我が家に突如として訪れた炭酸水ブーム。重曹をクエン酸を使って自家製炭酸水を作っていたのですが、湿度が高くなってきた現在、重曹、クエン酸共に水分を含んでしまって、とても扱いづらくなってしまいました。そして作る頻度が減る炭酸水。
→重曹とクエン酸による自家製炭酸水の作り方
もっと簡単に、かつローコストで炭酸水が作れないものか、ネット上を徘徊していると、なんと生ビールサーバーに使う二酸化炭素のボンベを使って、ペットボトルの水に圧力をかけて二酸化炭素をしみこませて炭酸水をつくる方法があることを知ったので、さっそく挑戦してみました。
本当にローコストなのかコストを計算をしてみました。
→自家製炭酸水のコストを比較 〜なんと 5.6 円から!
ミドボンの入手方法
二酸化炭素のボンベは正式名称を液化炭酸ガスといい、緑のボンベに入っているので、通称ミドボンと呼ばれています。高圧ガスのボンベは充填するガスの種類によってボンベの色が法律で決まっているので、二酸化炭素のボンベは緑色以外ありえないのです。だから緑のボンベ、略してミドボン。
まずはミドボンの入手が最初にして最大の難関となります。ミドボンは酒屋さんで手に入れることができます。食用二酸化炭素の主な使い道は生ビールサーバーであり、樽のビールと一緒に酒屋さんで手に入ります。わたしが注文した近所の酒屋さんではミドボンは 5 kg のボンベが 7800 円でした。この値段は初回のみで、 7800 円のうち 5000 円がガスタンクの保証金なので、次回からは空のボンベを持参すれば 2800 円で 5 kg の二酸化炭素が手に入ります。
酒屋さんに「ミドボンください」といっても通じません。ビールサーバーのボンベとか、二酸化炭素のボンベとかいいましょう。酒屋さんによっては利用目的を聞かれることがあるみたいですが、水草を育てるとかいえばいいみたいです。
7 月になってから蒸し暑い日が続いたからか、酒屋さんに予約したときに 3 人待ちといわれました。そして待つこと 10 日。ミドボンの到着です!
レギュレーター(減圧弁)を使って圧力を下げる
ミドボンは液化炭酸ガスという正式名称からわかるように、二酸化炭素に圧力をかけて液化させてボンベに詰めています。その圧力は 6 Mpa と大変高圧です。 1 気圧が約 0.1 Mpa なので、ミドボン内の圧力は 60 気圧にもなります。その圧力がいっきに噴出したら吹っ飛ぶだろうし、気密性の高い小さな部屋なら二酸化酸素が充満して窒息するかもしれません。取り扱いには注意しましょう。
ミドボン内の圧力は大変高圧なため、圧力をさげるレギュレーターという装置が必要になります。ミドボンで使うには、ビールサーバー用の減圧弁を使うのが一般的です。エアーコンプレッサーなどのレギュレーターではミドボンの高圧に対応していないため危険なので使わないように。必ず高圧ボンベ用のレギュレーターを使ってください。
ビールサーバー用のレギュレーターは 6 Mpa を 0.1 Mpa から 0.4 Mpa に減圧してくれます。炭酸水だとだいたい 0.2 Mpa から 0.35 Mpa くらいの圧力を水にかけることになります。しかしすごく強い強炭酸が好みの方はより 1 Mpa までかけられるレギュレーターも存在するようなので、それを手に入れるとよいでしょう。ただかける圧力は 0.5 Mpa くらいまでにしておいたほうが安全です。
レギュレーター(減圧弁)はアクアリウム用品を扱っているお店で手に入ります。
→グリーンズ:業務用ボンベ用減圧弁
0.5 Mpa まで圧力をかけたかったらこちら。
→水草用品店アクアビッツ: CO2 レギュレーター MJ-02A
ヤフオク ! の方が安かったので状態のよいものを落札手に入れました。送料も入れると 5000 円ほどでした。残圧計つきで新品未使用のものだったので少し値段が高いです。(運がよければ送料込みで 3000 円程度で手に入ると思います。) SAPPORO のロゴが入っていますが、インダックというメーカーの CR-40LS という型番のようです。
ミドボンが注文してからなかなかこないので、残圧計があったほうがボンベを早めに注文できる、と思って残圧計つきの減圧弁を選びました。しかしミドボン本体にも残量メーターがついていたので、残圧計がない減圧弁を購入しても支障はなさそうです。
次は水に圧力を加えるカーボネーターについての検討です。
→ペットボトル用カーボネーターの構成を考える 〜ミドボンで炭酸水 その 2