去年の夏から秋にかけての話ですが、祖母と姉の遺品整理で滞在していた実家でわたしが寝ていた部屋にエアコンを取りつけようとしたら、分電盤の交換とエアコン専用コンセントの増設が必要で、工事を頼んでから完了まで 3 か月くらいかかり金額もかなりかかった話です。
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エアコンの設置には専用コンセントが必要
実家でわたしが寝ていた部屋は図面上では納戸となっている 4.5 畳の部屋です。この部屋は西向きに窓があり夕方に室温が上がって熱がこもりとても寝られらものではありません。当初の予定では東京オリンピックが始まる前に祖母と姉の遺品整理に一区切りつけて、自宅に戻る予定だったのですが、祖母の荷物の量が想像を超えており全然終わらないので、実家で夏を越すことになってしまいました。実家でわたしが寝ていた部屋だけエアコンがなく、しかも一昨年姉が多分熱中症からの心不全で亡くなっているので、エアコンを取りつけることにしました。
しかし最近はエアコン専用のコンセントがないとエアコンの取りつけをしてくれないのです。そこで増設すればいいのですが、分電盤に配線をつなぐ安全ブレーカーの空きがないので、エアコンを取りつけるなら分電盤を交換してから専用でコンセントを増設する必要があるのです。
実家は築 40 年以上経っているので既存の分電盤は安全ブレーカーが 6 つしかありません。
エアコン専用コンセントの工事の手配
7 月の半ばにハウスメーカーに分電盤の交換とエアコン専用コンセントの増設を頼みました。実家は木造ではないのでこういう工事は多少高くてのもハウスメーカー経由でその構造に詳しい業者にやってもらったほうがトラブルが少ないです。具体的には配筋が通っており壁に穴を開けてはいけない場所やビスを打ってはいけない場所があるからです。
初めは分電盤の交換と今回エアコンを取りつける部屋のコンセント工事だけ頼む予定だったのですが、熱くなってきてダイニングキッチンのエアコンをつけて電子レンジを回すとブレーカーが落ちてしまうことが頻発しました。しかもエアコン自体からも少し異音がします。この先エアコンが故障して交換するたびにコンセント工事してもらうのも面倒なので、コンセント 1 か所増設の場合と家中のエアコンに専用コンセントを引く合計 5 か所の場合の 2 パターンの見積もりを出してもらい、施設に入所中だった父に相談したところ、面倒だから全部やってもらうということになりました。そうしたら工事がかなりの規模になるので繁忙期のため日程が取れず分電盤の交換とコンセント増設工事は 9 月になってしまいました。ほぼ夏終わってるじゃん、と思いつつも、次の年に暑くなってきたときにエアコンがないのは困るので工事を頼みました。
そんな感じで 8 月の一番暑い時期は扇風機とやわらかい氷枕を首あたりに当てて全身の血液を冷やすようにして熱中症を予防して乗り切りました。
エアコン専用コンセントの工事後
2 日間に渡る工事の末に新しくなった分電盤です。既存の 6 つにエアコン用に新設したエアコン専用コンセントの 5 つで予備に 1 つと全部で 12 口にしました。
配電盤からエアコンまでの配線は外配線になったのですが、分電盤から屋外にケーブルを出すためにどうしても天井に点検口を分電盤の上と洗面所の窓の近くの 2 か所につくる必要がありました。
新しくエアコンを設置する 2 階納戸の場所のコンセントです。
コンセント増設工事が終わったらなんだか風が秋めいてきて、エアコンなしでも夜なら全然過ごせるようになってしまいました。もうエアコンはつけなくてもいいかなと思ったのですが、ルネサスの工場が火事になってから半導体不足で次の年にエアコンをつけようと思ってもすぐにつかないかもしれないと思い、 10 月の終わりに家電量販店にいき売れ残りのエアコンを安く手に入れて取りつけてもらったらもう 11 月でした。しかも室外機を置く場所がなく、 1 階まで配管を降ろして倉庫を避ける必要があったので、工事費がエアコン本体の 2 倍くらいしました。エアコン 1 台つけるのに分電盤変えたりとトータルですごいお金がかかっていますが、でもまあ熱中症で死ぬよりましです。
予想通り今年は半導体不足でエアコンも値上がりしているし、去年のうちにつけてもらってよかったです。まだ試運転を 1 回しだだけですが。あとダイニングキッチンのエアコンも専用コンセントになったので同時に電子レンジを回しても安全ブレーカーが落ちなくなりました。分電盤の交換と専用コンセントの増設、エアコンの設置工事でかなり工事費もかかったけれど、以後エアコンが故障しても家電量販店で設置工事を頼むだけですむので楽になるはずです。