リビングとして使っている和室と台所が離れていて赤ちゃんを見ながら料理をすることができないので、材料を入れてスタートボタンを押せばその場を離れられるホットクックを買いました。買ったのは KN-HT24B-R というので Wi-Fi 機能とかはないシンプルなものです。
これで大人が食べる料理のほかにゴックン期(離乳食初期)の離乳食を作ってみたのでそのまとめです。
離乳食の分量や進め方は以下の本を参考にしました。
目次
おかゆ
まずは日本の離乳食の基本となるおかゆから。
10 倍がゆ
米 | 大さじ 2 |
---|---|
水 | 300 ml |
米を洗って上記の水を入れます。
自動 2 (煮物)→ 22 (おかゆ)でスタート。
炊き上がったら熱いうちに裏ごしします。ブレンダーを使うと楽にできるらしいけどゴックン期の 1 、 2 か月ほどしか使わないようなので普通に裏ごししました。
ちなみにホットクックのメニュー集の五分がゆというのが 10 倍がゆのことです。 10 倍がゆとは体積比で米:水= 1 : 10 の割合で炊き上げたおかゆのことです。(ホットックックのメニュー集はお米の量が質量で書かれています。)
おかゆは炊飯器でも炊けますが、炊飯器でおかゆを作る場合浸水をする時間が必要です。でもホットクックの場合は浸水不要で放っておけばできあがります。できあがりの目安の時間は 80 分ですが、上に挙げた分量だと 1 時間で炊き上がります。多分水の量が少ないからでしょう。朝 9 時からの朝寝の終わり頃に仕込んで昼寝の時に裏ごしして食べる分に小分けにして冷凍しています。小分けで冷凍するのにはリッチェルのわけわけフリージングを使っています。先に挙げた分量でちょうどわけわけフリージングの 15 ml トレイ 1 枚分と少し余るくらいです。
写真は少し食べるようになってからのものなので 25 ml のトレイです。
リッチェルのわけわけフリージングはおかゆも取り出しやすくストレスがないのですが、 Amazon だと送料分高いので近所のお店で購入する方がよいと思います。
7 倍がゆ
7 倍がゆになると同じ米の量だとできあがりの体積が減るので以下の分量で作っていました。
36 g × 12 | 40 g × 12 | |
---|---|---|
米 | 大さじ 4 と小さじ 2 (大さじ 4 と 2/3 ) | 大さじ 5 |
水 | 490 ml | 525 ml |
表左の分量でわけわけフリージングの 15 ml トレイに丁度 2 枚分できます。 7 倍がゆの頃には 2 回食になっているはずなので、 1 回に 2 片(約 36 g )食べて 6 日分となります。離乳食初期の上限 40 g 食べる場合は表右の分量でちょうどよかったです。これで 40 g × 12 くらいできるのでリッチェルのわけわけフリージングの 50 ml 2 枚分できました。
おかゆの分量とできあがり量
わけわけフリージングのトレイにちょうど収まる量を表にしました。中期の 5 倍がゆで作ったものもまとめてあります。
おかゆの種類 | できあがり量 | 米 | 水 |
---|---|---|---|
10 倍がゆ | 15 g × 12 | 大さじ 2 | 300 ml |
7 倍がゆ | 36 g × 12 | 大さじ 4 と小さじ 2 | 490 ml |
40 g × 12 | 大さじ 5 | 525 ml | |
50 g × 12 | 大さじ 6 と小さじ 1 | 665 ml | |
5 倍がゆ | 50 g × 12 | 大さじ 8 小さじ 2 | 650 ml |
60 g × 12 | 大さじ 10 小さじ 1 | 775 ml | |
80 g × 12 | 大さじ 13 | 975 ml | |
90 g × 14 | 大さじ 19 | 1425 ml |
にんじんペースト
次は最初の野菜として離乳食本に挙げられていることが多いにんじんのペーストを作ってみました。にんじんを洗ってヘタを切り落とし 1.5 cm 角くらいに切りホットクックに丸ごと入れて水 100 ml を加えて自動 3 (ゆで物)→ 5 (丸ごといも)でスタート。
40 〜 50 分で茹で上がります。
するとにんじんが潰せるほど柔らかくなるので、皮を取ってからすり鉢でするか裏ごしします。皮もするっとむけます。写真は皮をむかずにすってますね。
一度自動 3-4 の「いもかぼちゃ」でゆでたことがあるのですが、にんじんが硬すぎて裏ごしするのに難儀しました。(この場合はすりおろした方がよかったのかもしれません。)しかも 3-4 は混ぜユニットを使うので洗い物が増えます。時間はかかりますが 3-5 の「丸ごといも」でやった方がトータルの時間は少なくて済みます。これは昼寝後すぐに仕込んで哺乳瓶を洗ったり昼ご飯を食べている間にかけています。
かぼちゃのペースト
かぼちゃはにんじんとほぼ同じですが、 3-4 の「いもかぼちゃ」で裏ごしできる充分な柔らかさになります。
かぼちゃを皮つきのまま 3 cm 角の大きさに切って皮ごとホットクックに入れて、ゆで上がったら裏ごしする前にかぼちゃを立ててホークで実と皮の間に刺すと簡単に皮が取れます。
水気が少し足りないのでお湯を足しながら裏ごしします。
リッチェルのわけわけフリージングに入れて冷凍します。 15 ml でおおよそ 10 g です。
ブロッコリーのペースト
次はブロッコリーです。ブロッコリーは自動メニューがあります。
ブロッコリーを房に分けて水大さじ 1 を入れます。ホットックックのメニュー集によると、大さじ 1 の水を足すのは株のままゆでるときですが、離乳食なので柔らかくするために入れました。 3-2 「ブロッコリー」を選択してスタートします。
やわらかくゆであがったものの房部分は繊維があって裏ごしするのが大変でした。茎の部分の皮をざっくり切り落として白い部分だけにしてゆでたものは、繊維もなく裏ごししやすいです。ブロッコリーを離乳食にするなら茎部分がおすすめです。
小分けにして冷凍します。
小松菜のペースト
これは鍋にお湯を沸かしてゆでた方が早いのかもしれませんが、ホットクックにほうれん草と小松菜をゆでるメニューがついていたので作ってみました。
小松菜の葉っぱだけ洗って水気を切らずにホットクックに入れて、 3 (ゆで物)→ 1 (ほうれん草小松菜)でスタート。
ゆで上がったら荒く刻んでからすり鉢で擦ります。
繊維が残っているので裏ごししてペースト状にします。
リッチェルのわけわけフリージングに小分けにして冷凍します。
あまりに大変だったので作ったのは 1 回のみです。こういう繊維の多い野菜をペーストにするのはブレンダーがあったら便利なのだと思います。
大根のペースト
よく洗って 1.5 cm くらいにいちょう切りにし 75 ml の水を入れて、手動→ 3 → 2 (混ぜなし)→ 15 分でスタート。 3-4 のいもかぼちゃでもよかったのですが、混ぜユニットを洗うのが面倒なので手動で設定しました。
できあがったものを扇の頂点になっている方からすりおろします。皮付近は繊維が多いのですらずに廃棄します。写真では皮を剥いてからホットクックに入れていますが、皮付近の繊維が固く離乳食向きではないので皮をむかずに皮付近を擦り下ろさないで捨てた方が手間が少なくてすみます。
うちの庭でできた径が小さい大根を使ったので 123 g から 48 g しかできませんでした。たくさん作る場合は半分以下になることを前提にホットクックでゆでる分量を決めた方がよいです。
複数の種類の野菜を一緒にゆでることも可能
1 種類ずつではなく複数の野菜をいっしょにゆでることも可能です。
写真はにんじんと大根ですが手動→ 3 → 2 (混ぜなし)→ 15 分でゆでました。
こんな感じで離乳食初期にはなんでも喜んで食べてくれたのですが、 2 回食になってしばらくした 7 か月に野菜をトマトしか食べなくなったので、離乳食のペースト作りは中断したのでした。(トマトは湯むきしたり種を取ったりするのが面倒なのでトマトピューレをあげていました。)野菜をやわらかくゆでるのにホットックックは便利です。そしてホットクックは火にかけた状態でそばを離れられるのがいいですね。
離乳食後期になり 3 回食になったので朝ごはんにほぼ全部の栄養が入った炊き込みご飯をつくっていました。