急に暑くなってきたので、エアコンでクーラーを使う日もちょこちょこ出てきていますが、その年の初めに運転するときは臭いが気になります。そんな臭いをなくすために、エアコンを水洗いで掃除しました。といっても一昨年のまだ息子が生まれてない頃の話です。赤ちゃんが生まれるため和室の使っていないエアコンを稼働させようと思いましたが、カビなど生えていたら嫌なので掃除をしたときのことをまとめました。
目次
掃除するエアコンはシャープの AY-J22G
掃除したのはこのエアコンです。フォルムからして年代物だとわかります。
シャープ製で型番は AY-J22G です。 1998 年発売のものです。
エアコン洗浄に使う洗剤と道具
エアコンの汚れには上の写真のようなエアコン洗浄スプレーが売っていますが、これを使うと洗浄液がフィンに残りそれがカビの原因になるようなので使いません。
業者のように高圧洗浄機を使って掃除したいところですが、お値段が張るので手頃に手に入る農薬散布時に使用する蓄圧式噴霧器を使って洗うことにしました。
蓄圧式噴霧器の利点は価格が安く使い方が簡単だけれどそこそこの圧の水が出てくるところです。欠点はタンクが小さいので水を何回か入れないといけないことと、圧を開けるのにレバーを手動で上下させないといけないのが大変だというとことです。
エアコンのアルミフィンについた汚れを落とすのに専用の洗剤があるようですが、今回は年代物のエアコンなのでお金をかけずに粉末の酸素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)をお湯に溶かして使いました。粉末の酸素系漂白剤がアルミフィンに付着したままだとアルミが変質してしまうので水で丹念にすすぐ必要があります。また洗濯槽を掃除した時に使った Amazon の一番安い酸素系漂白剤は水に溶けにくいので、水に溶けやすいシャボン玉せっけんの酸素系漂白剤を買いました。
壁が濡れないように保護するため壁掛用エアコン洗浄カバーを買いました。こちらは 3 回程度で使い捨てるものです。長持ちするものも売っていますが、エアコンからのカビや汚れなどがついたビニールを長く保管したくなかったので使い捨てのものにしました。 100 円ショップのバイクカバーを使う手もあるようですが汚水で畳が汚れるのは避けたかったので専用品を購入しました。
そのほか隙間を擦るために 100 円ショップで網戸洗いブラシと注ぎ口洗いブラシを買いました。あと大きい部分をこするのにメラミンスポンジを使いました。またカビを吸い込む可能性があるのでマスクをした方がよいでしょう。
エアコンの分解と保護
まずはコンセントを抜きます。そして前面のカバーを開けたところ。あまり使っていなかったのかそんなに汚れていません。
前面カバー外してフィルターも取り外しました。
送風口のカバーを外します。
送風口両端下側に隠されたビスがあるのでそれを外します。隠してあるプラスチックをマイナスドライバーで持ち上げるとネジが出てきます。
反対側も外します。
真ん中にもネジがあるので外します。
赤外線受信部の上の黒い部分のネジも外します。
上側の躯体が取れます。
この状態で全体に掃除機をかけてホコリを取ります。
フィンにつながっているソケットを外します。
水で濡れないように電気部品部分をタオルで覆いさらにビニール袋を被せます。
この状態でエアコン洗浄カバーを取りつけます。
バケツを下に置き排水が流れるようにします。水が飛び散る可能性があるのでブルーシートを下に敷いて養生しました。また室外機近くのドレンホースが詰まっていないかを確認してください。
噴霧器でエアコンの掃除
酸素系漂白剤を 40 ℃程度のお湯に溶かしたものを噴霧器に入れ圧力をかけて噴射して洗います。
バケツには黒っぽい排水が溜まりました。でも思ったほどではないのはこの家に以前住んでいたのは夫の祖父母で古い人間なのでエアコンは常用していなかったのでしょう。
酸素系漂白剤がフィンの汚れと反応している間に外したカバー類を洗います。
細かなところは網戸ブラシでこすりそのほかはメラミンスポンジを使いました。
こんなふうにこすっていきます。
20 分ほど経ったので水ですすいでいきます。噴霧器のタンクが空になるのを 2 回くり返しました。
こんな黒い水が出てきました。水が黒いながらも透き通っているのはエアコンがあまり使われてなかったからで、この後義父母が住む家のエアコンを掃除したら下の写真のようにすごく黒い水が出てきました。
これくらい汚い水が出てくると掃除したかいがありますよね。
組み立てと乾燥
バラしたのと逆順で組み立てて乾燥します。送風をかけて乾燥するのですがこのエアコンには送風の機能がなかったので暖房を入れました。
タオルを送風口のしたに養生テープで貼りつけて水滴が落ちないようにします。
さらに送風口前面にタオルを垂らすように貼りつけ飛ばされた水滴が飛び散らないようにします。
水が粗方飛んだらタオルを外して暖房を入れたままにしてさらに乾燥させます。
エアコンからの空気がすごくきれいで 20 年以上前のエアコンとは思えなくなりました。一昨年の夏は猛暑だったのでかなりエアコンをかけっぱなしだったのですが電気代もそこまで高くありませんでした。
ちなみにエアコンの掃除をする前にキッチンの引き出しを整理したときにカビを吸ってしまって咳が止まらず肋骨を痛めたのですが、このエアコン掃除でまたカビを吸ってしまったらしく咳が止まらなくなりました。妊娠中は免疫力が落ちているから掃除関係は注意が必要ですね。