ZEPAEL (ゼピール)のサーキュレーター DKW-20 のスイッチを押しても回らなくなったので分解してグリスを塗ったら復活した話の備忘録です。ついでにスラストワッシャーも交換しました。去年 11 月と今年 4 月の話です。マネして何かあっても自己責任でお願いします。
目次
ZEPAEL (ゼピール)のサーキュレーター DKW-20 の現状
洗濯物を夕方取り込むのが面倒で縁側に部屋干ししていてサーキュレーターの風を当てているのですが、そのサーキュレーターがボタンを押しても回らなくなりました。前面カバーを開けて羽根の根元にシリコンオイルを注入すると問題なく回り出すのですが、 1 週間くらいするとまた回らなくなります。シリコンオイルではすぐに乾いてしまうのでしょう。というわけでグリスを塗ろうと思ったのですが、どこに塗っていいかわかりません。
使っているサーキュレーターはこれです。
ZEPAEL (ゼピール)のサーキュレーター DKW-20 です。 2008 年製なのでもう 14 年も使っています。それはガタもきますね。
ZEPAEL (ゼピール)のサーキュレーターの分解とグリスアップの方法を調べる
「サーキュレーター グリス」で検索したら一番上に表示されたページのサーキュレーターとうちのサーキュレーターが同じメーカーだったので羽部分の分解の仕方はわかりました。必要な道具なども全てうちにあるのもだったので分解してグリスを塗ることにしました。
→ awgs Foundry :故障して回らなくてなったサーキュレーター(ゼピール DKS-20 )を修理してみました
たくさん必要な道具が書かれていますが、本当に必要なのはグリースメイトとエレクトリックパーツクリーナー(ブレーキクリーナーで代用可)です。キュムワイプとかは痛んだ綿の肌着などで代用できます。
→ iPhone 好きの戯言(ゴルフはじめました): ZEPEAL ゼピール サーキュレーター DKS-20 を完全分解清掃
分解の仕方は丁寧に書かれていますが、挿しているオイルが CRC スーパー 556 でこれはサビ落としなので潤滑油としては不適切だと思います。多分そのうち部品が錆びてくることでしょう。
ZEPAEL (ゼピール)のサーキュレーター DKW-20 の分解方法
まずツメがあるので前面カバーを反時計回りに少し回します。
前面カバーを外します。
羽を前に引っ張って外します。
背面のネジを 4 つ外します。
モーターを固定しているネジを 2 本外します。
これでモーター部分が引き出せます。ホコリまみれです。
モーターを固定している軸受けを外します。このネジは 7mm のナットと共じめになっているのでナットをペンチで押さえながらネジを回そうとしたのですが固着しておりわたしの力ではまたネジを舐めそうだったので、夫にヘルプを頼みました。
結局プラスドライバーでネジを固定し、ペンチでナットを回して外しました。
軸受けが 2 つ外れるはずですが、前側の軸受けが錆びて取れなくなっていました。
後ろの軸受は取れました。
仕方がないので後ろの軸受周りを綿棒を使ってできる限り無水エタノールで掃除することにしました。(エレクトリッククリーナーで掃除する方がよさそうですが。)
軸受けと軸の根元にグリスを吹きかけました。
あとは軽く掃除して逆順に組み立てて、動作に問題ないか確かめて修理終了です。
グリスを挿したあとは異音も小さくなり、風量もアップしました。しかし中ではもの足りないので強で回しています。
ZEPAEL (ゼピール)のサーキュレーター DKW-20 を再度分解しスラストワッシャーも交換
それからしばらく使っていたのですが、やっぱりちゃんと分解してグリスを塗った方がいいのではないかと思い今年 4 月に再度分解しました。
すると前回は抜けなかったモーターを取り出すことができました。これなら前の軸受もなんとか掃除してグリスを塗ることができます。
しかし黒い輪っかが割れてしまいました。先の参考にしたページによるとスラストワッシャーというものらしく摩擦をなくす部品のようでこれも交換した方がよいようです。
→ WILCO.JP : LL-0000-00 ポリスライダー スラストワッシャー
ポリスライダー スラストワッシャーの軸径 6.0 ( d6.2 、 D9.5 、 t0.25 )を注文しました。
注文したらすぐに届きました。 2 枚あれば十分なんですが少量だと単価が高いので 100 枚購入しました。
真ん中が割れたワッシャーで、左が今回購入したポリスワッシャーです。右は最初からついていた金属のワッシャーです。
これをモーターの前後に金属ワッシャー→スラストワッシャーの順で挟みます。
グリスもたっぷりつけます。また逆順に組み立てます。
試運転してみたら中でも十分な風量が出ました。グリスとポリスワッシャーの効果はすごいですね。
ZEPAEL (ゼピール)のサーキュレーター DKW-20 首振り部分にグリスを差す
でも首振りが少しうるさいのでそこにもグリスを差したいです。分解方法が分からなかったのですが、画像検索していたら YouTube に分解動画がありました。
この方はヒューズも交換しています。
まず底のキャップを取りネジを外します。
底が取れました。
留め具をマイナスドライバーで取り外します。
これで上下に分解できます。
グリスを拭き取り稼働部にグリスを差しました。バラしたのと逆順に組み立てます。しかしあまり音は変わりませんでした。
でもポリスワッシャーを交換することで、強で回していたのが中で済むようになってよかったです。ワットチェッカーで測ったところによると強で 33 W 、中で 22 W 程度でしたので 10 W くらい節電できました。 DC モーターのものに買い替えようかとも思いましたが機器代と電気代を合わせると誤差かなと思い留まりました。修理後 2 か月程度使っていますが問題ありません。