MNP で SoftBank から転出した iPhone 4s のために BIC SIM を買いました。 BIC SIM などの MVNO の SIM を使うには SIM フリー機が必要なのだけれど、 iPhone 4s なら SIM ロックを解除するアダプタ(通称下駄)が手に入りやすく、安定しているとのことなので試してみました。
目次
SIM ロック解除アダプタの購入
購入した下駄は New GPP のもの。偽物が多く出回っているので、 Amazon で評価の高いマーケットプレイスの出品者から購入しました。
New GPP 以外にも GEVEY や R-SIM 、 Smartking などいろいろな SIM ロック解除アダプタが売っているようですが、 iPhone 4s で電池の消費が少なく安定していて、設定もラクらしい New GPP にしました。
格安 SIM はどれにするか
MVNO は初めはヨドバシの基本料 0 円 SIM にしようかと思ったのですが、 980 円の定額 SIM より通信料を安くしようと思ったら、月 25 MB 以下の使用量に抑えないといけなくて、 DataWiz で Wi-Fi 下で通信量を測定してみて、 RSS のチェックとかしただけで、 10 MB くらい使うから月 25 MB 以下に抑えるのは無理だと判断して、定額のものにすることにしました。
いろいろ調べていると、 IIJmio は 通常 200 kbps で、 LTE でクーポン ON のときは下り最大 150 Mbps 、上り最大 50 Mbps で通信でき、 IP 電話も LINE の通話もギリギリ OK とのことだったので、 IIJmio にすることにしました。もう少し調べていると IIJmio の SIM をビックカメラが売っていてそのバッケージには Wi2 の Wi-Fi スポットが使える特典がついてくるみたいなので、そちらを購入しました。 SIM 1 枚のクーポン 500 MB のミニマムスタートプランは月額 945 円です。( iPhone 4s の SIM は micro SIM ですが、後述の赤 SIM の問題と今後使い回しが効くかなと思い nano SIM を購入しました。)
2015.2.5
BIC SIM で使用できる Wi2 のアクセスポイントが激減したので、 IIJmio で契約してもそんなに変わりません。
IIJmio は 10 月にオプション月 147 円で SMS 付きの SIM を発売しており、 SMS 付きには以下の利点があるみたいです。
- アンテナピクトが立たない不具合が解決されている
- セルスタンバイで電池を食う不具合が解決される( iPhone ではそれほど問題にならないらしい。)
- SMS 付きだと基地局をつかむのが速いので、圏外(機内モード)からの復帰が速い
A-GPS が使えるからGPS 情報の捕捉が速い
アンテナピクトとセルスタンバイ問題はそれほど気にはならないけれど、 iPhone 4s には MapFan + を入れてカーナビの代わりに使っているので、 GPS の捕捉が速いのはメリットあるな、と思い SMS 付きの SIM にしました。
MapFan( マップファン ) – 渋滞情報 / オービス / オフライン対応の本格カーナビ
カテゴリ : ナビゲーション
価格 : 無料
SMS 付きの BIC SIM ( BIC SIM ウェルカムパック SMS 対応マイクロ SIM
)も 10 月下旬に売り出し初めたのだけれど、すぐに売り切れてしまって次回の発送が 11 月中旬以降になっていたので、少し初期費用は余計にかかりますが、ウェルカムパッケージを購入して 1 か月ファミリープランを契約して SMS 付き SIM を送ってもらうことにしました。
現在はウェルカムパッケージで SMS つきの nano SIM のパッケージが購入できます。
気をつけなければいけないことは、 docomo の回線を使っている MVNO 業者の SIM は決済機能付きのピンク SIM (水玉がピンク)に切り替わりつつあり、ピンク SIM は GPP の下駄では使えないことです。今、市場に出回っている SIM は赤かピンクかわからない状態です。 SIM を買っても下駄でアンロックした iPhone 4s では使えない可能性があり、リスクが高かったのだけれど、 nano SIM はピンクに切り替わっている可能性が低いとのことで、ウェルカムパッケージも nano SIM を購入し、ファミリープランの追加 SIM も nano SIM にしました。
2014.12.16
nano SIM も 赤 SIM の配布は終了したようで、現在はピンク SIM になります。ピンク SIM でも製造業者によって New GPP にて使えたり使えなかったりします。 DN050 はだいたいどの下駄でも使えるようですが、 AX050 で使える下駄は New GPP のみのようです。
iPhone 4s は micro SIM なので nano SIM を使うには SIM の大きさを変えるためにアダプタが必要です。裏に薄い膜が張ってある下記のものにしました。
iPhone 4s を GPP で BIC SIM を使う
GPP の設定の仕方はムービーなんかがあるからそちらに譲るとして、購入先から届いたメールにあったように GPP のセッティングして、 BIC SIM を投入。アンテナピクトが立ってつながった! と思ったものの通信ができません。どうやら APN とかいうのをセッティングしないといけないようで、 BIC SIM のパッケージにあった URL に Wi-Fi 経由でアクセスして iPhone 用のプロファイルをインストールしたら無事つながりました。
→ iijmio : iOS APN 構成プロファイル
BIC SIM の使い心地はいい感じです。スピードテストをしてみたら、クーポン OFF で下り 0.21 Mbps 、上り 0.16 Mbps 、クーポン ON で下り 2.22 Mbps 、上り 0.36 Mbps でした。
今までほとんど機内モードで Wi-Fi 運用していたから、 3G 通信を ON にしてさらに下駄を使っていると電池の減りは明らかに速い気がします。我が家の無線 LAN の設定は通信がないときはスタンバイになるようにしているからか、 iPhone からの微量の漏れ通信が Wi-Fi ではなく 3G 通信を使ってしまっているのが原因のような気がします。( iPhone はいじってなくても裏で通信しています。)
でも出先で使ったらそうでもないから、自宅が docomo の電波の入りが悪いだけかもしれません。 3G で通信ができるようになっても、自宅では機内モード運用、必要なときに 3G モバイル通信を ON にする感じで運用していくつもりです。わたしの使い方だと iijmio のクーポンを ON にしなくても速度的には全然問題ないです。先日 1 日出かけてクーポン ON にして、 Picasa の写真とか読み込んでも 30 MB くらいしか使わないから、ずっとクーポン ON でもいい気がします。今月はファミリープランなので大量にクーポンがあるけれど、使い切れる気が全然しません。
今現在の最大の問題は差した nano SIM が抜けないことです。 SoftBank の純正 SIM でも SIM が抜けなくて SoftBank Shop で無理やり引き抜いてもらったので、アダプタをかませた nano SIM だと厚みが出るから嫌な予感はしていたのだけれど、案の定です。
→ iPhone 4S の micro SIM トレイが引き出せない
GPP のセッティング SIM もなかなか抜けずがんばって抜いたのだけれど、 SIM アダプタをつけて nano SIM を micro SIM にしたものはびくともしません。 SMS なしの SIM を差してセルフスタンバイで電池の持ちの違いとか確認したかったのになぁ。
SIM トレイが引き出せました!
→ iPhone 4s で下駄を履かせた nanoSIM が抜けない時の対処法
GPP で iijmio の SIM を使用したときの SMS の有無による挙動の違い(バッテリの持ちなど)をまとめてみました。
→ iPhone 4s で MVNO の SMS ありなしの挙動を検証してみた 〜バッテリの持ちなど