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自家製炭酸水のコストを比較 〜なんと5.6円から!

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コメントもいただいたので、市販のものや自家製のものの炭酸水のコストについて計算して比較してみます。市販のペットボトル入りのもの、ソーダメーカーで作ったもの、重曹とクエン酸で自家製したもの、ミドボンで自家製したものについて 1 L あたりのコストがどれが一番安いのか検討します。

市販のペットボトルのコスト

ペットボトルの炭酸水

近所の業務用スーパーにてサンガリアの 1 L のペットボトルが 78 円、チェリオの 500 ml が 58 円でした。たぶん近所で最安です。 Amazon でも 1 L が 100 円程度、 500 ml が 80 円程度です。

市販ペットボトル炭酸水
1L あたりのコスト 78 円〜 100 円
メリット 手間がかからない
出先でも手に入る
デメリット ペットボトルのゴミが出る
運ぶのが重い

市販ソーダメーカーで作った場合のコスト

いろいろなソーダメーカー(炭酸水メーカー)が売っています。それらのコストをまとめてみました。 Amazon の価格を参考にして計算しています。送料がかかる場合がありますがそれは考慮していません。また本体の価格は 1 L あたりのコストに含めていません。

SodaSparkle

IDEA ソーダスパークル シングルボトル スターターキット SSP014 シルバークロム ガスカートリッジ 5 本付

IDEA ソーダスパークル スターターキット ガスカートリッジ 5 本付。本体 6900 円。ガスカートリッジ 50 本 2500 円。 1 L あたり 50 円。 1.3 L ボトルで作った場合は約 38.5 円。

ツイスパソーダ

ソーダメーカー ツイスパソーダ スターターキット SODAAK

GREEN HOUSE のツイスパソーダ カートリッジ 6 個付。本体 6500 円。ガスカートリッジ 50 本 2500 円。水ならば 1 回で 950 ml 作れるので、 1 L あたり約 52.6 円。

SODA SIPHON

炭酸ソーダ製造機「 SODA SIPHON 」

SODA SIPHON。本体 4100 〜 12700 円。ガスカートリッジ 10 本入り 980 円。 1 L あたり 98 円

SodaStream (ソーダストリーム)

SodaStream( ソーダストリーム )SodaMaker ソーダメーカー Genesis ( ジェネシス ) 並行輸入 黒

SodaStream (ソーダストリーム)。本体 12600 円〜 33600 円(並行輸入品はガスシリンダーを別途手に入れる必要がある)。ガスシリンダー 1 本で約 60 L の炭酸水をつくることができる。ガスシリンダーが交換ならば 2100 円なので 1 L あたり 35 円。

ガスシリンダー 1 本で約 60 L の炭酸水ができると公式ページに記載がありますが、実際は 30 L ほどでガスシリンダーが空になるようです。( 60 L つくろうとすると超微炭酸になるそうです。) 30 L で計算すると 1 L あたり 70 円となります。

ソーダメーカーの炭酸水
1L あたりのコスト 35 〜 98 円(本体代、送料含まず)
メリット 本体を購入すればすぐに作れる
メーカーが作っているので安全
デザインがよい
デメリット 本体購入に初期投資がいる
カートリッジのゴミが出る
ガスシリンダーの場合は交換品入手に手間がかかる
強炭酸ができない

重曹+クエン酸で化学反応させて自家製する方法のコスト

クエン酸と重曹

作り方については以下の記事を参考にしてください。
重曹とクエン酸による自家製炭酸水の作り方

近所の薬局にて 重ソウ ( 炭酸水素ナトリウム ) 500g が 376 円、大洋製薬 食添クエン酸 500g が 980 円でした。これを元に 1L あたりのコストを計算します。

500 ml の炭酸水を作るのに重曹とクエン酸が小さじ 1 杯ずつ必要なので、 1 L 作るには小さじ 2 杯ずつ必要です。

以下のサイトによると重曹は小さじ 1 杯 3.5 g みたいです。粒子の大きさで前後するようですが、今回はこの値を使います。
知っておくと便利な分量換算表!

クエン酸は以前自分で計ったものを使います。 30g で大さじ 3 杯強でしたので、小さじ 1 杯だと約 3.3 g ですが、「強」とついているので約 3.5 g として計算します。
固形せっけんとクエン酸で髪を洗う

500 g ÷ (3.5 g × 2) = 71.428 … ..

つまりクエン酸と重曹が 500 mg ずつあれば、約 71 L の炭酸水を作ることができます。

重曹: 376 円 ÷ 71.428 L = 5.264 円
クエン酸: 980 円 ÷ 71.428 L = 13.720 円

つまり重曹とクエン酸を使って炭酸水を作る際の 1L あたりのコストは約 19 円 となります。(もっと安い重曹とクエン酸を使えば安くなります。)

重曹とクエン酸で自家製した炭酸水
1L あたりのコスト 19 円
メリット 初期投資が必要ない
ペットボトル等のゴミが出ない
デメリット クエン酸ナトリウムができるので独特の味がする
湿気があると重曹とクエン酸が扱いにくくなる
冷蔵庫で 1 晩寝かさなければならない
強炭酸を作るのは難しい

ミドボンを使った自家製炭酸水のコスト

ミドボンの定位置は冷蔵庫とドアの隙間

作り方については以下の記事を参考にしてください。
ミドボンと減圧弁の入手 〜ミドボンで炭酸水 その 1
ペットボトル用カーボネーターの自作 〜ミドボンで炭酸水 その 3
ミドボンで自家製炭酸水の作り方 〜ミドボンで炭酸水 その 4

材料の二酸化炭素は液体炭酸ガスとして 5 kg のボンベを 7800 円で酒屋さんから購入しました。うち 5000 円はボンベの保証金なので、 5 kg の二酸化炭素が 2800 円で手に入りました。(ミドボンの価格は酒屋さんによって違います。)

ミドボンで炭酸水を作った時に、 1 回でどれくらいの二酸化炭素を使うかですが、二酸化炭素充填前と充填後のペットボトルの重さを測れば、どれくらい二酸化炭素を使ったかわかります。正確に測れるスケールが手元にないので、ソーダマシン「ツイスパ ソーダ」の 1 回に使う二酸化炭素の量を参考にすることにします。

実際にミドボンで炭酸水を作り使う二酸化炭素の量を計測しました。結果は 1 L のペットボトルで 800 ml の炭酸水を作るのに約 8 g の二酸化炭素が必要でした。カートリッジを元に計算した場合と結果は変わりませんでした。
ミドボンで炭酸水を作るのに必要な二酸化炭素の質量を計ってみた【夏休みの自由研究】

ソーダマシン「ツイスパ ソーダ」のカートリッジには二酸化炭素が約 8 g 入っており、水の場合 950 ml の炭酸水が作れるようです。 1 回に 8 g の二酸化炭素を使うとして、ミドボンのシステムの場合は 1 度に作れる炭酸水は 800 ml 程度なので、 100 ml あたり 1 g なので 1 L 作るのに 10 g 必要と考えます。

5 kg のミドボンで作れる炭酸水の量
5000 g ÷ 10 g = 500 L

1 L あたりのコスト
2800 円 ÷ 500 L = 5.6 円

5.6 円で 1 L の炭酸水ができます。コストでは圧倒的です。

ミドボンで自家製した炭酸水
1L あたりのコスト 5.6 円
メリット 飲みたいときにすぐ作れる
ペットボトル等のゴミが出ない
微炭酸から強炭酸まで好みの炭酸水が作れる
デメリット 初期投資がかかる
ミドボンや減圧弁、カーボネーターの部品の取り寄せが面倒
二酸化炭素を溶け込ますためペットボトルを振るのが手間
事故が起こっても自己責任

ちなみに 1 L あたり 10 g の二酸化炭素を使うとすると、ミドボンは 500 L の炭酸水を作ることができます。 1 日 1 L なら 1 年 4 か月半持ちます。

減圧弁、カーボネーター等の初期投資を含めたコスト

しかしミドボンの場合は二酸化炭素を充填する装置を作るのに初期投資がかかりますので、消耗品だけでコストを計算するのはフェアではありません。

今回ミドボンを使った炭酸水づくりの装置にかかった値段は減圧弁とカーボネーターの部品代でおよそ 8200 円です。(今回は残圧計付きの減圧弁を購入したので減圧弁の値が張りましたが、残圧計なしならあと 2000 円ほど安くすむと思います。)

1 年間毎日 1 L の炭酸水をつくったとすると、 1 L あたり 22.4 円 ほどかかることになるので、合計すると 28 円かかります。この要領で 2 年間、 3 年間と計算していくと、以下のようになります。

1L あたりの装置代 装置代を含めた炭酸水 1L あたりのコスト
1 年間 22.4 円 28 円
2 年間 11.2 円 16.8 円
3 年間 7.5 円 13.1 円
4 年間 5.7 円 11.3 円
5 年間 4.5 円 10.1 円

使い続ければ使い続けるほどお得になりますが、装置代を含めると 1 L あたり 10 円程度と考えるのがよさそうです。またカーボネーターのライトカップリングソケットが壊れやすいとのことなので、メンテナンスにもう少しコストがかかるかもしれません。

炭酸水コスト比較のまとめ

炭酸水 1L あたりのコスト比較
市販ペットボトル 78 円〜 100 円
ソーダメーカー 35 円〜 98 円(本体、送料代含まず)
重曹+クエン酸で自家製 19 円
ミドボンで自家製 5.6 円(初期投資含め約 10 円)

1 L の炭酸水得るのにコストの面からいうと圧倒的に有利なのはミドボンで自家製する方法です。そしてなんといってもペットボトルのゴミもカートリッジのゴミもでないことでしょう。ミドボンは空になったら酒屋さんが回収してもらえます。ミドボンと減圧弁を手に入れる手間とカーボネーターの自作の手間を惜しまなければミドボンがおすすめです。ペットボトル用カーボネーターは市販のものもありますし、自作に二の足を踏んでしまう人はそちらを使うのをおすすめします。

ミドボン自家製炭酸水はどれくらいで元が取れるか

コストでは圧倒的な魅力を放ったミドボンですが、ミドボンで自家製炭酸水を作った場合とペットボトルを購入した場合でどれくらいで元が取れるか計算してみました。ペットボトルの炭酸水は近所で一番安い 1 L 、 78 円で計算します。 

炭酸水を何リットル飲んだらミドボンで作った炭酸水の方が安くなるか。

78x ≧ 5.6x + 8200
  x ≧ 113.25

114 L の炭酸水を飲んだら市販のペットボトル入りの炭酸水を買うよりミドボンで作った方が安くなります。 1 日 1 L 飲んだ場合、約 4 か月なので一夏あればミドボンの減圧弁やカーボネーターの元は取れる計算になります。

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コメント (6)

  • たまりか

    うわぁ>< 細かい比較計算><
    ちょっと興味があって聞いたらこんなに詳しくありがとうございます!
    圧倒的なコストですね、ミドボン!
    いいなぁ(´・ω・`) 憧れるなぁ。
    意外だったのはソーダメーカー。
    ガスシリンダーのやつ安くいけるんですね。
    夏場は1 L 軽く飲んじゃいますしねぇ…悩ましい(´・ω・`)
    計算お疲れ様です。そしてありがとうございます( ● ´ ー ` ● )

  • あさこん

    ◇たまりかさん◇
    コストについては気になっていて、計算してみようと思っていたのでタイミングよかったです。

    SodaStream ランニングコストは安いですけど、これは近くにガスシリンダーを扱う店がある場合ですね。
    都会なら百貨店、地方ならイトーヨーカドーやコジマなどで扱っているみたいです。
    近所に取扱店があれば、コストもそこそこで安全、デザインよしでいいと思います。

    しかし取扱店が近くにない場合は通販になるのですが、
    ガスシリンダーは廃棄することができないので交換になり送料がかかるようです。
    ガスシリンダー代 2100 円 + 送料 500 円 + 代引き手数料 315 円の合計 2915 円かかるようです。

    この値段でコスト計算すると、
    2915 円 ÷ 60 L = 48.58 円
    と他のソーダメーカーとそんなに変わらなくなってしまうのです。

    近くに取扱店があるなら SodaStream いいと思いますよ。
    http://www.sodastream.jp/user_data/cylinder.php

  • うぃるきんそんくりあじんじゃ

    買うかは分かりませんが、記事はとても面白かったですw

  • あさこん

    ◇うぃるきんそんくりあじんじゃさん◇
    コメントありがとうございます。
    おもしろかったといっていただいて光栄です。
    普通は買わなくていいと思いますよ ( 笑。

  • あさこん

    ◇二両車両さん◇
    コメントありがとうございます。
    お役に立てたようでよかったです。

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