立て続けに亡くなった祖母と姉の遺品整理を去年 1 年かけてしていたのですが、祖母の家についてその顛末を軽くまとめておきます。ほぼ愚痴です。
目次
貴重品の隠し方が巧妙すぎる
去年一体何をしていたかといったら、亡くなった祖母の家の片づけと姉と母の遺品整理をしていたのです。祖母は買い物が趣味で家には使ってないものがたくさんありました。しかも昔の価値観でものがとってあるのでほぼガラクタという状態です。
まだコロナ前だったのでお葬式にきた親族が家をほんの少しだけ片づけてくれたのですが、「そこはもう見ましたから捨てて大丈夫です」といったところから貴重品が出てきて、祖母の貴重品の隠し方を全く理解していないようなので、全部検めてから捨てることにしました。
そして祖母の家にあるもので必要なものを移動させるのに実家の倉庫も片づけなくてはならずかなり大掛かりな片づけになりました。
洋服
自宅の片づけも長らく中断しているのですが、その際参考にしたこんまりメソッドの片づけの順番を採用しました。これの目次が片づける順番の目安になります。
まず体積が大きい洋服から処分するのです。祖母はお買い得品が好きでよく買うのですが、タグがついたままの洋服が大量にありました。そしてグンゼの肌着が安いと買ってしまうらしく未開封の肌着が売るほどありました。思い入れも何もないので自治体のゴミの分別に沿って透明のポリ袋に入れていきます。上の写真のような感じで 45 L のポリ袋に 50 袋以上ありました。 50 枚入のポリ袋を使い切ったのと、ダンボールに入れている衣類にシミがつかないようにとポリ袋がかけられており、それをゴミ用に転用したので 60 〜 70 袋を衣類だけで処分しました。
布団類
布団もかさばるので初期に処分をしました。祖母が使っていた羽毛布団は首周りが黄色く変色しており、首を覆えるように変な形をしていたので処分しました。また普通の綿毛布も処分です。使えそうな羽毛布団は一度洗濯をして、実家のポリエステルや綿のわたの入った布団と交換しました。
羽毛布団でない布団を粗大ゴミとしてゴミ収集センターに持ち込みました。敷布団も夫が使っていたら腰をやられるくらいペラペラだったので処分して、干さなくてもよいウレタンの布団に買い替えました。それ以外の布団は実家の押し入れに入りきれないので車でゴミ収集センターまで運び処分しました。
陶器類
写真は撮ってないのですが、これでもかというくらい陶器類がありました。昔有田の陶器市にいってときに買ったであろうものや、箱に入ったままの陶器などです。特に急須が多かったです。 20 個以上ありました。そんなに茶を飲むのかと。有田焼、萩焼だろうと陶器は値がつかないので不燃物にほぼ全部出しました。家で使えそうな未使用の茶碗だけ持って帰ってきました。高い陶器だろうがわたしの趣味ではないので家には置きたくありません。隣の実家にも置くスペースはないので処分です。あとからオイルヒーターを買いにいったオフハウスにて捨てたような陶磁器類が売っているのを見て、箱入りの陶磁器類だけでも買取に出せばよかったと思いました。なぜなら箱を崩すのがとても大変だったからです。ちなみに漆器の一部は軽くて割れないので息子のおままごとの食器にすることにしました。蒔絵とか施していあるけど使うことはないので息子に使ってもらうことにしました。
台所用品
台所用品も未使用品がたくさん出てくるのです。なんで今使っている鍋が使えるのに新しい鍋を買うのか理解不能ですが、買い物が趣味なので仕方がありません。鍋はアルミのものはすべて処分、ザルが未使用で実家で使っているものがガタがきていたので交換しました。未使用の菜箸もあったのでそれも実家のものを捨てて新しいものにしておきました。あといちごスプーンが出てきたので息子の朝食のオートミールパンに入れるバナナを潰すのに使っているので実家に持ってきました。
保存食品
祖母は安いと買ってしまうので洗濯機横の一斗缶から砂糖がこれだけでてきました。なぜ古いものから使わないのか不思議ですが砂糖は使うので実家に移動させました。砂糖は悪くならないといいますが、黄色に変色しているものがあったのでそれは破棄しました。
あと厄介だったのがはちみつです。はちみつは悪くならないというけれど、多分 40 年以上前のはちみつを食べる気にはさすがにならないので破棄しました。
着物
去年の初めに父が倒れたときに民生委員さんが訪ねてきて「おばあ様がいい着物がいくつかあるといっていた」といい残して帰ったのです。処分をしようとしている人にとって、これには本当に罪悪感を抱かせる呪いの言葉です。祖母は背が低かったため着物の着丈が 150 cm くらいしかないのでわたしが着てもお端折りを作ることができないため着物として着ることはできません。その言葉を聞く前は全部捨ててしまうつもりだったのですが、段々と捨てることへ罪悪感が芽生えてきてしまいました。よくテレビなどで着物の高価買取等を謳って CM が流れていますが、着物の価値ではなく一緒に買い取った貴金属を含めての値段なのです。(市場より安く貴金属を買い取って利益を出しているそうです。)そして祖母の着物は着丈が短いので着物として着られる人は限られているのでほぼ無価値なのです。なのに「いい着物がある」とおせっかいで助言して罪悪感だけ抱かせ本当にこれには悩まされました。
着物がたくさんあって処分に困っていることを大学院時代の友達にいうと着物をリメイク着たいというので、ほぼ全部譲り渡しました。洗張してからワンピースとかシャツなどに仕立て直すようです。
その友人がいうには総絞りに銘仙、大島紬に東洋紡のウールの単物とヨダレが出るようなラインナップだったようです。有効利用してしてもらえるようでありがたいです。まだ全然手をつけられていませんがわたしもフォーマルようのサブバックを作るのに黒の羽織を 1 枚だけとっておきました。男物の袴などは処分しました。
写真などの思い出の品
祖母はバスツアーで旅行に出かけるのが趣味だったので、知らない人と写った集合写真が大量にありました。知らない人と写っている写真などとっておいても仕方ないのでシュレッダーにかけて破棄しました。あとわたしが知らない人に結婚式に出席した写真なども同様です。本当に日本津々浦々出かけていました。しかし歳をとってからの写真は少なかったので、デイケアで撮ってもらった写真は撮っておくことにしました。
タンスなどの大物
タンスや冷蔵庫、洗濯機などの大物は祖母の家を売却を頼んだ不動産の系列の建築会社に頼み全部持っていって貰いました。最初に地元の友だちの紹介でアポをとった不動産に片づけるだけで 200 万と脅されましたが、その建築会社だと 1/10 程度ですみました。ちゃんとしたところに頼むのが重要ですね。
片づいた祖母の家と雑感
片づけた終わった祖母の家です。物がなくなると案外広いのにはびっくりしました。父の希望で売りに出し売却で得たお金はお墓の面倒を見てくれる親族に贈与するようです。(相続するときにその話し合いをしてれば贈与税とられなかったのに、とわたしは思うのですが、その時期にはすでに軽い認知症を患っていたようなので仕方がないことです。)
もっとわたしが実家の近くに住んでいたらちょこちょこ処分しつつ、値がつきそうなものは売ったりできたのでしょうけれど、距離的にそれは無理なので全部捨てるのを前提に片づけました。そして巧妙に隠しているのでとにかく缶や箱などは全部空にして検めるのがとても大変でした。
実家の父もたくさんものを持っていて捨てられない性格なので、父が亡くなったらまた実家の片づけをしなくてはいけないのはうんざりします。なるべく捨てるようにいい聞かせてはいますが捨てる習慣がない人は本当に捨てないですね。
片づけの自分なりの基準をつくるのにこんまりさんの本を読んでいて本当によかったと思いました。いくら金銭的価値があろうが自分が持っていてときめかないものは処分していいのです。上記の本をブックオフで 100 円で買ったので父に読ませたいところですが、「ときめく」という単語に拒否反応を示しそうでまだ渡せていません。
あと自宅の片づけも途中で止まっていますが、きちんと片づけて息子にはこんな思いはさせたくないと思いました。体が動くうちに持ち物を身軽にするのは本当に需要です。