Nikon の魚眼レンズコンバーター FC-E8 を FinePix S8100fd でどうにか使えないかと試行錯誤する記事。前回「魚眼レンズ FC-E8 のためのステップダウンリングあれこれ」にていい線までいったのだけれど、やはり円周魚眼の周辺がボヤケる。原因は FinePix S8100fd の前玉と FC-E8 の後玉の間隔が離れていること。
今回はさらに FinePix S8100fd の前玉と FC-E8 の後玉の間隔を近づけるため、ステップダウンリングを改造してみた。
目次
どのように加工するか確認する
FinePix S8100fd に 38.1-52mm のステップアップリングを取り付けると、ステップアップリングの平らな部分と前玉まで 2mm ほど間隔ができてしまうことが確認できた。
いくら 37-28mm のステップダウンリングを 52-37mm のステップダウンリングの内側に取り付けようが、 FinePix S8100fd の前玉と FC-E8 の後玉は 2mm より小さくはならない。解決策は 38.1-52mm のステップアップリングの径の中に 37-28mm のステップダウンリングが入るよう加工することである。
ちなみに 38.1mm と 37mm なら 37-28mm のステップダウンリングは径の内側に入りそうなものだけれど、ステップアップ/ダウンリングはアルミの厚さ分、直径にして 2mm ほど大きいので削らないと無理なのである。
削る厚さは、 38.1-52mm のステップアップリングと 37-28mm のステップダウンリングの浮いてる分。
ステップダウンリングの加工開始
まずは、 38.1-52mm のステップアップリングと 52-37mm のステップダウンリングの間に 37-28mm のステップダウンリングが入るように接続し、 38.1mm の径を 37-28mm のステップダウンリングにケガく。
ケガいた線に沿って、金ヤスリで削っていく。マスキングテープを貼ると余計なところに傷をつけなくてすむ。初めは角を落とし、次に段差をつけていった。
削ること 2 時間半。ようやくそれっぽく完成。この部分でレンズとの平行をとるわけではないので、 38.1-52mm のステップアップリングの径の内側に入りさえすればいい。(初めての金ヤスリでコツをつかむまで時間がかかった。)
3 つのステップアップリングとステップダウンリングを組み合わせてみるとぴったりになった。
試し撮り
さっそく試し撮り。毎回、魚眼レンズの試し撮りの被写体にしていたピンクの花が枯れてしまったので、鉢植えの菊を同じ場所に置いて撮影した。
円周魚眼の縁もくっきり。純正の COOLPIX 4500 と FC-E8 の組み合わせと比べても、納得いく写りであります。