなり、 3 歳の冬は朝起きたときの機嫌で 1 日が左右されるので、夜の睡眠がすごく大事になのです。
冬場の睡眠環境を整えるために考えられること
エアコンの設定温度が下げなれないならば、以下の 3 つの解決策があります。
- 設定温度 16 ℃があるガス暖房を使う
- 自宅と同じようにオイルヒーターを購入する
- 薄いスリーパーを使用する
元々部屋にはガス暖房がついていて冬場はエアコンではなくガス暖房を使っていました。設定温度が 16 ℃にできます。しかし息子ひとりで寝かせる部屋で FF 式とはいえガス暖房をつけっぱなしにするのは少々危険な気がします。
オイルヒーターは電気代がかかるのもありますが、いらなくなったときに捨てるのが大変なのです。常駐するわけでない実家で使うのに買うのは得策ではありません。探すとレンタルがあったので服装の調整がうまくいかなかった場合利用してみようと思いました。
ということでまずはコストが安い服装の調整をしてみることにしました。自宅から 1.5 tog のスリーパーを送ってもらう手もありますが、今までの経験上 18 ℃だと厚着をさせても 1.5 tog だと足が少し寒いようです。なので H&M の 2.0 tog のスリーパーを購入しました。
→ H&M :スリープバッグ ダークブルー/スター
H&M のスリーパーの tog 値については以下の記事を参照してください。(現在は公式通販サイトに tog 値が掲載されています。)
H&M の 2.0 tog のスリーパーを購入
届いた H&M 2.0 tog のスリーパーです。
2.0 tog のタグもついています。
余談ですが同じ 100/105 のサイズを購入したのに一昨年購入した 1.5 tog と 3.5 tog のスリーパーと長さを比べてみたら 10 cm ほど短かったです。
以下のリンクによると 2.0 tog のスリーパーは大体 17 〜 20 ℃に対応しているようです。
→ Bemini : The Tog, measurement of the thermal insulation.
→ Perlimpinpin : How to choose your sleep bag
最低気温 1 ℃の日にキルトパジャマとこれを着せてエアコンを暖房 18 ℃で寝かせたら、朝起きたとき室温 18.2 ℃で息子も 6 時 57 分まで寝ていましたが、少し暑かったようです。翌日は綿の長袖パジャマにしたらよく眠れたようです。
エアコンで乾燥するので加湿器を購入
しかし低い温度からエアコンで温めると湿度がかなり下がるので、午前中換気して寒くなる前に窓を閉めることにしました。あと濡れタオルを寝る前に 2 枚干したら湿度 50 % 程度になりました。しかし起床時の湿度が 43 % 程度なので加湿器を買うことにしました。自宅では自動湿度調整つきの超音波式を使っていますが、実家では父が使う可能性も考え手入れが楽なものを選ぶことにしました。
それで買ったのは象印のスチーム式加湿器 EE-RR35-WA です。新型コロナによる品薄で Amazon より家電量販店の方が安かったのでそちらで購入しました。水全体を加熱するので電気代はかかりますが、お手入れはクエン酸を入れて沸騰させるだけです。湿度センサーがついていて 10 % 刻みで好みの湿度にしてくれるようです。
早速つけて寝かせてみたら翌朝水がなくなっており湿度は 50 % で窓に結露がたくさんついていました。つけっぱなしではなくタイマーで入り切りした方がよいのかなと思い実行してみましたが、翌朝水がなくなって大量の結露という結果は変わりませんでした。
就寝時にエアコンの暖房をつけないと息子の機嫌がよい
そんな感じで息子が快適と感じる睡眠環境を探っていました。ところが明け方の気温が 14 ℃の日があり、今までの明け方の気温と翌朝の室温から室温は 16 ℃程度と予測し、エアコンをつけず長袖パジャマに 2.5 tog のスリーパーを着せて寝かせました。朝 7 時を過ぎても起こすまで寝ていました。すこし寒かったようで午前中鼻水を垂らしてしましたが、それでも 1 日とても機嫌がよくひとり遊びを長い時間してくれます。実家の片づけが捗ります。
そしてその夜、最低気温が 3 ℃まで下がるので、またエアコンを暖房 18 ℃でつけて長袖パジャマに 2.0 tog スリーパーを着せて寝かせました。 7 時前まで寝ていましたが、その日 1 日機嫌があまりよくなく、おもちゃをひくっり返して山を作るのです。
もしかしたらエアコンの暖房なしの無風の状態とエアコンの暖房をつけて寝た状態では、同じ睡眠時間でも後者は睡眠の質が悪いのではないかと考えました。エアコンの風向きは上にして直接当たらないようにしていますが、乾燥した風は出ているし加湿器つけていても空気は動いているし鼻や喉は乾燥しますよね。わたしもエアコンの暖房をつけて寝るのは苦手です。
そして機嫌が悪いといろいろ構ってほしくてゴネるので実家の片づけの進みが遅くなります。緊急事態宣言が明けてから実家近くの保育園の一時保育の枠が埋まり預けることができないので、日中機嫌よく過ごしてもらうことは実家の片づけをする上でも大変重要です。なので暖房をエアコンで行うのは諦め自宅と同じくオイルヒーターを使って暖房をすることにしました。
以下のようなインタビュー記事も出ています。そんなに違うのか? と思いますが息子の機嫌が明らかに違うので睡眠の質が上がるのだと思います。
→デロンギ:インタビュー:冬の快眠を叶えるデロンギの最新ヒーター「ゼロ風暖房」【睡眠専門医インタビュー】上質な睡眠が免疫力を高めウイルスに負けにくい体をつくる
オイルヒーターを中古で購入した
オイルヒーターのレンタルも考えましたが、温度設定ができる機種だと最低 3 か月レンタルコースで月に 6000 円なのでこの冬だけで 18000 円かかります。処分のことを考えるとあまり購入はしたくありませんが、温度設定できるデロンギの古い機種ならメルカリで 1 万円ちょっと出せば買えることがわかりました。オイルヒーターは大きいし重いし送料がかかるので地元のリサイクルショップも覗いてみました。そうしたら凹みありでしたがデロンギの現行品の最上位機種がなんと税込 13,200 円で売っていたのです! 他にも古い機種でリモコンなしのものなら 8,000 円程度でした。必要がなくなって売りにいって買い取り価格 0 円だったとしてもレンタルより安いので購入することにしました。そしてデロンギなら最悪有料ですがメーカーが引き取ってくれます。
→ DeLonghi :【オイルヒーター】製品のリサイクルについて
買ってきたのはデロンギのベルカルドオイルヒーター RHJ75V0915-GY です。現行品の最上位機種です。
Amazon だと 4 万円後半で売ってるのでだいぶお得な買い物ができました。だって象印の加湿器より安いのですから。
10 畳の部屋の 3 面が窓でペアガラスではなく単層の 5 mm ガラスなので断熱性が低いかもとしれないと考え 1500 W のもの買いましたが、部屋が狭かったり窓が少なかったり断熱性のよいサッシなら 1200 W のものでも大丈夫だと思います。 1200 W の方が選択肢が多く価格も安かったです。
実家でのオイルヒーターでの快適な設定温度を探る
自宅だと断熱性がかなり低いので設定温度 16 ℃で室温 13 ℃後半でしたが、自宅は鉄骨造で壁が ALC なので自宅よりは断熱性が高いことを加味して、 14 ℃の温度設定でつけ長袖肌着とキルトパジャマに 3.5 tog スリーパーで寝かせると、翌朝 15 ℃前半ありました。 7 時より少し早く目が覚めたようですが 1 日機嫌よく過ごせました。
次の日は設定温度 13 ℃にして長袖肌着とキルトパジャマに 3.5 tog スリーパーで寝かせてみたところ、翌朝室温 13 ℃後半で適温かと思いましたが、その前の年と服装が違ってキルトの肌着ではなくスライスの肌着を着ていたので寒かったようです。そしてその晩、長袖肌着とキルトパジャマに 3.5 tog スリーパーを着せ 14 ℃の ECO モードにしたところ、翌朝の室温が 13 ℃後半の温度でしたが午前中鼻水が出ていたので少し寒かったようです。なので設定温度は 14 ℃が最適なようです。
また加湿器はうるおいで寝る前 1 時間ほどかけておいて消してから寝て、翌朝湿度 50 % でした。同じ湿度でも室温が低いので窓に結露ができることもありません。
しかし明け方腕手を隠しててを丸まっているので、腕が寒いのではないかと思いキルトの肌着を購入しました。キルト肌着とキルトパジャマに 3.5 tog スリーパーでオイルヒーター 14 ℃設定で寝かせるとよく眠れるようです。翌朝の室温は 14 ℃前後です。断熱が自宅よりいいので 14 ℃設定でオイルヒーターをつけたらそれくらいに保ってくれるのは大変ありがたいです。(自宅の断熱が悪すぎなだけで当たり前のことなんだけど。)
そしてたぶんエアコンの暖房と象印の加熱式の加湿器をかけっぱなしで寝るより、寝る前に 1 時間加湿器をつけオイルヒーターをつけて寝る方が電気代も安いと思います。また寒い日はガス暖房で部屋を暖めて寝る 1 時間前に消し、オイルヒーターをつけ部屋の温度を保っています。これならエアコンの暖房のように乾燥しないし早く温まります。
自宅は断熱の性能が悪くオイルヒーターの設定温度と室温が乖離しているので、明け方の気温によってオイルヒーターの設定温度を以下の記事のように変えていました。
しかし自宅はそこまで断熱性が悪くないのでほぼ設定温度にしてくれます。ここでも 10 〜 13 畳の 1500 W のものを購入してよかったと思います。しかし明け方の気温が氷点下になると室温が低くなりすぎるのでオイルヒーターの設定温度は上げています。
オイルヒーター使用時とエアコンの暖房使用時の日中の息子の様子の違い
睡眠時の暖房をオイルヒーターにした次の日は明らかに遊び方が違います。朝からニューブロックをやり、数字カードを並べて、ワークをやり、図鑑を眺め、シールブックをやる、といった具合で知的なひとり遊びが捗ります。
睡眠時の暖房をエアコンにするとニューブロックや積み木は山のように積まれ、絵本を全部出してまた山にしてといった具体で、本人は遊びたいけれど集中力がなく途中で嫌になり山にしてしまう感じです。ひどいときは楽しくなりすぎて興奮して物を投げたりします。エアコンの暖房をつけて寝かせただけでこうも違うのかと驚くほどです。
わたしもよく眠れないと体調が優れないのでそれに似たのでしょう。年齢が上がれば気分が優れない原因が睡眠不足だとわかるので、「休もう」とか「しかたない」という思考になりますが、 3 歳児にそれを求めるのは無理です。
デロンギのベルカルドオイルヒーターの穴と光漏れ
絶賛しているオイルヒーターですが、購入したデロンギのベルカルドオイルヒーター RHJ75V0915-GY は幼児がいる家向きじゃなかったです。
一見上部に網がついていていたずらでものが入れられなくなっているので安心そうですが、リモコン入れの部分にガッツリ穴が空いてるのです。
ここに目玉クリップを 2 つ入れられ取り出すのに苦労しました。リモコン差し込みの部分は裏からネジ留めしてあり外せなかったので、結局キャスター部分のネジを 5 つ外して取り出したのです。しかし本体とサイドを留めているネジ 2 本を外せば裏面が取り外せるようなので次回からはそうしようと思います。また磁石でくっつく少し長いドライバーが必要です。
リモコンの穴は養生テープでガッツリ塞いでおきました。またチャイルドロックがついていますが、リモコンで操作した場合は動いてしまいます。
あと上の写真のようにディスプレイ部分に黒のマスキングテープを貼った紙で遮光したのですが、サイドの部品と隙間からディスプレイの光がわずかに漏れてきます。
リモコンとか使わないので自宅で使っているユニカルドオイルヒーターの方が余計な穴が空いていなくて、光も漏れてこないのでオススメです。
こんなふうに思っていましたが、後日リモコンつきのベルカルドオイルヒーターを買ってよかったと思い直す日がくるので、それはまた後日記事にします。
まとめ 〜ジーナ式はまだ続く
ということで、冬場の実家での息子の寝室の温湿度をエアコンと加湿器で整えようとしましたが、いくら加湿してもエアコンの乾燥した風で睡眠の質が下がり日中の機嫌が悪いので、オイルヒーターを中古で購入したら日中もご機嫌に過ごしてくれるようになった話でした。 2 歳 7 か月で昼寝がなくなりジーナ式卒業かと思いましたが、快適な睡眠環境を整えてしっかり寝てもらって日中ご機嫌に過ごしてもらうという意味では、ジーナ式はまだまだ続くのだな、と思いました。そして昼寝がなくなると夜の睡眠の質が 1 日の機嫌にダイレクトに関わってきて、昼寝でのリカバリーが効かないので、失敗すると大変な 1 日が待っているのです。
Yahoo! 天気の 1 時間予報が実家のある場所だと外れることが多く、息子の機嫌が悪いので SwitchBot の温湿度計とハブミニを導入してオイルヒーターの設定温度を上下させ室温を一定に保つようにしました。